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61 幽霊ちゃんは嵐がこわい
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台風が来ているため、外は激しい風と雨が渦巻いている。
バケツをひっくり返したという表現が当てはまるような激しい嵐である。
かなりの風の音がするが、今住んでいる家は築年数もかなり新しいので、壊れる可能性はかなり低い。
なので外に出ずにのんびりとしていればいいだろう。
幸い天気予報で台風の接近はわかっていたので、食料も備蓄してある。
何も問題ない、そう、問題ないはずなのだが……
『ぴきゅううううう!!!』
なぜかこいつは無駄におびえていた。
台所に置いてあるアザラシちゃんとサメ君に挟まれながら、妙な鳴き声を時々上げるようになってしまっていた。
なぜか頭には鍋をかぶっている。
鍋かぶっても防具にはならないからな。
そんな謎の防御態勢を取りながら、こいつはおびえ続けていた。
「今日カレー作りたいんだが」
『カレー! たべたい!』
「鍋がないから作れん」
『カレー……』
しぶしぶと被っていた鍋を渡される。
どうやら防御力よりカレーを取ったらしい。
そのまま台所をあさると、今度はプラスチックのボウルを被り始めた。
それ、防御力なさすぎるだろ。
「そんな怖がらなくても大丈夫だろ」
『家が吹き飛ぶかも……』
「その時は周りのビルもみんな吹き飛ぶからあきらめな」
『洪水で流されるかも』
「そうしたらコンビニあたりは水に沈むな」
この辺少し高台だし、1階とは言え浸水は考えにくい。完全に杞憂というやつだが、説得は難しいだろう。
結局こいつはずっとプラスチックボウルを被って、両手にぬいぐるみを抱えながらカレーを食っていた。
カレーをこぼしてアザラシちゃんが黄色く汚れてい泣いていた。
漂白剤で落ちるかなぁ……
バケツをひっくり返したという表現が当てはまるような激しい嵐である。
かなりの風の音がするが、今住んでいる家は築年数もかなり新しいので、壊れる可能性はかなり低い。
なので外に出ずにのんびりとしていればいいだろう。
幸い天気予報で台風の接近はわかっていたので、食料も備蓄してある。
何も問題ない、そう、問題ないはずなのだが……
『ぴきゅううううう!!!』
なぜかこいつは無駄におびえていた。
台所に置いてあるアザラシちゃんとサメ君に挟まれながら、妙な鳴き声を時々上げるようになってしまっていた。
なぜか頭には鍋をかぶっている。
鍋かぶっても防具にはならないからな。
そんな謎の防御態勢を取りながら、こいつはおびえ続けていた。
「今日カレー作りたいんだが」
『カレー! たべたい!』
「鍋がないから作れん」
『カレー……』
しぶしぶと被っていた鍋を渡される。
どうやら防御力よりカレーを取ったらしい。
そのまま台所をあさると、今度はプラスチックのボウルを被り始めた。
それ、防御力なさすぎるだろ。
「そんな怖がらなくても大丈夫だろ」
『家が吹き飛ぶかも……』
「その時は周りのビルもみんな吹き飛ぶからあきらめな」
『洪水で流されるかも』
「そうしたらコンビニあたりは水に沈むな」
この辺少し高台だし、1階とは言え浸水は考えにくい。完全に杞憂というやつだが、説得は難しいだろう。
結局こいつはずっとプラスチックボウルを被って、両手にぬいぐるみを抱えながらカレーを食っていた。
カレーをこぼしてアザラシちゃんが黄色く汚れてい泣いていた。
漂白剤で落ちるかなぁ……
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