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LEVELZERO

合図

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 レビスト財団本拠地。そこでは、幾多の戦いが繰り広げられたと報告が残っている。そこで何を見て、何を考えたのか――そこまではかかれてはいない。だが、レビスト財団への反乱があったのは紛れもない、事実である。故に、反乱の首謀者である二人は後に処刑されたと……データが残っている――

「行くぞ、お前ら!!」
「はい!!」

 いよいよレビスト財団に乗り込んだ。果たして、どうなるのだろうか。勝つか負けるかのせめぎ合い。死ぬか生きるかの境界線。死ぬか生きるか――勝つか負けるか。それは、二人の指揮官にかかっていた。それも――若い。まだ、若い二人に。

「左サイド、合図があったら突入するぞ」
「了解」

 左サイドを終木神が。右サイドを始裂が。それぞれ指揮をしていた。二人の指揮官に命をゆだねたクラスメイト達は、果たして何を思うのだろうか。そして、何を考えているのだろうか。……わからない。それだけはわからない。信頼。その言葉が返ってくるのか。失望。その言葉が返ってくるのか。それは、二人の指揮次第だった。それは、二人次第だった。
 右サイドの合図。それは、侵入警報という無謀なものだった。右サイドが侵入警報で引き付けている隙に左サイドではレビスト・クレア捕虜にする。そういう作戦だった。
 殺さないでくれ。それは、首謀者、始裂のとった行動だった。おそらく、謝らせたかったんだろう。こんなことになったことを。こんなことになってしまったことを。そして――二人は合図をそれぞれ待っていた。
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