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LEVELZERO

再会

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 少年たちは何とか逃げ出した。そして、謎の男の住処に入り込んでいた――

「で……あんたは?」
「おう。俺は柏樹竜也(かしわぎりゅうや)。わけあって能力者をかくまってる」
「何故そんなことを?」
「言えない」
「そ、そうですか……」

 だが、逆にチャンスでもあった。かくまっている。と、言うことは他にも能力者が集まっているかもしれない。そう考えた少年は、そのことを口にする。

「俺は、能力者を集めたいんだ」
「ほう」
「能力者差別――レベル制度の廃止。それが俺の目的なんだ」
「能力者が自由に生きれる社会を作る――と?」
「ああ。その為には仲間がいるんだ」

 面白い。柏樹はそうつぶやき、自分のかくまっている能力者たちのリストを始裂に渡した。そのリストの中には――確かに。憑の名前があった。

「なあ、あんた!!」
「おう?」
「この弓越憑って――」
「ああ。昨日保護した」
(って事は……あいつらの言ってたことは脅しか……?)

 無いと確信していた再開に、喜んでいたが、すぐさまその暇はないと確信する。

「さて、追手が来たようだ」
「あんたいつもこうして逃げてるのか?」
「ああ。あいつらの能力者狩りの対象になってるんでね」
「あんたも能力者か!?」
「ああ。もちろんだ」

 そして柏樹は、少女の元へ行く。

「名越絵里(なこし えり)だよな?」
「うん。そうだよ」
「人類最初にして最後のレベル8……か」

 レベルは本来は5までしか存在しない。それ故に――名越絵里は、特別な存在だった。
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