201 / 271
LEVELZEROafterSTORY~Venus Tune~
アニメ研究会
しおりを挟む
青い空。鮮やかな緑。そして、何の変りもないいつもの日常。
そんな平和が私を守ってくれていた。空は、私を見守って、緑は私を包んでくれて。
いつものように学校へ。
「あ~いい天気……♪」
聞こえてくる、おはようという挨拶。周りは、今日の文化祭を心待ちにしていた人物たちだ。今日、無事にこの日を迎えられて、私は幸せです。
「あー、おっはよお!!」
いつものように、私が門に入る前に声を掛けられる。彼女の、明るい性格は、朝からなのだ。
文化祭の出し物。私たちの所属するアニメ研究会の出し物は、アニメ研究論というものだった。
活動を始めて2年。3年生になる私たちだけれど、アニメが好きってだけで集まったメンバーは、今じゃ私と彼女の二人になってしまった。私に落ち度があったんだと思う。
でも、諦めずに、生徒会に注意を食らいながらも、私たちはこれを完成させた。
この――究極のアニメ論を……!
「我ながらすげえよなあ、綴の書き物って」
そう褒められ、照れながらも、私も彼女を褒める。
「ううん、あなたが協力してくれたからだよ? 千佳」
味杭千佳。彼女と活動を続けてこれたのは、それだけで私にとっては嬉しい事だった。
彼女も、アニメが好きだ。私も、アニメが好きだ。それだけは二人とも同じだった。だからこそ、今もこうして残っているし、二人で意見を出し合って、研究して。それがこのアニメ論。私たちにとっては、青春を捧げた最高の思い出だ……!
「綴、そろそろ時間だけど、噛まない? 大丈夫?」
「うん。ありがとう。でも、ちゃんと千佳が見ててくれるから」
「な、なんだよ。変な感じすんじゃんか……」
アニメ論の発表会。行われるのは、この学校の体育館だ。
そこで私は、一人で……ううん。千佳と一緒に発表する。
「それじゃ、入るぜ?」
そう言って、体育館のドアを開ける。
そこには――
そんな平和が私を守ってくれていた。空は、私を見守って、緑は私を包んでくれて。
いつものように学校へ。
「あ~いい天気……♪」
聞こえてくる、おはようという挨拶。周りは、今日の文化祭を心待ちにしていた人物たちだ。今日、無事にこの日を迎えられて、私は幸せです。
「あー、おっはよお!!」
いつものように、私が門に入る前に声を掛けられる。彼女の、明るい性格は、朝からなのだ。
文化祭の出し物。私たちの所属するアニメ研究会の出し物は、アニメ研究論というものだった。
活動を始めて2年。3年生になる私たちだけれど、アニメが好きってだけで集まったメンバーは、今じゃ私と彼女の二人になってしまった。私に落ち度があったんだと思う。
でも、諦めずに、生徒会に注意を食らいながらも、私たちはこれを完成させた。
この――究極のアニメ論を……!
「我ながらすげえよなあ、綴の書き物って」
そう褒められ、照れながらも、私も彼女を褒める。
「ううん、あなたが協力してくれたからだよ? 千佳」
味杭千佳。彼女と活動を続けてこれたのは、それだけで私にとっては嬉しい事だった。
彼女も、アニメが好きだ。私も、アニメが好きだ。それだけは二人とも同じだった。だからこそ、今もこうして残っているし、二人で意見を出し合って、研究して。それがこのアニメ論。私たちにとっては、青春を捧げた最高の思い出だ……!
「綴、そろそろ時間だけど、噛まない? 大丈夫?」
「うん。ありがとう。でも、ちゃんと千佳が見ててくれるから」
「な、なんだよ。変な感じすんじゃんか……」
アニメ論の発表会。行われるのは、この学校の体育館だ。
そこで私は、一人で……ううん。千佳と一緒に発表する。
「それじゃ、入るぜ?」
そう言って、体育館のドアを開ける。
そこには――
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
【改訂版】元保育士の異世界物語〜子どものためなら魔王もワンパン!?天職保育士!?創造魔法と神獣召喚で世界の子どもたちを救います〜
イル
ファンタジー
保育士として働いていた男が一つの事件に巻き込まれて、異世界に転生した。2人の神様から加護をもらい異世界を救う物語。日下部はヒイロと言う赤ちゃんに生まれ変わり、前世と同じ保育士という天職になってしまった。異世界では、ありえない天職(保育士)を隠しながらも、前世の記憶で自分自身をチート成長させ、なおかつ、神様の加護でオリジナルスキル、創造魔法と神獣召喚で目の前の障害をどんどん突き破る。そして、やっぱり子どもが一番。異世界にはない、子どものために孤児院を作り、世界を救い、また子どもたちを助ける。異色のヒーローになって世界を救っていく物語です。
※以前、連載した作品を読み易く改訂した作品です。改訂していく中で話の流れをスムーズにする為に多少内容が変わってくる部分もありますのでご了承ください。
自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました
如月 雪名
ファンタジー
★2024年9月19日に2巻発売&コミカライズ化決定!(web版とは設定が異なる部分があります)
🔷第16回ファンタジー小説大賞。5/3207位で『特別賞』を受賞しました!!応援ありがとうございます(*^_^*)
💛小説家になろう累計PV1,830万以上達成!!
※感想欄を読まれる方は、申し訳ありませんがネタバレが多いのでご注意下さい<m(__)m>
スーパーの帰り道、突然異世界へ転移させられた、椎名 沙良(しいな さら)48歳。
残された封筒には【詫び状】と書かれており、自分がカルドサリ王国のハンフリー公爵家、リーシャ・ハンフリー、第一令嬢12歳となっているのを知る。
いきなり異世界で他人とし生きる事になったが、現状が非常によろしくない。
リーシャの母親は既に亡くなっており、後妻に虐待され納屋で監禁生活を送っていたからだ。
どうにか家庭環境を改善しようと、与えられた4つの能力(ホーム・アイテムBOX・マッピング・召喚)を使用し、早々に公爵家を出て冒険者となる。
虐待されていたため貧弱な体と体力しかないが、冒険者となり自由を手にし頑張っていく。
F級冒険者となった初日の稼ぎは、肉(角ウサギ)の配達料・鉄貨2枚(200円)。
それでもE級に上がるため200回頑張る。
同じ年頃の子供達に、からかわれたりしながらも着実に依頼をこなす日々。
チートな能力(ホームで自宅に帰れる)を隠しながら、町で路上生活をしている子供達を助けていく事に。
冒険者で稼いだお金で家を購入し、住む所を与え子供達を笑顔にする。
そんな彼女の行いを見守っていた冒険者や町人達は……。
やがて支援は町中から届くようになった。
F級冒険者からC級冒険者へと、地球から勝手に召喚した兄の椎名 賢也(しいな けんや)50歳と共に頑張り続け、4年半後ダンジョンへと進む。
ダンジョンの最終深部。
ダンジョンマスターとして再会した兄の親友(享年45)旭 尚人(あさひ なおと)も加わり、ついに3人で迷宮都市へ。
テイムした仲間のシルバー(シルバーウルフ)・ハニー(ハニービー)・フォレスト(迷宮タイガー)と一緒に楽しくダンジョン攻略中。
どこか気が抜けて心温まる? そんな冒険です。
残念ながら恋愛要素は皆無です。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!
オギコン
ファンタジー
全ての種族がスキルを発現する世界で、スキル【模倣】を発現したマルコイ。発現方法もわからないし、役立たずだったが‥
発現方法がわかってからは、いろんなスキルを模倣しまくる。
すぐに楽して強くなるはずだったが、たくさんの壁がありました。
でもそんな壁を乗り越えて、いずれ最強になる残念イケメンの話です。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
ほんわりゲームしてます I
仲村 嘉高
ファンタジー
※本作は、長編の為に分割された1話〜505話側になります。(許可済)
506話以降を読みたい方は、アプリなら作者名から登録作品へ、Webの場合は画面下へスクロールするとある……はず?
───────────────
友人達に誘われて最先端のVRMMOの世界へ!
「好きな事して良いよ」
友人からの説明はそれだけ。
じゃあ、お言葉に甘えて好きな事して過ごしますか!
そんなお話。
倒さなきゃいけない魔王もいないし、勿論デスゲームでもない。
恋愛シミュレーションでもないからフラグも立たない。
のんびりまったりと、ゲームしているだけのお話です。
R15は保険です。
下ネタがたまに入ります。
BLではありません。
※作者が「こんなのやりたいな〜」位の軽い気持ちで書いてます。
着地点(最終回)とか、全然決めてません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる