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『味覚障害』 5こねこね目
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「あっ、ごはんある」
他所様の炊飯器を勝手に開け、残っていた冷ご飯をゾノコはんが見つける。
ごはんがあるからー、と言いながら、更に冷凍庫や冷凍庫を開け、
「このいっぱいある唐揚げ、チンしていい?」
業務サイズの唐揚げを見つけてあやべェに訊く。
「うん。いいよ」
「よしっ」
テキパキとゾノコはんが台所内を立ち回り、電子レンジが回る音がしだす。
カタン、カタカタ、ピッピ、ヴーン、ありゃどれだ、これか、あちちちっ、よっ、ほっ、という音と声がする。
忙しないが手際の良さが伺えた。
「あやべェ、唐揚げにレモン絞る派?っていうかおうちにある?」
「なんか、ボトルみたいのなら」
「ああ、あれ。使い勝手いいよね」
更に自分の家の冷蔵庫のように、ドアポケットにあった濃縮レモンエキスの入った小さいボトルを一発で見つけ、取り出したりもする。そして、
「へい、おまちぃ。簡単ですけど」
大きめの皿に、海苔の巻いてないやや小ぶりな真っ白いおにぎりと唐揚げ数個を乗せて持ってきた。
それらを見つめていると、
「あっ、ちょちょちょっ。ゆっくり食べなねっ」
身体のために、慌てずゆっくり食べろと釘を刺す。
それにあやべェが笑って頷く。
美味しそうではあるが、まだ食欲とはダイレクトに繋がらない。
なのでまずは唐揚げにいってみた。
少し重そうだな、大丈夫かなと思いつつ一口齧ると、醤油味と鶏の脂とスパイシーさ、ジューシーさが飛び込んできた。
それを程よく中和しつつ、盛りたてるレモンの爽やかな酸っぱさも。
唐揚げとレモンはこんなにも相性がいいものだったかと驚いていると、
「これ、このおにぎりなにも入ってないからね」
ゾノコはんがおにぎりを手に取り言う。
「何も?」
ならば味がしないではないかと思うが、
「うん。塩むすび」
言ってゾノコはんが真っ白のおにぎりを頬張る。
それを見てあやべェも手に取ってみると、それはおにぎりなのにほんのり温かった。
おそらく塩むすびも温かいおにぎりも初めて食べるが、
「……おいしい」
これも美味しかった。
白米のむっちりした甘みと、適度な塩味が感じられる。
お互いの甘さと塩気を引き立てあっていた。
冷たくない、ほんのり温かいおにぎりも、その味を引き立たせるのに一役買っていた。
味噌汁、唐揚げ、塩むすび。
お昼でも夕飯でもない時間に食べるそれは、久しぶりに食べる食事らしい食事だった。
あやべェがそれらをゆっくりゆっくり、よく噛んで食べていく。
身体がびっくりしないように、負担をかけないように、労るように。
それを、ゾノコはんが目を細めて見ていたが、
「そうだっ。お茶淹れよう、お茶っ」
また忙しく立ち上がり台所へ向かう。
スポンとお茶筒を開ける音と戸棚から湯呑みや急須を出す音がしだし、まるで自分の家のように立ち回り、
「はい、お茶でーす」
いい色の出たお茶を出してくれた。
お茶も当然味がした。
甘みと渋みと苦味。
普段は、というか味が普通にした頃は意識していなかった丸みのある甘さが舌を撫ぜ、芳醇な渋みと苦味がそれを包み込む。
お茶というのはこんなにも美味しいものだったかと、あやべェがもう一口、もう二口と飲むと、
「お味噌汁ってさ、紙コップで飲むと美味しいよね」
ゾノコはんがそんな話をしだした。
「そうなの?」
「飲んだことない?」
「…無い、かなぁ」
ちょっと思い返してみても、過去にそんなシチュエーションはなかった。
「カップの味噌汁とかは飲んだことある?」
「それも…、飲んだことないかも。インスタントはあるけど。お徳用の」
「わたし昔お兄ちゃんと、田舎のおじいちゃんち行ったときにさ、おじいちゃんが朝ごはん作るの面倒だからってみんなでコンビニ行ったんだ。そんでカップのお味噌汁とおにぎり買って、公園かなんかで食べたことあるの。あれ美味しかったなあー。ちょっとピクニックみたいで。普通にジョギングしてる人とかいるから見られちゃってちょっと恥ずかしいんだけど、向こうはあらあらみたいに笑ってたりして。なんかそれが楽しかったりして」
そんな思い出話をゾノコはんはしてくれた。
想像しただけでもちょっと素敵で美味しそうな風景だ。
あやべェにとって味噌汁は家で飲むものだった。
黙ってても毎日出てきて、嫌でも毎日飲まされて、飲まないと怒られるものだった。
そんなほろ苦い思いを抱いていると、
「結構美味しいよ?わたしはねえ、」
知らないならばと、ゾノコはんはオススメのカップ味噌汁の話をしてくれた。
あおさが美味しいかな。あおさっていうのは海苔なんだけど。あれ?海苔、なのかな。海苔だと思う。たぶん。確か。あれ?違うかも。確かそう…。いや、確かそうだと思う!
あと赤だしが美味しいっ。しょっぱくて。うちは合わせ味噌だからさ、しょっぱいのたまに飲むと美味しい。たまーにね。
あとねあとねっ、豚汁はハズレがないよねっ、やっぱり。でも飲むと自分でもっと具沢山なの作ってみたくなるんだ。それからねっ、
ゾノコはんがしてくれるカップ味噌汁トークはどれも美味しそうだった。
好きな味噌汁の具トークはしたことがある。
じゃがいもだとか、インゲンだとか、とろろ昆布だとか。
しかし、カップの味噌汁トークはしたことがなかった。
トークと言っても一方的に話してるだけだが、自分の知らない味について話してくれるのがあやべェは楽しかった。
話を聞きながら今度絶対飲んでみようと決めた。
そんなことくらいでもすごくワクワクした。
そして、
「…あさりの味噌汁もあるからさ、またなった時ように買っといたら?あっ、しじみでもいいらしいよ?しじみの方が美味しいかなー。うちのお母さんしじみの味噌汁あんまり作ってくれないし」
さりげなく、ゾノコはんはそう言った。あくまでも、雑談の延長で。
それはあやべェを気遣ってのさりげなさだ。心配している、という思いを包み込んだ。
「…うん」
だから、あやべェは素直にその優しさを受け取る。
今度、またもし同じようなことになった時のために、お守りとして買っておこうと。
夕方の、お昼過ぎでもない、すぐに夕飯というわけでもない時間に。
友達が作ってくれたあさりの味噌汁と残りご飯の塩むすびと冷凍唐揚げでお腹を満たす。
簡単な、何ご飯かわからない時間帯の食事。
それは心も体も満たされた食事だった。
(了)
他所様の炊飯器を勝手に開け、残っていた冷ご飯をゾノコはんが見つける。
ごはんがあるからー、と言いながら、更に冷凍庫や冷凍庫を開け、
「このいっぱいある唐揚げ、チンしていい?」
業務サイズの唐揚げを見つけてあやべェに訊く。
「うん。いいよ」
「よしっ」
テキパキとゾノコはんが台所内を立ち回り、電子レンジが回る音がしだす。
カタン、カタカタ、ピッピ、ヴーン、ありゃどれだ、これか、あちちちっ、よっ、ほっ、という音と声がする。
忙しないが手際の良さが伺えた。
「あやべェ、唐揚げにレモン絞る派?っていうかおうちにある?」
「なんか、ボトルみたいのなら」
「ああ、あれ。使い勝手いいよね」
更に自分の家の冷蔵庫のように、ドアポケットにあった濃縮レモンエキスの入った小さいボトルを一発で見つけ、取り出したりもする。そして、
「へい、おまちぃ。簡単ですけど」
大きめの皿に、海苔の巻いてないやや小ぶりな真っ白いおにぎりと唐揚げ数個を乗せて持ってきた。
それらを見つめていると、
「あっ、ちょちょちょっ。ゆっくり食べなねっ」
身体のために、慌てずゆっくり食べろと釘を刺す。
それにあやべェが笑って頷く。
美味しそうではあるが、まだ食欲とはダイレクトに繋がらない。
なのでまずは唐揚げにいってみた。
少し重そうだな、大丈夫かなと思いつつ一口齧ると、醤油味と鶏の脂とスパイシーさ、ジューシーさが飛び込んできた。
それを程よく中和しつつ、盛りたてるレモンの爽やかな酸っぱさも。
唐揚げとレモンはこんなにも相性がいいものだったかと驚いていると、
「これ、このおにぎりなにも入ってないからね」
ゾノコはんがおにぎりを手に取り言う。
「何も?」
ならば味がしないではないかと思うが、
「うん。塩むすび」
言ってゾノコはんが真っ白のおにぎりを頬張る。
それを見てあやべェも手に取ってみると、それはおにぎりなのにほんのり温かった。
おそらく塩むすびも温かいおにぎりも初めて食べるが、
「……おいしい」
これも美味しかった。
白米のむっちりした甘みと、適度な塩味が感じられる。
お互いの甘さと塩気を引き立てあっていた。
冷たくない、ほんのり温かいおにぎりも、その味を引き立たせるのに一役買っていた。
味噌汁、唐揚げ、塩むすび。
お昼でも夕飯でもない時間に食べるそれは、久しぶりに食べる食事らしい食事だった。
あやべェがそれらをゆっくりゆっくり、よく噛んで食べていく。
身体がびっくりしないように、負担をかけないように、労るように。
それを、ゾノコはんが目を細めて見ていたが、
「そうだっ。お茶淹れよう、お茶っ」
また忙しく立ち上がり台所へ向かう。
スポンとお茶筒を開ける音と戸棚から湯呑みや急須を出す音がしだし、まるで自分の家のように立ち回り、
「はい、お茶でーす」
いい色の出たお茶を出してくれた。
お茶も当然味がした。
甘みと渋みと苦味。
普段は、というか味が普通にした頃は意識していなかった丸みのある甘さが舌を撫ぜ、芳醇な渋みと苦味がそれを包み込む。
お茶というのはこんなにも美味しいものだったかと、あやべェがもう一口、もう二口と飲むと、
「お味噌汁ってさ、紙コップで飲むと美味しいよね」
ゾノコはんがそんな話をしだした。
「そうなの?」
「飲んだことない?」
「…無い、かなぁ」
ちょっと思い返してみても、過去にそんなシチュエーションはなかった。
「カップの味噌汁とかは飲んだことある?」
「それも…、飲んだことないかも。インスタントはあるけど。お徳用の」
「わたし昔お兄ちゃんと、田舎のおじいちゃんち行ったときにさ、おじいちゃんが朝ごはん作るの面倒だからってみんなでコンビニ行ったんだ。そんでカップのお味噌汁とおにぎり買って、公園かなんかで食べたことあるの。あれ美味しかったなあー。ちょっとピクニックみたいで。普通にジョギングしてる人とかいるから見られちゃってちょっと恥ずかしいんだけど、向こうはあらあらみたいに笑ってたりして。なんかそれが楽しかったりして」
そんな思い出話をゾノコはんはしてくれた。
想像しただけでもちょっと素敵で美味しそうな風景だ。
あやべェにとって味噌汁は家で飲むものだった。
黙ってても毎日出てきて、嫌でも毎日飲まされて、飲まないと怒られるものだった。
そんなほろ苦い思いを抱いていると、
「結構美味しいよ?わたしはねえ、」
知らないならばと、ゾノコはんはオススメのカップ味噌汁の話をしてくれた。
あおさが美味しいかな。あおさっていうのは海苔なんだけど。あれ?海苔、なのかな。海苔だと思う。たぶん。確か。あれ?違うかも。確かそう…。いや、確かそうだと思う!
あと赤だしが美味しいっ。しょっぱくて。うちは合わせ味噌だからさ、しょっぱいのたまに飲むと美味しい。たまーにね。
あとねあとねっ、豚汁はハズレがないよねっ、やっぱり。でも飲むと自分でもっと具沢山なの作ってみたくなるんだ。それからねっ、
ゾノコはんがしてくれるカップ味噌汁トークはどれも美味しそうだった。
好きな味噌汁の具トークはしたことがある。
じゃがいもだとか、インゲンだとか、とろろ昆布だとか。
しかし、カップの味噌汁トークはしたことがなかった。
トークと言っても一方的に話してるだけだが、自分の知らない味について話してくれるのがあやべェは楽しかった。
話を聞きながら今度絶対飲んでみようと決めた。
そんなことくらいでもすごくワクワクした。
そして、
「…あさりの味噌汁もあるからさ、またなった時ように買っといたら?あっ、しじみでもいいらしいよ?しじみの方が美味しいかなー。うちのお母さんしじみの味噌汁あんまり作ってくれないし」
さりげなく、ゾノコはんはそう言った。あくまでも、雑談の延長で。
それはあやべェを気遣ってのさりげなさだ。心配している、という思いを包み込んだ。
「…うん」
だから、あやべェは素直にその優しさを受け取る。
今度、またもし同じようなことになった時のために、お守りとして買っておこうと。
夕方の、お昼過ぎでもない、すぐに夕飯というわけでもない時間に。
友達が作ってくれたあさりの味噌汁と残りご飯の塩むすびと冷凍唐揚げでお腹を満たす。
簡単な、何ご飯かわからない時間帯の食事。
それは心も体も満たされた食事だった。
(了)
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