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「今日は...新しい人を紹介します!」
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鈴斗さんが朝から言っていたけど...
『今日は、夕方ぐらいに新しくこのシェアハウスに越してくる子がいるみたいだから、みんなそのつもりでね??』
とか言ってたし...一体、こんな時期に誰が来るんだろう??...まぁ、いっか!
龍もこの間言ってたし、これ以上みんなにベタベタされると、身が持たないし!!
気楽に行こう気楽に!
なんて思いながら、大学に来たのはいいんだけど...今日の一限って確か...
『はい、ではねぇ~来週の講義は、私の旧友が「トイレットペーパーを何処まで、薄くできるのか!」研究会の総会があるからねぇ~、お休みにしますぅ~。そいでは...皆さん、しっかり今日の講義の復習をしておいて下さいね。特に...トイレが出来た歴史を重点的に...!』
.........いやいやいやいや、アレって、日本史の講義でしょ????
...なんでそんなトイレに執着してんの????
...しかも、講義の教科書にしっかりとしたトイレが出来たのは...、って1行だけだったじゃん。
どうやって復習するの。
...はぁ、あの講義...取らなければよかったかな??...というよりも、どうしよ...空きコマ暇だな~。
秋良は、こんなことを思いながら、ブラブラと校内を歩いていた。
すると、背後から聞いたことあることが聞こえてきた。
「...いや、俺は...女じゃなくて...『しらばっくれてもダメ!...ほら、俺らってさ、同じ1年だし??講義一緒だから、今日は講義お昼からだろ??...だからさ、一緒に遊ばん???』...嫌だ...ヤダ...離せ...離せよ!!!」
えっ、今...やっぱりそうだ。...昨日...えっと...名前は、何だっけ??でも、何だか嫌がってる...助けなきゃ。
俺は、こう思うが早いか、急いで昨日の講義室で出会った子の元に向かった。
「こんな所にいたんだね??...もう、探したよ???」
「はぁ??...お前...誰??」
「俺は...この子の連れだよ。...悪いけど...人のものに手を出さないでもらえないかな??」
「...くそっ、おい行くぞ。」
よかった...殴られたらどうしようかと思った。...それよりも、さっきの子は...。
「...大丈夫???...怪我とかして『うっ...ううっ...怖かったよ~ぉ!!!!』...うぇっえ!??...ちょっと...!??(うそでしょ!!?いや、怖かったのは分かるよ??でも、だからって...抱きつかないでよ!!!...こんな所、龍に見られたらどうするんだよ!!!)...とにかく、離れよう??ねぇ??」
俺がこう言うと、目の前の子は素直に離れてくれた。
俺は、気を取り直して目の前の子に話しかけた。
「...ねぇ、君の名前を聞いてもいいかな??...昨日、名前聞きそびれちゃったから。」
「あっ、俺...海紗楽 䴇(みさら れい)って言います。...その...昨日に引き続き、今日も...ピンチのところを助けていただきありがとうございます。」
「別にいいけど...それよりも...『あっ!秋良くんやん!!...どうしたん???...あっ、ちょっとちょっと、浮気ちゃうん!??かわいい女の子と仲良うしてぇ~。』...いや、ちっ違いますよ!!!!...って、叶芽さん???どうしてこんな所に???」
秋良の目の前には、ニンマリといたずらそうな顔をした叶芽が立っていた。
叶芽の言葉に慌てて否定の言葉を返した秋良は、叶芽がどうしてここに居るのかが気になり、疑問を投げかけた。
「...あー、それがな??れいちゃん捜しとってん!...見つけれくれてよかったわ!...っと、ゴメンな...いい雰囲気やったかもしれんのに、ちょっと䴇(れい)ちゃん借りてくな。...じゃ、またなぁ~!」
俺に有無を言わさず、䴇という子と、叶芽さんは、去っていってしまった。
まぁ、きっと急いでたんだろうな。と直感で思った俺は、二限の講義室に向かうのであった。
その頃...䴇と叶芽は、人気のない所に来ていた。
「はぁ...俺の事、いくら先輩だからって、女扱いするのは気に触るんですが。」
「あー、悪かったって。...それより、䴇...お前なかなかやるなぁ??あんな大胆な事するなんて。お礼...何がいい??」
「それなら...先輩...味あわせて下さいよ~。」
「...あっ、わーったよ。『...じゃあ、今からでも、先輩の家に...』...但し、計画が全て上手くいってからな??(はぁ...俺は、そっちの趣味はないの。...䴇は、確かに可愛いけど...男だからなぁ...勃つもんも勃たん...。しかも、こいつ...男やけど...狩人側の人間やしな...。変わっとるわ...。...敵に回しとうない相手第一位やわ...。)」
こう言うと叶芽は、自分の服に手をかけていた䴇の細い手首を掴むと、踵を返してさっさと歩いていってしまった。
「...っ...なんで???...俺が思ってるのは、叶芽さん...貴方だけなのに...。...くそっ、狩人としてもっと頑張らないと...!」
こう言うと䴇は、自らの指の爪を咥え、悔しそうな顔を叶芽の去っていった方に向けていたのだった。
『今日は、夕方ぐらいに新しくこのシェアハウスに越してくる子がいるみたいだから、みんなそのつもりでね??』
とか言ってたし...一体、こんな時期に誰が来るんだろう??...まぁ、いっか!
龍もこの間言ってたし、これ以上みんなにベタベタされると、身が持たないし!!
気楽に行こう気楽に!
なんて思いながら、大学に来たのはいいんだけど...今日の一限って確か...
『はい、ではねぇ~来週の講義は、私の旧友が「トイレットペーパーを何処まで、薄くできるのか!」研究会の総会があるからねぇ~、お休みにしますぅ~。そいでは...皆さん、しっかり今日の講義の復習をしておいて下さいね。特に...トイレが出来た歴史を重点的に...!』
.........いやいやいやいや、アレって、日本史の講義でしょ????
...なんでそんなトイレに執着してんの????
...しかも、講義の教科書にしっかりとしたトイレが出来たのは...、って1行だけだったじゃん。
どうやって復習するの。
...はぁ、あの講義...取らなければよかったかな??...というよりも、どうしよ...空きコマ暇だな~。
秋良は、こんなことを思いながら、ブラブラと校内を歩いていた。
すると、背後から聞いたことあることが聞こえてきた。
「...いや、俺は...女じゃなくて...『しらばっくれてもダメ!...ほら、俺らってさ、同じ1年だし??講義一緒だから、今日は講義お昼からだろ??...だからさ、一緒に遊ばん???』...嫌だ...ヤダ...離せ...離せよ!!!」
えっ、今...やっぱりそうだ。...昨日...えっと...名前は、何だっけ??でも、何だか嫌がってる...助けなきゃ。
俺は、こう思うが早いか、急いで昨日の講義室で出会った子の元に向かった。
「こんな所にいたんだね??...もう、探したよ???」
「はぁ??...お前...誰??」
「俺は...この子の連れだよ。...悪いけど...人のものに手を出さないでもらえないかな??」
「...くそっ、おい行くぞ。」
よかった...殴られたらどうしようかと思った。...それよりも、さっきの子は...。
「...大丈夫???...怪我とかして『うっ...ううっ...怖かったよ~ぉ!!!!』...うぇっえ!??...ちょっと...!??(うそでしょ!!?いや、怖かったのは分かるよ??でも、だからって...抱きつかないでよ!!!...こんな所、龍に見られたらどうするんだよ!!!)...とにかく、離れよう??ねぇ??」
俺がこう言うと、目の前の子は素直に離れてくれた。
俺は、気を取り直して目の前の子に話しかけた。
「...ねぇ、君の名前を聞いてもいいかな??...昨日、名前聞きそびれちゃったから。」
「あっ、俺...海紗楽 䴇(みさら れい)って言います。...その...昨日に引き続き、今日も...ピンチのところを助けていただきありがとうございます。」
「別にいいけど...それよりも...『あっ!秋良くんやん!!...どうしたん???...あっ、ちょっとちょっと、浮気ちゃうん!??かわいい女の子と仲良うしてぇ~。』...いや、ちっ違いますよ!!!!...って、叶芽さん???どうしてこんな所に???」
秋良の目の前には、ニンマリといたずらそうな顔をした叶芽が立っていた。
叶芽の言葉に慌てて否定の言葉を返した秋良は、叶芽がどうしてここに居るのかが気になり、疑問を投げかけた。
「...あー、それがな??れいちゃん捜しとってん!...見つけれくれてよかったわ!...っと、ゴメンな...いい雰囲気やったかもしれんのに、ちょっと䴇(れい)ちゃん借りてくな。...じゃ、またなぁ~!」
俺に有無を言わさず、䴇という子と、叶芽さんは、去っていってしまった。
まぁ、きっと急いでたんだろうな。と直感で思った俺は、二限の講義室に向かうのであった。
その頃...䴇と叶芽は、人気のない所に来ていた。
「はぁ...俺の事、いくら先輩だからって、女扱いするのは気に触るんですが。」
「あー、悪かったって。...それより、䴇...お前なかなかやるなぁ??あんな大胆な事するなんて。お礼...何がいい??」
「それなら...先輩...味あわせて下さいよ~。」
「...あっ、わーったよ。『...じゃあ、今からでも、先輩の家に...』...但し、計画が全て上手くいってからな??(はぁ...俺は、そっちの趣味はないの。...䴇は、確かに可愛いけど...男だからなぁ...勃つもんも勃たん...。しかも、こいつ...男やけど...狩人側の人間やしな...。変わっとるわ...。...敵に回しとうない相手第一位やわ...。)」
こう言うと叶芽は、自分の服に手をかけていた䴇の細い手首を掴むと、踵を返してさっさと歩いていってしまった。
「...っ...なんで???...俺が思ってるのは、叶芽さん...貴方だけなのに...。...くそっ、狩人としてもっと頑張らないと...!」
こう言うと䴇は、自らの指の爪を咥え、悔しそうな顔を叶芽の去っていった方に向けていたのだった。
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