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これより洗礼の儀を執り行う
17、初心者に野外プレイは危険
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「はい、終わりました」
看護師さんの言葉に、響季は額に乗せていた拳を退けた。
「気分悪いとかないですか?」
「大丈夫、です」
一緒にいた友達からかなり大打撃な不意打ちを食らったが。
腕に絆創膏を貼って包帯を巻いてもらうと、タラップを降りて地上に舞い戻る。
駅前を歩く人は足早に通り過ぎ、バスには目もくれない。
それを響季がぼんやりと見ていると、
「こちらに」
「あ、はい」
受付横の長机の前に座らされた。
「飲み物、お茶とカフェオレとオレンジとありますが」
「じゃあ、カフェオレで」
「はい、カフェオレで。あとこちら粗品となっております。ご協力ありがとうございました」
コンビニで貰えるぐらいの大きさのビニール袋。何が入っているかわからないそれを、響季は渡された。ついでに紙パックのカフェオレも。
「はい。えっ?」
「はい?」
「ああ、いえ、どうも」
よくわからないまま頭を下げ、椅子から立ち上がる。
ご協力ありがとうございましたは、さようなら。貴様はもう用済みだ、と同じ意味だ。
机から離れた場所で響季が改めてビニール袋を見る。
謝礼ではなく粗品だった。感謝の気持ちを示すお礼の品ではなく、粗末な品。
「謝礼がないなんて…」
そして呆然としながら呟く。
おまけに休憩場所も無い。仕方なく響季は近くの適当な植え込みの煉瓦に腰かける。
保健室ですら献結後は体調管理優先で、授業に多少遅れてでも休ませてくれる。
それが固い植え込みの煉瓦に腰掛け、ルームなら飲み放題のジュースが紙パック一本だけだなんて。
待遇の差に、怒りよりも呆れを感じながら水分補給をしていると、零児がバスから出てきた。
「おつかれ」
労う響季に零児が小さく頷く。
「れいちゃん、飲み物何もらった?」
「オレンジ」
「あたしカフェオレ。ねえ、休憩場所って無いの?」
「もっと大々的な、イベントとかと一緒にやってる場合はテント張って椅子用意してくれたりするけど。各自場所見つけて勝手に身体休めてって感じ」
言って零児も響季の隣にちょこんと座る。
「随分乱暴だね」
「若いから平気って思われてるんじゃない?」
憤慨する響季に対し、会話もそこそこに零児は貰った袋を漁りだす。それを見て響季も貰った袋の中を見てみるが、
「そういえば何入ってるんだろう、これ。うわ」
中に入っていたのはティッシュ、ウエットティッシュ、ハンドソープにあぶらとり紙。そんなものだった。まさに粗末な品。
はっきり言えば魅力に欠けるものばかり。
「うわあ、これは…。いや使うけどさあ。あれ?」
ガサガサと、中身を全てチェックすると袋の底に小さな箱が入っていた。
手のひらよりもずっと小さい直方体。
側面には何か絵が描いてある。
何だと思って響季がよく見ようとすると、隣で零児がはっと息を飲んだのがわかった。
見ればこちらは同じ箱から出したものを見つめていた。
それは献結推進キャラクター 結伊ゆいちゃんのミニフィギュアだった。
普段の髪型とは違う、サイドテールにした結伊ちゃんだ。
改めて響季が小さな箱を見ると、どうやら自分達が貰ったのは期間限定粗品の結伊ちゃんコスプレフィギュアらしい。
側面にはこれみよがしに非売品という文字が書かれている。
レア感を煽ってはいるが、響季はこんなものがあること自体知らなかった。
開けてみるとパッケージに書いてある看護師結伊ちゃん、女医結伊ちゃん、救急隊員結伊ちゃんのうちの女医結伊ちゃんだった。
シャープな楕円眼鏡と清潔感ある白衣は、結伊ちゃんに知的な雰囲気を与えている。
サイドテールは救急隊員結伊ちゃんのようだが、
「見せて」
「あっ、うん」
零児が身を寄せ、響季の手のひらの上の芸術品観賞を要求する。
渡すと零児は様々な角度からフィギアのクオリティを堪能し、白衣下のスカートの中も観察し、うんうんと頷くが、
「はい」
「えっ!?」
あっさり返してくれたことに響季が驚く。
「なに?」
「いや、ああ、いいよ。あげるよ」
よく出来てはいるが、響季の部屋には飾る場所がない。
ミニカーなどだったら欲しいが、こういうものは飾らない。逆に零児は大好きなはずだ。
「いいの!?」
それを聴いて驚いたように、リアクション大きく零児が言う。
しかし口の端は笑っていた。
その言い方が、驚き方が妙に引っ掛かった。
予想していた、用意していた答えのような。
「れいちゃん、もしかしてこれ貰えるって知ってた?」
「えー?」
響季の言葉に、零児が見たこともない笑顔を向けてくる。
笑いながらも手は貰ったフィギュアを自分のビニール袋に入れていた。
「知ってたんでしょ。だからわざわざこんなとこまであたし連れてきたんでしょ。貰おうと思って」
献結の謝礼は地域によって違う。
だから零児はわざわざこのフィギアキャンペーンをやってる区域にまで響季を連れて来たのだ。
ほぼだまくらかして。
「駅前を行き交う現代人は何をあんなに急いでいるの?」
質問されても零児は遠い目をして詩的なことを言い出した。要はごまかした。
「おう、答えろや姐さん」
「そうだよ」
心を亡くすと書いて忙しい人達を見つめていた零児が、響季の方に向き直る。
まっすぐな視線と答えに、響季が言葉に詰まる。
「ダメだった?」
「ダメ、じゃないけど」
きゅるりとしたアーモンドアイで問われ、響季は視線を反らす。
やはりどこかこの少女に響季は逆らえなかった。
「うまいこと利用されたみたいで嫌?」
「なんか、まあ、ちょっと」
怒っているわけではない。腹が立つわけでもない。
利用されたみたいで嫌程度なのかもしれない。
だが早朝デートも、それを見越して付き合ってくれたのなら。
全て仕組まれていたようで、手の平で踊らされていたようでもやもやする。
そんな響季を見て、零児はため息をつくと、
「じゃあこれあげるから」
と、水分補給用に貰ったパックのオレンジジュースを差し出した。
「えっ!?いいよ!っていうかれいちゃんそれちゃんと飲まなきゃダメじゃん!危ないよ!」
響季はフィギュアの対価を受け取らず、逆に友達の身体の心配をする。
確かに献結後の水分補給は必須だが。
「…うん」
「もう」
怒るような言い方に少し驚き、零児は素直にちうちうとオレンジジュースをストローで飲む。
体力が奪われた身体にビタミンCが染み渡る。
気まずいまではいかないが、ギシギスした空気を纏いながら響季も献結前に貰ったボトルのお茶の残りを飲む。
献結後の水分補給はどれぐらいの量が適切かわからないが、ルームで飲むよりも明らかに少ない。
休憩もきちんと出来ていない。
花壇に腰かけているだけだ。
「バス危ないな」
やはりルームか保健室の方がいいのかと響季が考えていると、ちうー、ずずずとストローで零児がお行儀の悪い音を鳴らす。どうやら飲み終わったらしい。
飲み終えたパックを手に持ったまま、零児がもう片方の手を響季が飲んだ空のパックに伸ばす。
「ああ、ありがとう。ごめんね」
自分の分のパックも捨てに行ってくれると思った響季がそう言うと、不意に零児が顔を近づけてきた。
その頬は餌を溜め込んだハムスターのように膨らんでいて、更にその下にある唇が近づいてきて、
「うわあっ!」
驚いた響季が顔を背け、響季の身体を手で押しとどめようとする。
が、唇が触れ合う寸前、零児はごきゅんと喉を鳴らして頬袋の中身を嚥下した。
「あ…、あれ?あっ」
からかわれたのだと理解した響季が、はっと駅前を行き交う人達を見る。
しかしみんな足早に通り過ぎるだけで、二人には目もくれていない。
「どうせ誰も見てないよ」
「わっ」
そんな響季の頭をぽんと叩くと、零児は手にした空のパックを見せる。
「これ、捨ててくる」
「はい…」
近くのゴミ箱へ向かう零児を見ながら、響季は何も触れていない口許を拭い、
「まあ…、友達同士ならいいか」
がっかりしながらそう言った。
ジュースの口移しぐらい、大したことではなかったのにと。
看護師さんの言葉に、響季は額に乗せていた拳を退けた。
「気分悪いとかないですか?」
「大丈夫、です」
一緒にいた友達からかなり大打撃な不意打ちを食らったが。
腕に絆創膏を貼って包帯を巻いてもらうと、タラップを降りて地上に舞い戻る。
駅前を歩く人は足早に通り過ぎ、バスには目もくれない。
それを響季がぼんやりと見ていると、
「こちらに」
「あ、はい」
受付横の長机の前に座らされた。
「飲み物、お茶とカフェオレとオレンジとありますが」
「じゃあ、カフェオレで」
「はい、カフェオレで。あとこちら粗品となっております。ご協力ありがとうございました」
コンビニで貰えるぐらいの大きさのビニール袋。何が入っているかわからないそれを、響季は渡された。ついでに紙パックのカフェオレも。
「はい。えっ?」
「はい?」
「ああ、いえ、どうも」
よくわからないまま頭を下げ、椅子から立ち上がる。
ご協力ありがとうございましたは、さようなら。貴様はもう用済みだ、と同じ意味だ。
机から離れた場所で響季が改めてビニール袋を見る。
謝礼ではなく粗品だった。感謝の気持ちを示すお礼の品ではなく、粗末な品。
「謝礼がないなんて…」
そして呆然としながら呟く。
おまけに休憩場所も無い。仕方なく響季は近くの適当な植え込みの煉瓦に腰かける。
保健室ですら献結後は体調管理優先で、授業に多少遅れてでも休ませてくれる。
それが固い植え込みの煉瓦に腰掛け、ルームなら飲み放題のジュースが紙パック一本だけだなんて。
待遇の差に、怒りよりも呆れを感じながら水分補給をしていると、零児がバスから出てきた。
「おつかれ」
労う響季に零児が小さく頷く。
「れいちゃん、飲み物何もらった?」
「オレンジ」
「あたしカフェオレ。ねえ、休憩場所って無いの?」
「もっと大々的な、イベントとかと一緒にやってる場合はテント張って椅子用意してくれたりするけど。各自場所見つけて勝手に身体休めてって感じ」
言って零児も響季の隣にちょこんと座る。
「随分乱暴だね」
「若いから平気って思われてるんじゃない?」
憤慨する響季に対し、会話もそこそこに零児は貰った袋を漁りだす。それを見て響季も貰った袋の中を見てみるが、
「そういえば何入ってるんだろう、これ。うわ」
中に入っていたのはティッシュ、ウエットティッシュ、ハンドソープにあぶらとり紙。そんなものだった。まさに粗末な品。
はっきり言えば魅力に欠けるものばかり。
「うわあ、これは…。いや使うけどさあ。あれ?」
ガサガサと、中身を全てチェックすると袋の底に小さな箱が入っていた。
手のひらよりもずっと小さい直方体。
側面には何か絵が描いてある。
何だと思って響季がよく見ようとすると、隣で零児がはっと息を飲んだのがわかった。
見ればこちらは同じ箱から出したものを見つめていた。
それは献結推進キャラクター 結伊ゆいちゃんのミニフィギュアだった。
普段の髪型とは違う、サイドテールにした結伊ちゃんだ。
改めて響季が小さな箱を見ると、どうやら自分達が貰ったのは期間限定粗品の結伊ちゃんコスプレフィギュアらしい。
側面にはこれみよがしに非売品という文字が書かれている。
レア感を煽ってはいるが、響季はこんなものがあること自体知らなかった。
開けてみるとパッケージに書いてある看護師結伊ちゃん、女医結伊ちゃん、救急隊員結伊ちゃんのうちの女医結伊ちゃんだった。
シャープな楕円眼鏡と清潔感ある白衣は、結伊ちゃんに知的な雰囲気を与えている。
サイドテールは救急隊員結伊ちゃんのようだが、
「見せて」
「あっ、うん」
零児が身を寄せ、響季の手のひらの上の芸術品観賞を要求する。
渡すと零児は様々な角度からフィギアのクオリティを堪能し、白衣下のスカートの中も観察し、うんうんと頷くが、
「はい」
「えっ!?」
あっさり返してくれたことに響季が驚く。
「なに?」
「いや、ああ、いいよ。あげるよ」
よく出来てはいるが、響季の部屋には飾る場所がない。
ミニカーなどだったら欲しいが、こういうものは飾らない。逆に零児は大好きなはずだ。
「いいの!?」
それを聴いて驚いたように、リアクション大きく零児が言う。
しかし口の端は笑っていた。
その言い方が、驚き方が妙に引っ掛かった。
予想していた、用意していた答えのような。
「れいちゃん、もしかしてこれ貰えるって知ってた?」
「えー?」
響季の言葉に、零児が見たこともない笑顔を向けてくる。
笑いながらも手は貰ったフィギュアを自分のビニール袋に入れていた。
「知ってたんでしょ。だからわざわざこんなとこまであたし連れてきたんでしょ。貰おうと思って」
献結の謝礼は地域によって違う。
だから零児はわざわざこのフィギアキャンペーンをやってる区域にまで響季を連れて来たのだ。
ほぼだまくらかして。
「駅前を行き交う現代人は何をあんなに急いでいるの?」
質問されても零児は遠い目をして詩的なことを言い出した。要はごまかした。
「おう、答えろや姐さん」
「そうだよ」
心を亡くすと書いて忙しい人達を見つめていた零児が、響季の方に向き直る。
まっすぐな視線と答えに、響季が言葉に詰まる。
「ダメだった?」
「ダメ、じゃないけど」
きゅるりとしたアーモンドアイで問われ、響季は視線を反らす。
やはりどこかこの少女に響季は逆らえなかった。
「うまいこと利用されたみたいで嫌?」
「なんか、まあ、ちょっと」
怒っているわけではない。腹が立つわけでもない。
利用されたみたいで嫌程度なのかもしれない。
だが早朝デートも、それを見越して付き合ってくれたのなら。
全て仕組まれていたようで、手の平で踊らされていたようでもやもやする。
そんな響季を見て、零児はため息をつくと、
「じゃあこれあげるから」
と、水分補給用に貰ったパックのオレンジジュースを差し出した。
「えっ!?いいよ!っていうかれいちゃんそれちゃんと飲まなきゃダメじゃん!危ないよ!」
響季はフィギュアの対価を受け取らず、逆に友達の身体の心配をする。
確かに献結後の水分補給は必須だが。
「…うん」
「もう」
怒るような言い方に少し驚き、零児は素直にちうちうとオレンジジュースをストローで飲む。
体力が奪われた身体にビタミンCが染み渡る。
気まずいまではいかないが、ギシギスした空気を纏いながら響季も献結前に貰ったボトルのお茶の残りを飲む。
献結後の水分補給はどれぐらいの量が適切かわからないが、ルームで飲むよりも明らかに少ない。
休憩もきちんと出来ていない。
花壇に腰かけているだけだ。
「バス危ないな」
やはりルームか保健室の方がいいのかと響季が考えていると、ちうー、ずずずとストローで零児がお行儀の悪い音を鳴らす。どうやら飲み終わったらしい。
飲み終えたパックを手に持ったまま、零児がもう片方の手を響季が飲んだ空のパックに伸ばす。
「ああ、ありがとう。ごめんね」
自分の分のパックも捨てに行ってくれると思った響季がそう言うと、不意に零児が顔を近づけてきた。
その頬は餌を溜め込んだハムスターのように膨らんでいて、更にその下にある唇が近づいてきて、
「うわあっ!」
驚いた響季が顔を背け、響季の身体を手で押しとどめようとする。
が、唇が触れ合う寸前、零児はごきゅんと喉を鳴らして頬袋の中身を嚥下した。
「あ…、あれ?あっ」
からかわれたのだと理解した響季が、はっと駅前を行き交う人達を見る。
しかしみんな足早に通り過ぎるだけで、二人には目もくれていない。
「どうせ誰も見てないよ」
「わっ」
そんな響季の頭をぽんと叩くと、零児は手にした空のパックを見せる。
「これ、捨ててくる」
「はい…」
近くのゴミ箱へ向かう零児を見ながら、響季は何も触れていない口許を拭い、
「まあ…、友達同士ならいいか」
がっかりしながらそう言った。
ジュースの口移しぐらい、大したことではなかったのにと。
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