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7 幽霊ちゃんは酔っぱらいがこわい
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面倒な先輩につかまり、飲み会に付き合わされて帰ることになった。
飲めないって言ってるのに無理やり飲ませやがって、あの前時代野郎が。絶対に許さねえ。
日本酒お猪口一杯でふらふらになりながら、家に帰ると、電気がついている。
まあ、あいつが付けているのだろう。暗くすると泣くし。電気代が多少心配になってLEDに付け替えたのは正しかった気がする。
「ただいまー」
『おかえりー!』
わんこの様にパタパタと駆け寄ってくる。いつもこれくらいかわいければいいのに。
『うわ、くっさ!!』
直前で飛びのいた。かわいくなかった。まあ分かるが。
『何その匂い』
「酒だ」
『おさけ? アルコール?』
「ああ、ふだんのまねーからな」
『ちょっと近寄らないでよ!?』
あいつが慌てて飛びのく。そんなに匂いが臭いのだろうか。
「そこまで変なにおいするか? 一度吐いたからかなぁ」
『なんだろう、触ったら溶けそう』
「溶けそう? 幽霊だからアルコールダメなのか?」
清めとかダメなのか。じゃあ塩もだめなんかね。
ひとまずふらふらと風呂場へと向かう。
『あ、お風呂は沸いてると思うよ。スイッチ入れておいたから』
「あんがと」
最近ちょっとだけだが家事をやってくれてとてもうれしい。
「あ~」
『うわあん! 本当に変なにおいするよぉ! これ洗濯していいの?』
「いや、スーツを洗濯機はやばい。クリーニングに明日持って行く。そこの籠に入れておいてくれ」
どうやら洗濯までしてくれようとしているらしい。そもそも洗濯機の使い方を知っているかわからんが……
多分知らねえよなぁ。俺が家事をしているときに後ろから見てるから、見よう見まねでできると思っているのかもしれないが。それはそれでいじらしいというか。風呂の入れ方だってそれで覚えたのだろう。スイッチ押すだけだけど。
長風呂するとまずそうだし、体を流して上がることにする。
明日朝にもう一度風呂に入ろう。
『顔色悪いよ、大丈夫?』
「あんまり大丈夫じゃないが、死にはしないとおもう」
『おにーさんしんじゃやだよ?』
「心配し過ぎだって。水大量に飲んで寝れば大丈夫だ」
さすがにお猪口一杯の日本酒で死ぬことはないだろう。
受け取ったバスタオルで体を拭くと、さっさと台所で水を大量に飲んで、そのままベッドで横になった。
あたまいてー。これ、明日休むかねぇ。
そんなことを考えながら、意識が遠のいていった。
『おにーさん? 死んでないよね?』
「しんでねーよ」
残念ながら、その日の夜は後数時間ごとに起こされて、熟睡することが全くできなかった。
飲めないって言ってるのに無理やり飲ませやがって、あの前時代野郎が。絶対に許さねえ。
日本酒お猪口一杯でふらふらになりながら、家に帰ると、電気がついている。
まあ、あいつが付けているのだろう。暗くすると泣くし。電気代が多少心配になってLEDに付け替えたのは正しかった気がする。
「ただいまー」
『おかえりー!』
わんこの様にパタパタと駆け寄ってくる。いつもこれくらいかわいければいいのに。
『うわ、くっさ!!』
直前で飛びのいた。かわいくなかった。まあ分かるが。
『何その匂い』
「酒だ」
『おさけ? アルコール?』
「ああ、ふだんのまねーからな」
『ちょっと近寄らないでよ!?』
あいつが慌てて飛びのく。そんなに匂いが臭いのだろうか。
「そこまで変なにおいするか? 一度吐いたからかなぁ」
『なんだろう、触ったら溶けそう』
「溶けそう? 幽霊だからアルコールダメなのか?」
清めとかダメなのか。じゃあ塩もだめなんかね。
ひとまずふらふらと風呂場へと向かう。
『あ、お風呂は沸いてると思うよ。スイッチ入れておいたから』
「あんがと」
最近ちょっとだけだが家事をやってくれてとてもうれしい。
「あ~」
『うわあん! 本当に変なにおいするよぉ! これ洗濯していいの?』
「いや、スーツを洗濯機はやばい。クリーニングに明日持って行く。そこの籠に入れておいてくれ」
どうやら洗濯までしてくれようとしているらしい。そもそも洗濯機の使い方を知っているかわからんが……
多分知らねえよなぁ。俺が家事をしているときに後ろから見てるから、見よう見まねでできると思っているのかもしれないが。それはそれでいじらしいというか。風呂の入れ方だってそれで覚えたのだろう。スイッチ押すだけだけど。
長風呂するとまずそうだし、体を流して上がることにする。
明日朝にもう一度風呂に入ろう。
『顔色悪いよ、大丈夫?』
「あんまり大丈夫じゃないが、死にはしないとおもう」
『おにーさんしんじゃやだよ?』
「心配し過ぎだって。水大量に飲んで寝れば大丈夫だ」
さすがにお猪口一杯の日本酒で死ぬことはないだろう。
受け取ったバスタオルで体を拭くと、さっさと台所で水を大量に飲んで、そのままベッドで横になった。
あたまいてー。これ、明日休むかねぇ。
そんなことを考えながら、意識が遠のいていった。
『おにーさん? 死んでないよね?』
「しんでねーよ」
残念ながら、その日の夜は後数時間ごとに起こされて、熟睡することが全くできなかった。
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