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木山春斗の勇者録~オクタヴィアサンクチュアリ~
フシギナショウジョ
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僕は木山春斗。
分け合って旅をしている。
今、宿を探して故郷から10km離れた町で宿探しをしている。
「いやぁ~宿は見つかんねえぁ~」
あんたのせいだ。
旅をするのに一文無し……考えられない。仮にも彼は父と旅をしてきた。
そんな彼が……なんで……
「宿なんてなぁ、宿主と友達になればいいんだよ、友達に。」
いや、その理屈はおかしい。
宿主と友達になれなかったら一体どうするつもりなんだ。
「そんな目をするなよ、見つかるもんも見つからなくなるぞ」
どの口が言うんだか。
「ロメオ…お前…少しはどうにかしろよ!」
「どうにかってどうするんだ?」
「そ、それは…」
痛いとこを突かれた。何も言えない…
「あっーもう!とっとと宿を探しに行くぞ!」
「はいはい」
ロメオ……少しは自覚してくれ
「あ、あの……」
「……?」
誰だ?目の前に見知らぬ少女が居る。
「君は……?」
「私……迷子なんです……」
迷子……?そんな迷子になるような年に見えないが……?
「迷子って……?」
「母と……はぐれてしまって……」
お母さんとはぐれた……しかしなんで僕たちに……
「あの……一緒に、探してくれませんか……?」
「僕は……構わないけど……」
「ありがとうございます……」
髪は青く、ショートヘアーだ。瞳は青と緑のオッドアイ。
ん…?オッドアイ…?まあ…気のせいだろう
「じゃあ、どの辺ではぐれたか、わかるかい……?」
「……分からないんです」
「……え……?」
「母と……いつはぐれてしまったのか分からないんです」
分からない。それじゃあ探しようがない。
諦めてくれ……とはとてもじゃないが言えない。
「と、とりあえず……この辺を探して……」
「無駄なんです」
「無駄……?」
どういう意味だ?訳が分からない。
「母は……神に捕らわれてしまいました」
え……?
「母が居なくなってしまったのは、今から2年ほど前の話です」
まてまてまて。少し話の整理をさせてくれ。
「母は居なくなる前日、私にある話をしていきました」
ある話……まさか……オクタヴィアに関係する……?まさか、そんなわけないか
「私が、オクタヴィア。という、不思議な力を持っている…と…」
そんなわけあった。いきなりだ。
旅を初めて3時間ほど。早い。早すぎる。
まあ、とりあえず彼女の話を聞こう。
「母は……私と3人の少女を貢物として神に捧げることで、この世界を平和にしてくれる、だから、私に貢物になれ……と……」
僕の聞いた話と違う内容が語られた。
貢物?神に捧げる?―――
父の話と、彼女の母親の話。大体の内容は同じなのだが、どうも、神が敵なのか味方なのか。そこに大きな違いがあるらしい。
「君、一応聞いておくけど……年齢は?」
「坊主、いきなりそういうことを女に言うと嫌われるぜ?」
「違う、彼女が本当にオクタヴィアなのか調べるだけだ」
そうだ。確かめなければ。
「私は……16歳……です……」
彼女こそ…オクタヴィアだ。
「君……名前は……?」
「ヴィヴィアン、ラルール・ヴィヴィアンです」
「君が……最初の……」
この時、何も知らなかった。
オクタヴィアの恐ろしさを。神の恐ろしさを。
今はまだ知らなくていい。
今はまだ生きている実感を味わいたい。
同時に複雑な気持ちが僕を襲った。
「……必ず見つける、君のお母さんを」
「お嬢ちゃん、俺たちは、世界各地に居るオクタヴィアを探して旅をしてるん
だ。お母さんの話を信じているなら……一緒に来てくれるか?」―――
少し…脅し過ぎか…?
「私でよければ……」
これでようやく。旅の本題に入れるのだった……
分け合って旅をしている。
今、宿を探して故郷から10km離れた町で宿探しをしている。
「いやぁ~宿は見つかんねえぁ~」
あんたのせいだ。
旅をするのに一文無し……考えられない。仮にも彼は父と旅をしてきた。
そんな彼が……なんで……
「宿なんてなぁ、宿主と友達になればいいんだよ、友達に。」
いや、その理屈はおかしい。
宿主と友達になれなかったら一体どうするつもりなんだ。
「そんな目をするなよ、見つかるもんも見つからなくなるぞ」
どの口が言うんだか。
「ロメオ…お前…少しはどうにかしろよ!」
「どうにかってどうするんだ?」
「そ、それは…」
痛いとこを突かれた。何も言えない…
「あっーもう!とっとと宿を探しに行くぞ!」
「はいはい」
ロメオ……少しは自覚してくれ
「あ、あの……」
「……?」
誰だ?目の前に見知らぬ少女が居る。
「君は……?」
「私……迷子なんです……」
迷子……?そんな迷子になるような年に見えないが……?
「迷子って……?」
「母と……はぐれてしまって……」
お母さんとはぐれた……しかしなんで僕たちに……
「あの……一緒に、探してくれませんか……?」
「僕は……構わないけど……」
「ありがとうございます……」
髪は青く、ショートヘアーだ。瞳は青と緑のオッドアイ。
ん…?オッドアイ…?まあ…気のせいだろう
「じゃあ、どの辺ではぐれたか、わかるかい……?」
「……分からないんです」
「……え……?」
「母と……いつはぐれてしまったのか分からないんです」
分からない。それじゃあ探しようがない。
諦めてくれ……とはとてもじゃないが言えない。
「と、とりあえず……この辺を探して……」
「無駄なんです」
「無駄……?」
どういう意味だ?訳が分からない。
「母は……神に捕らわれてしまいました」
え……?
「母が居なくなってしまったのは、今から2年ほど前の話です」
まてまてまて。少し話の整理をさせてくれ。
「母は居なくなる前日、私にある話をしていきました」
ある話……まさか……オクタヴィアに関係する……?まさか、そんなわけないか
「私が、オクタヴィア。という、不思議な力を持っている…と…」
そんなわけあった。いきなりだ。
旅を初めて3時間ほど。早い。早すぎる。
まあ、とりあえず彼女の話を聞こう。
「母は……私と3人の少女を貢物として神に捧げることで、この世界を平和にしてくれる、だから、私に貢物になれ……と……」
僕の聞いた話と違う内容が語られた。
貢物?神に捧げる?―――
父の話と、彼女の母親の話。大体の内容は同じなのだが、どうも、神が敵なのか味方なのか。そこに大きな違いがあるらしい。
「君、一応聞いておくけど……年齢は?」
「坊主、いきなりそういうことを女に言うと嫌われるぜ?」
「違う、彼女が本当にオクタヴィアなのか調べるだけだ」
そうだ。確かめなければ。
「私は……16歳……です……」
彼女こそ…オクタヴィアだ。
「君……名前は……?」
「ヴィヴィアン、ラルール・ヴィヴィアンです」
「君が……最初の……」
この時、何も知らなかった。
オクタヴィアの恐ろしさを。神の恐ろしさを。
今はまだ知らなくていい。
今はまだ生きている実感を味わいたい。
同時に複雑な気持ちが僕を襲った。
「……必ず見つける、君のお母さんを」
「お嬢ちゃん、俺たちは、世界各地に居るオクタヴィアを探して旅をしてるん
だ。お母さんの話を信じているなら……一緒に来てくれるか?」―――
少し…脅し過ぎか…?
「私でよければ……」
これでようやく。旅の本題に入れるのだった……
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