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「秋良く〜ん...〇〇〇。」
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秋良は、叶芽とご飯を食べたあと、4限まで授業を受けると、家に帰るために講義室で片付けをしていた。
「はぁ...今日もまた、あの異常なシェアハウスに帰らないといけないのか...。」
憂鬱そうな...そんな秋良の様子には気がついていないのか、ある1人の子が声をかけてきた。
「あの...すみません...。この講義のノートってとってましたか??...もしとっていたら...その...写させて欲しいんですけど...。」
「っ!!えっ...えっと、別に...俺のノートで良ければ...喜んで貸しますけど...。(って...言っちゃったけど...この子誰だよ...。)」
「わぁ!...ありがとうございます!!!助かります!!!実は...講義の途中でお腹が痛くなってしまって...。」
「あー、それは...辛いですね...。(まぁ、確かに...講義中にお腹痛くなるのは...辛いよな...。分かる。)」
秋良は、可愛らしい...多分、女の子??にこう声をかけると、ノートをカバンから取り出し、目の前の女の子??に差し出した。
女の子??は、とても嬉しそうな顔をしていて、秋良も人が良さそうな人だなと思いながら、じっと女の子??を見つめていたが、ふと以前あって出来事を思い出し、目の前の女の子??に、慌ててこう続けたのだった。
「あっ、その...俺さ...急ぐから、出来ればノートの写真撮るか、何かして貰えると嬉しいんだけど...。(いやいやいやいや、まずい...。お前は忘れたのか秋良よ...!!以前、女の子と話をしているところを龍さんに見られて、あらぬ誤解を生んで後悔したじゃないか!!!)」
秋良は、咄嗟に龍のことを思い出し、女の子??にノートの写真を撮るように頼んだ。
だが、女の子??は何処か困った顔をして、秋良を見つめていた。...それもそのはず...
「あの...ノートを貸して頂いたお礼がしたいのですが...連絡先をもらっておいても大丈夫ですか??」
「...あっ...あー、別に...お礼なんて...ノート見せただけだし、気にしないで。...それよりも、ノートの写真...。」
「いえ、そうはいきません。...あっ、写真ですね...すみません、ちょっと待って貰えますか??」
目の前の女の子??は、こう言うと秋良のノートの写真を撮りだした。
そんな女の子??に首をかしげながら、秋良は、複雑そうな表情を向けていた。
女の子??は、写真を撮り終わると秋良に向き直り、満面の笑みで秋良にノートを返したのだった。
「あの、ありがとうございました!!...やっぱり、お礼させて欲しいので連絡先...『...分かった、通話アプリの方でいいかな??(なんでこんなに...連絡先を聞いてくるんだろう...。)』...あっ、はい。大丈夫です!!」
女の子??は、こう言うと通話アプリをたち上げて、サッと慣れた手つきで連絡先の交換を催促してきた。
秋良は、困った顔をしながら、ノートをカバンにしまうと、足早に帰路につくのであった。
そんな秋良の様子を見送った後に、女の子??は、ニコッと微笑むと、携帯でとある人に電話をかけた。
「...あっ!叶芽さん!!!...はい、うまくいきましたよ!!...それで...次は...あー、なるほど...分かりました!叶芽さんを幻滅させないように頑張りますね!はい、では!!......ふ~ん、あれが...神代秋良くんねぇ~!な~んか、可愛い♡...ってんな事どうでもいい...と言うより...俺の事、絶対女だって思ってたよな??...チッ...俺は、女じゃねぇーんだよ、あのクソ。」
こう言うと、女のこ...ゴメンなさい、男の子は、ニヤッと気味の悪い笑みを浮かべて、講義室をあとにしたのだった。
「はぁ...今日もまた、あの異常なシェアハウスに帰らないといけないのか...。」
憂鬱そうな...そんな秋良の様子には気がついていないのか、ある1人の子が声をかけてきた。
「あの...すみません...。この講義のノートってとってましたか??...もしとっていたら...その...写させて欲しいんですけど...。」
「っ!!えっ...えっと、別に...俺のノートで良ければ...喜んで貸しますけど...。(って...言っちゃったけど...この子誰だよ...。)」
「わぁ!...ありがとうございます!!!助かります!!!実は...講義の途中でお腹が痛くなってしまって...。」
「あー、それは...辛いですね...。(まぁ、確かに...講義中にお腹痛くなるのは...辛いよな...。分かる。)」
秋良は、可愛らしい...多分、女の子??にこう声をかけると、ノートをカバンから取り出し、目の前の女の子??に差し出した。
女の子??は、とても嬉しそうな顔をしていて、秋良も人が良さそうな人だなと思いながら、じっと女の子??を見つめていたが、ふと以前あって出来事を思い出し、目の前の女の子??に、慌ててこう続けたのだった。
「あっ、その...俺さ...急ぐから、出来ればノートの写真撮るか、何かして貰えると嬉しいんだけど...。(いやいやいやいや、まずい...。お前は忘れたのか秋良よ...!!以前、女の子と話をしているところを龍さんに見られて、あらぬ誤解を生んで後悔したじゃないか!!!)」
秋良は、咄嗟に龍のことを思い出し、女の子??にノートの写真を撮るように頼んだ。
だが、女の子??は何処か困った顔をして、秋良を見つめていた。...それもそのはず...
「あの...ノートを貸して頂いたお礼がしたいのですが...連絡先をもらっておいても大丈夫ですか??」
「...あっ...あー、別に...お礼なんて...ノート見せただけだし、気にしないで。...それよりも、ノートの写真...。」
「いえ、そうはいきません。...あっ、写真ですね...すみません、ちょっと待って貰えますか??」
目の前の女の子??は、こう言うと秋良のノートの写真を撮りだした。
そんな女の子??に首をかしげながら、秋良は、複雑そうな表情を向けていた。
女の子??は、写真を撮り終わると秋良に向き直り、満面の笑みで秋良にノートを返したのだった。
「あの、ありがとうございました!!...やっぱり、お礼させて欲しいので連絡先...『...分かった、通話アプリの方でいいかな??(なんでこんなに...連絡先を聞いてくるんだろう...。)』...あっ、はい。大丈夫です!!」
女の子??は、こう言うと通話アプリをたち上げて、サッと慣れた手つきで連絡先の交換を催促してきた。
秋良は、困った顔をしながら、ノートをカバンにしまうと、足早に帰路につくのであった。
そんな秋良の様子を見送った後に、女の子??は、ニコッと微笑むと、携帯でとある人に電話をかけた。
「...あっ!叶芽さん!!!...はい、うまくいきましたよ!!...それで...次は...あー、なるほど...分かりました!叶芽さんを幻滅させないように頑張りますね!はい、では!!......ふ~ん、あれが...神代秋良くんねぇ~!な~んか、可愛い♡...ってんな事どうでもいい...と言うより...俺の事、絶対女だって思ってたよな??...チッ...俺は、女じゃねぇーんだよ、あのクソ。」
こう言うと、女のこ...ゴメンなさい、男の子は、ニヤッと気味の悪い笑みを浮かべて、講義室をあとにしたのだった。
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