11 / 61
「朝から気まずい...。」
しおりを挟む
うううっ、気まずいよ...。こんな雰囲気耐えられない......頼む!!!誰か助けて...。
俺が、こんなことを思っている理由なんて、そりゃ、この状況を見てもらえば、分かるでしょ...。
「秋良...??ちょっと耳貸せよ。」
「えっ、あーはい...。」
俺が、隣に並んで大学に向かう龍に恐る恐る耳を貸すと、龍は、耳元でこう囁いてきた。
「...なぁ、この状況は何なんだ???......なんで䴇も一緒に登校なんだよ。...お前が、声掛けたのか??」
「えっ、ちっ...違うよ...いきなり何言うんだよ!!...なんか、今日は一限かららしくて...一緒に行きたいって、䴇くんが言ってきたから...その......断れなくて...。『やっぱり、お前が了承したからついてきたんじゃねぇかよ!!...折角の俺とお前二人きりの大切な時間だったのによ...。』...でっでも、いいじゃん!!ほっ、ほら!やっぱり...たくさんいる方が楽しいし...それに、一人で登校は寂しいじゃん??」
俺がコソコソ声でこう返すと龍は、ため息をひとつつき、最後にこう言い残すと一限の講義室に向かって去っていった。
「...とにかく、䴇...アイツの行動に対して、なんか分からないが腑に落ちない所があるんだよ。とりあえず秋良...今日の昼...食堂来い。お前に話したいことがあるから。じゃ、一限行ってくるわ。遅刻したら、一限の教授...問答無用で単位落としてくるって噂だから...。」
「あぁ、分かった。...それは、大変だ...行ってらっしゃい。」
俺の言葉に、龍は少し微笑んでいたが、今は、そんなことにニヤけている場合ではない...。䴇くんは、確かに...最近よく会う気がするし...何だか、タイミングが上手くできすぎている気がする...。俺がこう思うのは、きっと気のせいでは無いはずだ...。
俺は、内心色々考えながら、いつの間にか隣に来ていた䴇くんに別れを告げ、自らの講義室にそそくさと向かったのだった。
そんな俺の後ろ姿を、䴇くんがニンマリ笑って見送ってるなんて、この時は全く気付いていない俺なのであった。
「秋良くん??...これから、僕と...仲良くしてね??例の計画の為にも...ね???(笑)」
俺が、こんなことを思っている理由なんて、そりゃ、この状況を見てもらえば、分かるでしょ...。
「秋良...??ちょっと耳貸せよ。」
「えっ、あーはい...。」
俺が、隣に並んで大学に向かう龍に恐る恐る耳を貸すと、龍は、耳元でこう囁いてきた。
「...なぁ、この状況は何なんだ???......なんで䴇も一緒に登校なんだよ。...お前が、声掛けたのか??」
「えっ、ちっ...違うよ...いきなり何言うんだよ!!...なんか、今日は一限かららしくて...一緒に行きたいって、䴇くんが言ってきたから...その......断れなくて...。『やっぱり、お前が了承したからついてきたんじゃねぇかよ!!...折角の俺とお前二人きりの大切な時間だったのによ...。』...でっでも、いいじゃん!!ほっ、ほら!やっぱり...たくさんいる方が楽しいし...それに、一人で登校は寂しいじゃん??」
俺がコソコソ声でこう返すと龍は、ため息をひとつつき、最後にこう言い残すと一限の講義室に向かって去っていった。
「...とにかく、䴇...アイツの行動に対して、なんか分からないが腑に落ちない所があるんだよ。とりあえず秋良...今日の昼...食堂来い。お前に話したいことがあるから。じゃ、一限行ってくるわ。遅刻したら、一限の教授...問答無用で単位落としてくるって噂だから...。」
「あぁ、分かった。...それは、大変だ...行ってらっしゃい。」
俺の言葉に、龍は少し微笑んでいたが、今は、そんなことにニヤけている場合ではない...。䴇くんは、確かに...最近よく会う気がするし...何だか、タイミングが上手くできすぎている気がする...。俺がこう思うのは、きっと気のせいでは無いはずだ...。
俺は、内心色々考えながら、いつの間にか隣に来ていた䴇くんに別れを告げ、自らの講義室にそそくさと向かったのだった。
そんな俺の後ろ姿を、䴇くんがニンマリ笑って見送ってるなんて、この時は全く気付いていない俺なのであった。
「秋良くん??...これから、僕と...仲良くしてね??例の計画の為にも...ね???(笑)」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説


秋良のシェアハウス。(ワケあり)
日向 ずい
BL
物語内容
俺は...大学1年生の神代 秋良(かみしろ あきら)。新しく住むところ...それは...男ばかりのシェアハウス!?5人暮らしのその家は...まるで地獄!プライバシーの欠けらも無い...。だが、俺はそこで禁断の恋に落ちる事となる...。
登場人物
・神代 秋良(かみしろ あきら)
18歳 大学1年生。
この物語の主人公で、これからシェアハウスをする事となる。(シェアハウスは、両親からの願い。)
・阿久津 龍(あくつ りゅう)
21歳 大学3年生。
秋良と同じ大学に通う学生。
結構しっかりもので、お兄ちゃん見たいな存在。(兄みたいなのは、彼の過去に秘密があるみたいだが...。)
・水樹 虎太郎(みずき こたろう)
17歳 高校2年生。
すごく人懐っこい...。毎晩、誰かの布団で眠りにつく。シェアハウスしている仲間には、苦笑いされるほど...。容姿性格ともに可愛いから、男女ともにモテるが...腹黒い...。(それは、彼の過去に問題があるみたい...。)
・榛名 青波(はるな あおば)
29歳 社会人。
新しく入った秋良に何故か敵意むき出し...。どうやら榛名には、ある秘密があるみたいで...それがきっかけで秋良と仲良くなる...みたいだが…?
・加来 鈴斗(かく すずと)
34歳 社会人 既婚者。
シェアハウスのメンバーで最年長。完璧社会人で、大人の余裕をかましてくるが、何故か婚約相手の女性とは、別居しているようで...。その事は、シェアハウスの人にあんまり話さないようだ...。

そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる