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フシギなクツと「ワタシのタチバ」
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カカシさんと出会って案内してもらい始めてから数時間。一向にどこかに着く、という雰囲気はなく、私はどこへ向かうのか。と途方に暮れていた。しかし、カカシは突然足を止め、私の方へ振り返る。そしてカカシは口ではなく自分の中心で自分を固定している木で地面を叩き、ここだよ、そう言っているようだった。ここを掘れ、そう言っているのか果たして。
そして地面を掘っていくうちに、私はひとつのものを掘り起こす。
「これは......?」
「ガラス、ルビィ、の、クツ」
それは昔見たお伽噺に出てきたような内容だった。昔読んだオズの愉快な家族。それに出でくるようなシチュエーションとアイテム。そして不思議に動くカカシ......ここは、きっとーー
私がそう認識した瞬間、目の前のカカシの姿が改めて構築されていく。脚が生え、腕が関節までしっかりと作られ、イケメン......というのに相応しいほど凛々しい顔で。きっと、カカシが私の王子様......というのはないだろうから、状況を説明してもらう。
「あなたはこの世界における特異点なのでしょう。特異点......自分の意のままに世界を統治することができる存在でございます」
紳士なカカシは、私を王宮へと導いてくれると言う。
そして地面を掘っていくうちに、私はひとつのものを掘り起こす。
「これは......?」
「ガラス、ルビィ、の、クツ」
それは昔見たお伽噺に出てきたような内容だった。昔読んだオズの愉快な家族。それに出でくるようなシチュエーションとアイテム。そして不思議に動くカカシ......ここは、きっとーー
私がそう認識した瞬間、目の前のカカシの姿が改めて構築されていく。脚が生え、腕が関節までしっかりと作られ、イケメン......というのに相応しいほど凛々しい顔で。きっと、カカシが私の王子様......というのはないだろうから、状況を説明してもらう。
「あなたはこの世界における特異点なのでしょう。特異点......自分の意のままに世界を統治することができる存在でございます」
紳士なカカシは、私を王宮へと導いてくれると言う。
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