引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。Re:boot

合流

　連絡はつかなかった。それどころか、僕たちは刻一刻と不利になるばっかりだ。十二階級ーー一体何なんだ。あいつらのオーラは。ただものじゃない。あいつら、本物の天使なのか？

「ええい、引きこもり派にも戦力くれよ!!!」
「戦力がなんだ？」

　振り返るとそこには、刀を持った女の人と、明らかにＮＩＮＪＡな服装の忍者がいた。アイエエエ!　ニンジャ？　ニンジャナンデェエエ!?　なんて言ってる場合じゃない。これは明らかに日本史鵜のメンバーだ。じゃあ、こっちの女性がーー

「三国エルザだ。こっちが伊賀島半蔵」
「あ、は、はい」
「連絡がつかぬから来てみれば……なんだ、このざまは」
「!　そ、そうだ。十二階級とか名乗るやつらが!!」
「十二階級だと!?」

　心当たりのありそうな反応だった。まさか、これほどまでの知名度を持っていようとは。僕は驚愕した。