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20 巫女ちゃんはテストが怖い
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巫女ちゃんは高校三年生。
来年は受験らしい。
だが成績が悪く、とても大学に行けないぐらいである。
昼は学校、夜は仕事じゃそりゃ勉強に身が入らないだろう。
ひとまず仕事を減らして寝る時間増やさないとやりようすらなさそうであるが……
「いいんです~ 私は退魔巫女として生きていきますから~」
「まあ確かに手に職あるからそれでいいのかもしれんが……」
適当な大学入試の過去問を解かせると、案の定結果は散々であった。
『おにーさん、ボクもできたよー』
「ふむ……」
「幽霊ちゃんにもまだ難しいでしょう?」
「まあそうだな。半分ぐらいしかあってない。さすがにまだ早かったかな?」
『うん、ちょっと難しすぎるよ。もうちょっと簡単なのがよかった』
「まあでも半分弱で来てるし、上出来上出来。ほら、ご褒美のケーキだ」
『わーい!!』
メロンケーキを定位置に設置する。なんと半分に切ったメロンを使ったケーキだ。
一通りこいつが楽しんだ後、俺と巫女ちゃんで半分こしようと考えている。
「え、ちょっと待ってください。半分?」
「正確には46点だな。マークシートだからあてずっぽうもあるみたいだが」
「え、わ、私の点数いくつでしたっけ?」
「32点だな。まあお前さんは大学目指してるわけではないし、ゆっくりいこうや」
二人に同じテストをやらせた結果だ。メロンケーキに吸い付くこいつは、予想以上に出来た。
こいつは暇なとき案外勉強しているみたいで、どんどん知識が深まっていっている。悪い事ではないだろう。
知識というのはあって損はしない。
ただ、入試などのタイムリミットがあるなら別だが、巫女の彼女はそうではないのだ。無理させて勉強をつまらなくさせてもしょうがないし、あまりむりはさせないことにした。
『おにーさん、ごちそうさま』
「じゃあ残りは食うか。半分に切るぞ」
「幽霊ちゃんに負けた……」
負けたのがショックだったのか落ち込んでいる巫女ちゃん。
まあ、この前まで小学生レベルだったからなぁ……
とはいってもケーキはきれいに完食して帰っていった。
来年は受験らしい。
だが成績が悪く、とても大学に行けないぐらいである。
昼は学校、夜は仕事じゃそりゃ勉強に身が入らないだろう。
ひとまず仕事を減らして寝る時間増やさないとやりようすらなさそうであるが……
「いいんです~ 私は退魔巫女として生きていきますから~」
「まあ確かに手に職あるからそれでいいのかもしれんが……」
適当な大学入試の過去問を解かせると、案の定結果は散々であった。
『おにーさん、ボクもできたよー』
「ふむ……」
「幽霊ちゃんにもまだ難しいでしょう?」
「まあそうだな。半分ぐらいしかあってない。さすがにまだ早かったかな?」
『うん、ちょっと難しすぎるよ。もうちょっと簡単なのがよかった』
「まあでも半分弱で来てるし、上出来上出来。ほら、ご褒美のケーキだ」
『わーい!!』
メロンケーキを定位置に設置する。なんと半分に切ったメロンを使ったケーキだ。
一通りこいつが楽しんだ後、俺と巫女ちゃんで半分こしようと考えている。
「え、ちょっと待ってください。半分?」
「正確には46点だな。マークシートだからあてずっぽうもあるみたいだが」
「え、わ、私の点数いくつでしたっけ?」
「32点だな。まあお前さんは大学目指してるわけではないし、ゆっくりいこうや」
二人に同じテストをやらせた結果だ。メロンケーキに吸い付くこいつは、予想以上に出来た。
こいつは暇なとき案外勉強しているみたいで、どんどん知識が深まっていっている。悪い事ではないだろう。
知識というのはあって損はしない。
ただ、入試などのタイムリミットがあるなら別だが、巫女の彼女はそうではないのだ。無理させて勉強をつまらなくさせてもしょうがないし、あまりむりはさせないことにした。
『おにーさん、ごちそうさま』
「じゃあ残りは食うか。半分に切るぞ」
「幽霊ちゃんに負けた……」
負けたのがショックだったのか落ち込んでいる巫女ちゃん。
まあ、この前まで小学生レベルだったからなぁ……
とはいってもケーキはきれいに完食して帰っていった。
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