【短編】怖い話・不思議な話 おばけを怖がると寄ってきちゃいますよ

後ろからついてくる人

女子高校生だった頃のことです。

登校途中、駅から学校まで歩いていたら、後ろで人の足音が聞こえたので｢あ、私邪魔かな｣と思い少しどきました。

そしたら、足音が、私がどいた方に移動しました。

つまり、私のあとを追うようにその人はついてきました。

え、じゃあまたどこうかなと思ったら、また足音がついてきます。

振り向くと男の人がいました。

思った以上に近くにいました。

早足で歩いてみたのですが、ピッタリ私についてきます。

私と男の人の距離は1メートルほど。

私は右、左、とくねくね移動しながら早足で歩いてみたのですがその人も右、左、とくねくねぴったり真後ろについてくるので、怖かったのですが、走り出したり振り向いたりしたら刺されると思って、私は歩いたままなんとか人のいる道路までたどり着きました。(ついてこられてた道は人通りが少なくて、私とその人二人きりでした。)

いつの間にか、ついてきていたその人はいなくなっていて、その後は特に何もありませんでした。