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47 幽霊ちゃんはお菓子を作りたい
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『うんしょっ うんしょっ』
あいつが料理をしたいといい始めて少し経ったが、今回はお菓子を作ることになった。
そろそろあいつのデザート代が馬鹿にならなくなってきたからだ。
世の中、買った方が上手いものと、作った方が上手いものがある。
手間ばかりで味がそう調整できないものとか、素人には作るのが難しいものは正直買ってきた方がおいしい。
しかし、自分で作ってもおいしいものというのはいくつもある。
あいつも初心者なので、今日はクッキーを作ろうとしているのだが…… ってちょっとまて
「クッキー生地そんなこねちゃダメだって」
『えー、でもパンを作るときはこうやってこねてるの見たことあるよ』
「そりゃパンだからだ」
小麦はこねればこねるほど粘り気が出てくる。餅つきと同じ原理である。
パンみたいにふっくら膨らませたい場合にはそれでいいが、今作ろうとしているのはクッキーだ。
もちもちのクッキーがまずいとは言わないが、さっくり焼き上げたい料理だ。
あいつは張り切って両手で一生懸命生地をこねていたが、それはちょっとまずい。
『というかお兄さん、何でもできるんだねぇ』
「何でもはできないけど、まあ簡単なお菓子ぐらいは作れるぞ」
うちのレンジは結構高いオーブンレンジだし、お菓子を焼くのに不足はない。
作るのも簡単なチョコクッキー風のクッキーだ。
ココアパウダーと砂糖と小麦粉と綿実油を等分の割合で混ぜて作る。
バターでもいいのだが、正直普通のサラダ油のほうが安いし手軽である。
ちなみに同じ量な、というとあいつは一生懸命1g単位ではかり始めた。
そしてサラダ油を3g多く入れ過ぎて泣いていた。一生懸命すぎるだろ。
確かにお菓子は計量が大事だが、2,3%ぐらいでそう変わらない。
そうして小麦粉を3g足し、砂糖をとやったらまた多く入れすぎ、ということを繰り返して、結局当初の予定の1.5倍ぐらいの量になってしまったのは少し笑えた。
だがそれだけ正確に作っているし、混ぜ方も丁寧だからうまくできそうである。
生地ができたら、そのまま丸めて焼くだけだ。
少し寝かせた方がいいのだろうが、まあ待ちきれないだろうし、さっさと焼いてしまおう。
こういう時寝かせるのは生地を均一にするのと小麦のタンパク質であるグルテンを落ち着かせて形が崩れるのを防ぐためだ。
自家消費するなら多少崩れても問題なかろう。
生地を小さくちぎって一つ一つ丸めていって、天板に並べる。あとは焼くだけである。
予熱はすでにしてあるので、あとは180度で15分、と
『楽しみだねぇ♪』
そういいながらあいつはオーブンに引っ付いてみていた。
見てても早くは焼けないぞ。
最後に粉砂糖をかけて冷やせば完成だが、熱い間からあいつはパクパクと食べていた。
ココアが多いのでちょっととろけるのだが、それがたまらないとのこと。
かなり気に入ったようだった。
1.5倍量作って問題なかったようである。
あいつが料理をしたいといい始めて少し経ったが、今回はお菓子を作ることになった。
そろそろあいつのデザート代が馬鹿にならなくなってきたからだ。
世の中、買った方が上手いものと、作った方が上手いものがある。
手間ばかりで味がそう調整できないものとか、素人には作るのが難しいものは正直買ってきた方がおいしい。
しかし、自分で作ってもおいしいものというのはいくつもある。
あいつも初心者なので、今日はクッキーを作ろうとしているのだが…… ってちょっとまて
「クッキー生地そんなこねちゃダメだって」
『えー、でもパンを作るときはこうやってこねてるの見たことあるよ』
「そりゃパンだからだ」
小麦はこねればこねるほど粘り気が出てくる。餅つきと同じ原理である。
パンみたいにふっくら膨らませたい場合にはそれでいいが、今作ろうとしているのはクッキーだ。
もちもちのクッキーがまずいとは言わないが、さっくり焼き上げたい料理だ。
あいつは張り切って両手で一生懸命生地をこねていたが、それはちょっとまずい。
『というかお兄さん、何でもできるんだねぇ』
「何でもはできないけど、まあ簡単なお菓子ぐらいは作れるぞ」
うちのレンジは結構高いオーブンレンジだし、お菓子を焼くのに不足はない。
作るのも簡単なチョコクッキー風のクッキーだ。
ココアパウダーと砂糖と小麦粉と綿実油を等分の割合で混ぜて作る。
バターでもいいのだが、正直普通のサラダ油のほうが安いし手軽である。
ちなみに同じ量な、というとあいつは一生懸命1g単位ではかり始めた。
そしてサラダ油を3g多く入れ過ぎて泣いていた。一生懸命すぎるだろ。
確かにお菓子は計量が大事だが、2,3%ぐらいでそう変わらない。
そうして小麦粉を3g足し、砂糖をとやったらまた多く入れすぎ、ということを繰り返して、結局当初の予定の1.5倍ぐらいの量になってしまったのは少し笑えた。
だがそれだけ正確に作っているし、混ぜ方も丁寧だからうまくできそうである。
生地ができたら、そのまま丸めて焼くだけだ。
少し寝かせた方がいいのだろうが、まあ待ちきれないだろうし、さっさと焼いてしまおう。
こういう時寝かせるのは生地を均一にするのと小麦のタンパク質であるグルテンを落ち着かせて形が崩れるのを防ぐためだ。
自家消費するなら多少崩れても問題なかろう。
生地を小さくちぎって一つ一つ丸めていって、天板に並べる。あとは焼くだけである。
予熱はすでにしてあるので、あとは180度で15分、と
『楽しみだねぇ♪』
そういいながらあいつはオーブンに引っ付いてみていた。
見てても早くは焼けないぞ。
最後に粉砂糖をかけて冷やせば完成だが、熱い間からあいつはパクパクと食べていた。
ココアが多いのでちょっととろけるのだが、それがたまらないとのこと。
かなり気に入ったようだった。
1.5倍量作って問題なかったようである。
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