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本編
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万物の母といわれるマザードラゴン、ドーラは、強大な力を持つただのドラゴンである。
もともと異世界から流れ着いた世界最強の力を持つ彼女をただの、というと違和感があるかもしれない。
ここで言いたいことは、単に強大な力を持つだけである、ということだ。
別に万物を作ったこともないし、というかいまだに純潔で子作りもしたことないし、何か生き物を明確に生み出したこともない。
単に人々がすさまじい力を持つ雌のドラゴンであった。
その力を見た人々が、彼女を原初からすべてを産んだ母に違いないと勝手に言い出しただけであり、いつの間にかそれが事実として世に出回っていた。
つまるところ何が言いたいかというと……
『子供が欲しい……』
彼女は子供が欲しかった。
彼女は子供という存在が大好きだった。
可愛い子供を見つけては、何度調整をミスして英雄を生み出したかはわからない。
この世界の子供の病死率が異様に低いのは確かに彼女のおかげであった。
そんな彼女だが、番を探すのは絶望的だった。彼女の名前と半分ぐらい捏造された伝説は異種同種かかわらず広まっていた。
神と同等だと思われている彼女を娶ろうなどというものは生まれて何万年たったかわからないが現れたことがなかった。
なんでだよ、彼女は叫びたかった。というか叫んで周りを不安にさせて凄く反省した。
この世界を作った愛の女神がいるが、彼女は結婚経験が何度もある。世界を生み出した以上世界のほとんどは彼女の子供だし、そもそも生物的に自分で産んだ子供もいる。
神がこうなら自分だってと思うのだが、恐れ多いとしか言われたことがなかった。
マジで泣きながら女神に愚痴って、何度か相性がよさそうな相手を無理やり見繕ってもらったことがあるが、絶望的にうまくいかなかった。みんな恐れ多いと言い出すのだ。
彼女は絶望し、泣いて吼えた。嵐が来た。女神もうるさいと泣いていた。後片付けも大変で二人で泣いた。
さてそんな感じで女神に愚痴り、女神にあなたに出会いの運命は紡げないと匙を投げられ、二人で酒盛りをして、二日酔いならぬ二年酔いをしていつものねぐらでぐったりしていた時の事だった。
拠点としている火山島に、一人の赤子が流れ着いているのに気づいたのだ。
どうやらナンパした船に乗っていて、奇跡的にその子だけ流れ着いたらしい。
その時彼女に電流が走った。そうだ、この子を育てよう、と。
一応調べてみたが、不幸にというか幸いというか、近い親族もいないようだった。
ならば拾って育ててもよいだろうと。
それから、万物の母といわれ、あらゆる生き物に敬われ、すべてを知るといわれる英知を持ったマザードラゴンの、初めての子育てが始まった。
まず何から苦戦をしたかといえば、人化するところからであった。
そもそも1万年は使っていない術であった上に、どのような人間に変化すればいいかがまるで分らなかった。
どうせなら最高の母親像に変化しようとか考えたのだが、それがどういうものかわからなかった。
同じく二年酔いで天界で寝ていた女神を引きずり出して、ああでもないこうでもないと理想像を作り上げていった。
途中で飽きた女神が逃げ出して、逃げた先でマザードラゴンが拾った赤子をあやしているのが発覚した時は、嫉妬したマザードラゴンが女神に全力攻撃を仕掛けた。神龍大戦が勃発し、火山島の上半分が吹き飛んだ。
そんなこんなでどうにか理想的(?)な母親に人化したマザードラゴン。
母性を表すとても乳房は大きく柔らかく包み込むような包容力があった。
腰も豊かで子供をどれだけでも産めそうなほど安産型だった。全くの処女だが。
顔つきは優し気なたれ目で背は高め。手足もむっちりしていて頼りがいのありそうな女性だった。
マザードラゴンは満足していた。彼女の偏った経験からこれがベストだと主張した。
女神はなんか全然違くないか、と思ったが言ったら喧嘩になりそうなので黙っていた。
次に苦戦したのは赤子の食糧だった。
動物の乳でもいいようだが、残念ながら火山の山は不毛の地だ。生物は全く存在しない。
外部から連れてくることを検討し始めたマザードラゴンだったが、女神が自分の母乳を与え始めた。育児経験がある彼女は当然授乳の方法も知っていたし、彼女の力をもってすれば母乳を出すなどひどく容易なことだったのだ。
嫉妬したマザードラゴンが女神に全力攻撃を仕掛けた。第二次神龍大戦が勃発し、火山島の北半分が吹き飛んだ。
最終的にマザードラゴンが気合で母乳を出して授乳することになった。
マザードラゴンはひどく満足していた。
女神は思った。母乳とは血液を作り変えているものである。彼女の血など飲ませたらとんでもない存在に成長してしまうのではないかと。
でもよく考えたら自分の母乳を与えている時点で手遅れだったし、言ったら喧嘩になりそうなので黙っていた。
そのあとも苦戦の連続だった。
子育ての知識はマザードラゴンも豊富にあるのだが、その知識は整理されていない巨大な百科事典にちりばめられているような、どんなものがあったかすぐに思い出せない程度の知識であった。
一方女神は子育ての経験が多く、子供も好きだったが手を出すとすぐに神龍大戦が勃発するのでできるだけ手を出さないように、と思っていた。
しかし子供好きの彼女は手際の悪すぎるマザードラゴンのやり方はどうしても気になってしまい、手を出しては嫉妬したマザードラゴンと神龍大戦を起こした。
何度も行われた大戦により、最終的に火山島の広さは人二人が住むのにギリギリな広さ程度の小島程度まで削られ、周りの海は荒れ狂う渦潮だらけの海になってしまった。
そんな大騒ぎの中、リュウと名付けられた子供はすくすくと育っていった。
マザードラゴンと女神の英才教育により、賢く強く、また元々の素質もあったのだろう輝くほどイケメンに育った。
14年という、二人には短すぎる時間で成長した彼は、無事成人を迎えたのであった。
成人祝いのパーティを3人で行ったが、その間中、感動と旅立ってしまう寂しさで、マザードラゴンはずっと泣いていた。
別に旅立つとは決まっていないのだが、マザードラゴンはこんな何もない所よりも広い世界に出ていくだろうと信じていた。
リュウはそんな母に存分甘え、べたべたと引っ付いていた。
女神は何が起きるかを何となく悟って、非常に楽しそうにしていた。
ごちそうを食べ、ゲームで遊び、日も暮れたころ、リュウは切り出した。
「お母様、お願いがあるのですが、叶えていただけませんか?」
マザードラゴンは狂喜乱舞した。
マザードラゴンは立派な親バカだ。子供を甘やかしたくてしょうがないのだが、リュカはあまり母親に甘えず、どちらかというと女神の方を頼りがちだった。
お願いなんて言われた記憶がない。誕生日プレゼントは要望を聞いて渡していたけれども。
だから彼女は軽受けあいした。
『なんでしょうか? 母様ができることなら何でもかなえますよ』
と。
「ありがとうございます。では、お母様、いえ、ドーラ。ボクの妻となっていただけませんか?」
『……え?』
女神が満面の笑みを浮かべた。
女神は知っていた。態度を見ていればリュウが母に異性愛を抱いているのはまるわかりだったし、というか普通に、母に恋するのはおかしいか、なんて相談までされていた。
それに対する女神の答えは一つだった。
おかしくはない。押して押して押し倒すべきだ、と。
リュウが母親にあまり頼らないのも肩を並べるべく必死に背伸びしていたからだし、マザードラゴンはそっけないと不満を漏らしていたが、女神から見ればリュウの母へのボディタッチは異常なほど多かった。
これだから耳年増の処女は面倒なんだ。女神は思ったが口に出したら神龍大戦がもう一度増えそうだから賢い彼女は黙っていた。
『え、あ? え?』
「ドーラ。ボクの妻になってください」
再度プロポーズをするリュウ。手には大粒の金剛石が乗った指輪があった。婚約指輪なのだろう。
堂々とプロポーズするリュウに対し、マザードラゴンのドーラは顔を真っ赤にして目を回していた。そろそろ頭から湯気を噴きそうだ。
そうして少しの沈黙の後、マザードラゴンは竜化して逃げ出した。
『そこで逃げんのかよ!!!』
女神は叫ぶ。予想以上のヘタレっぷりだった。
女神としては断る可能性が高いと思ってはいたが、そのあとのリュウの怒涛の愛情表現を楽しみにしていた。
もちろん受けても楽しい。きっとイチャイチャ生活が始まるので、それを天界から見守ろうと思っていた。
まさか逃げるとは。
『そこまで堕ちたか!』
女神は叫んだ。
一方リュウは冷静だった。逃げることも考慮に入れていたのだろう。
飛び立とうという瞬間、一瞬にしてマザードラゴンを結界を張り閉じ込めると、走り出し一瞬にして追いついた。
大混乱で暴れるマザードラゴンの攻撃を一つ一つ丁寧につぶし、反らし、封じていく。
リュウの戦い方は圧倒的な強者の戦い方だった。
女神は驚いた。先ほどまでこの世界で最強は確実にマザードラゴンだった。
いつものじゃれているような戦いならば、手加減するやさしい彼女に合わせればいいだけであり、地形が多少変わる程度で済むのだ。
しかし、本気の全面戦争になった場合、マザードラゴンの力は世界全体に匹敵するはずだ。もちろん女神単体では勝負になるかも怪しい。
現状のマザードラゴンは周知と混乱と恐怖で一切手加減がない。
それを彼は一つずつ丁寧に確実につぶしていく。そこには一定の力量差があった。
マザードラゴンにそんな戦い方ができる彼はすなわち最強ということだ。
まあ、彼も彼女も、根が優しいしそれでも問題はないだろうと女神は判断した。
「お待たせしました。女神様」
『お疲れ様。大丈夫なの?』
5分ほどで彼はマザードラゴンを完全に封じ込めた。彼女は今結界の中に監禁されている。
「今からちゃんと、母様、いえ、ドーラにわからせますから大丈夫ですよ」
『ふふ、頑張ってね。見守ってるから』
「相変わらず趣味が悪いですね」
彼は愛の女神ののぞき見好きはよく知っていたし、自分と彼女の交わりもきっと覗かれるのだろうが、それは今まで育ててもらった恩もあるし許すつもりだった。同性ならギリギリ愛する人の裸を見られても許せる。
『では、そのうち会いましょう。ご機嫌よう』
「次は結婚式に呼びますね」
そういって彼は結界の中へと消えていった。
結界の中で、マザードラゴンは息子の育て方を間違ったと号泣してた。
近親相姦するような悪い子に育てたつもりなんてなかったのに、どうして間違ってしまったのか。
これはもう、子供を殺すなんてできないから自分だけ切腹するかというところまで追いつめられていた。
「いやいやドーラとボクは義理の親子だから血縁的に近親じゃないし」
まあ本当に親子でも我慢はできなかっただろうな、と思いながらもそれは心にしまった。
「それに、ドーラが望んでいたお婿さんと、自分の産んだ子供も作れるよ?」
『自分で産まなくたって、リュウは大事な子供です』
「それはもちろんわかってますよ。でも、もう終わりです。わからせますから」
『え? んぐううううう♡♡♡』
突然の口づけに、マザードラゴンは目を見開き、そして体を痙攣させて腰を跳ねさせた。
キスだけでイってしまったのだ。
全く性感の発達していない彼女の体を、彼は巧みに口から刺激するとともに、魔法、催眠術、その他あらゆる方法で性感を増幅させたのだ。
完全な未通女なマザードラゴンに耐えられる刺激ではなかった。
『あっ♡ あっ♡♡』
何が起こったかわからずに呆然とするマザードラゴンの服をはぎ取ると、その豊満な乳房に彼は吸い付いた。
本当に最近までこの乳房に吸い付いていた。なんせ火山島には食料がないのだ。マナなどで腹を膨らませることはできるが、遠慮なく母の乳に甘えて吸わせてもらっていた。
この乳房のことは、本人以上に彼は知り尽くしていた。
右の乳首を強く吸うとともに、両手で乳房のうち、彼女の一番弱い所10か所を一斉に刺激した。
『おひいいいいいい!?!?!?!?』
両胸の乳首から噴水のように母乳を吹き出しながら再度絶頂する。
涙を流し、いやいやと首を振るが、まったく母乳は収まらない。本人の意思に反して、墳乳絶頂は続く。
母乳を十分に飲み切った彼の肉棒はガチガチに膨らんでいた。母乳を浴びるとさらに強化される。
彼女の母乳とは最強の竜の血と同義である。体を非常に強化する効果があった。
「ドーラ、これを今から入れるよ」
『やだぁああ♡♡ だめだよぉ♡♡ こんなのだめぇ♡♡』
「…… 母様、今から母様と種付け交尾するからね」
『っ!?!?』
母様、そう呼ばれただけで母性と愛情と背徳感で胸があふれ、彼女はまた絶頂してしまう。
とんだ変態だが、そんなところも彼は大好きだった。結局どうあがいても彼女は彼が最愛だし、彼は彼女が最愛なのだ。
頭がぐちゃぐちゃになって呆然とする彼女の処女膣を、彼の竜殺しの肉棒が一気に貫いた。
ぶちぶちっ♡♡ ごりゅごりゅ♡ ごりゅっ♡ めりめりめりっ♡ ずんっ♡♡♡
『お”っ♡♡♡』
一気に子宮の中まで貫かれ、ひどい絶頂をしながら彼女は白目をむいてのけぞって気絶した。
彼女のための存在として育った彼の一撃があまりに効果的過ぎたのだ。
しかし彼はあわてなかった。
そのまま彼女の両おっぱいをわしづかみにして起き上がらせながら、さらに奥を
ずんっ♡♡
と肉棒で小突いた。
『おひっ♡♡』
それで目を覚ました彼女は、すぐに状況をまた察する。
『あ、あ、あ』
すでに彼女は気づいていた。完全にフィットしはまり込んだ息子の肉棒を引き抜くことは100%不可能である。
そして、すでに体が竜生初めての産卵に備え、卵を作るように動き始めているのも自覚してしまった。
100%中に出され、100%それを妊娠する。
確実な運命にどうしていいかわからなくなった締まったのだ。
もう、彼女はお母さんにはなれない。彼のお嫁さんに堕ちるしかなかった。
『だめぇ…… わたしは、お母さんに……』
「すぐにお母さんになれますよ」
そういってもう一度一番奥を
ずんっ♡♡
と肉棒で小突くと、そのおっぱいを強くつかむ。
「出しますっ」
『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”♡♡♡♡』
どろどろとした奔流が彼女の中に流し込まれる。
やけどしそうなぐらい熱く、ゼリーのように濃厚な精汁が彼女の中にため込まれていく。
彼女が予定したとおり、彼女は妊娠した。
そして彼女はれっきとした彼のお嫁さんとなり、望み通り最愛の相手との子供を育てることができるのであった。
大いなる母マザードラゴンの伴侶、竜帝は若いということはあまり知られていない。
若いといっても数百年は優に生きているのだが、有史以前から存在していたマザードラゴンに比べれば本当に若いのだ。
各地にマザードラゴンの血を引いた竜人族が現れるようになったため、結婚した時期もだいたい推定できている。
もっともマザードラゴンとは万物の母であり、すべてを創造した存在である。
伴侶を得る以前にはどうやって創造をしていたのかは謎に含まれている。
なお、一時期マザードラゴンは昔伴侶がおり、竜帝は再婚ではないかという学説が存在したが、竜帝の逆鱗に触れたため、今では語る者はいない。
かの夫婦は非常に仲睦ましいのは、増える竜人族の数から明らかである。
もともと異世界から流れ着いた世界最強の力を持つ彼女をただの、というと違和感があるかもしれない。
ここで言いたいことは、単に強大な力を持つだけである、ということだ。
別に万物を作ったこともないし、というかいまだに純潔で子作りもしたことないし、何か生き物を明確に生み出したこともない。
単に人々がすさまじい力を持つ雌のドラゴンであった。
その力を見た人々が、彼女を原初からすべてを産んだ母に違いないと勝手に言い出しただけであり、いつの間にかそれが事実として世に出回っていた。
つまるところ何が言いたいかというと……
『子供が欲しい……』
彼女は子供が欲しかった。
彼女は子供という存在が大好きだった。
可愛い子供を見つけては、何度調整をミスして英雄を生み出したかはわからない。
この世界の子供の病死率が異様に低いのは確かに彼女のおかげであった。
そんな彼女だが、番を探すのは絶望的だった。彼女の名前と半分ぐらい捏造された伝説は異種同種かかわらず広まっていた。
神と同等だと思われている彼女を娶ろうなどというものは生まれて何万年たったかわからないが現れたことがなかった。
なんでだよ、彼女は叫びたかった。というか叫んで周りを不安にさせて凄く反省した。
この世界を作った愛の女神がいるが、彼女は結婚経験が何度もある。世界を生み出した以上世界のほとんどは彼女の子供だし、そもそも生物的に自分で産んだ子供もいる。
神がこうなら自分だってと思うのだが、恐れ多いとしか言われたことがなかった。
マジで泣きながら女神に愚痴って、何度か相性がよさそうな相手を無理やり見繕ってもらったことがあるが、絶望的にうまくいかなかった。みんな恐れ多いと言い出すのだ。
彼女は絶望し、泣いて吼えた。嵐が来た。女神もうるさいと泣いていた。後片付けも大変で二人で泣いた。
さてそんな感じで女神に愚痴り、女神にあなたに出会いの運命は紡げないと匙を投げられ、二人で酒盛りをして、二日酔いならぬ二年酔いをしていつものねぐらでぐったりしていた時の事だった。
拠点としている火山島に、一人の赤子が流れ着いているのに気づいたのだ。
どうやらナンパした船に乗っていて、奇跡的にその子だけ流れ着いたらしい。
その時彼女に電流が走った。そうだ、この子を育てよう、と。
一応調べてみたが、不幸にというか幸いというか、近い親族もいないようだった。
ならば拾って育ててもよいだろうと。
それから、万物の母といわれ、あらゆる生き物に敬われ、すべてを知るといわれる英知を持ったマザードラゴンの、初めての子育てが始まった。
まず何から苦戦をしたかといえば、人化するところからであった。
そもそも1万年は使っていない術であった上に、どのような人間に変化すればいいかがまるで分らなかった。
どうせなら最高の母親像に変化しようとか考えたのだが、それがどういうものかわからなかった。
同じく二年酔いで天界で寝ていた女神を引きずり出して、ああでもないこうでもないと理想像を作り上げていった。
途中で飽きた女神が逃げ出して、逃げた先でマザードラゴンが拾った赤子をあやしているのが発覚した時は、嫉妬したマザードラゴンが女神に全力攻撃を仕掛けた。神龍大戦が勃発し、火山島の上半分が吹き飛んだ。
そんなこんなでどうにか理想的(?)な母親に人化したマザードラゴン。
母性を表すとても乳房は大きく柔らかく包み込むような包容力があった。
腰も豊かで子供をどれだけでも産めそうなほど安産型だった。全くの処女だが。
顔つきは優し気なたれ目で背は高め。手足もむっちりしていて頼りがいのありそうな女性だった。
マザードラゴンは満足していた。彼女の偏った経験からこれがベストだと主張した。
女神はなんか全然違くないか、と思ったが言ったら喧嘩になりそうなので黙っていた。
次に苦戦したのは赤子の食糧だった。
動物の乳でもいいようだが、残念ながら火山の山は不毛の地だ。生物は全く存在しない。
外部から連れてくることを検討し始めたマザードラゴンだったが、女神が自分の母乳を与え始めた。育児経験がある彼女は当然授乳の方法も知っていたし、彼女の力をもってすれば母乳を出すなどひどく容易なことだったのだ。
嫉妬したマザードラゴンが女神に全力攻撃を仕掛けた。第二次神龍大戦が勃発し、火山島の北半分が吹き飛んだ。
最終的にマザードラゴンが気合で母乳を出して授乳することになった。
マザードラゴンはひどく満足していた。
女神は思った。母乳とは血液を作り変えているものである。彼女の血など飲ませたらとんでもない存在に成長してしまうのではないかと。
でもよく考えたら自分の母乳を与えている時点で手遅れだったし、言ったら喧嘩になりそうなので黙っていた。
そのあとも苦戦の連続だった。
子育ての知識はマザードラゴンも豊富にあるのだが、その知識は整理されていない巨大な百科事典にちりばめられているような、どんなものがあったかすぐに思い出せない程度の知識であった。
一方女神は子育ての経験が多く、子供も好きだったが手を出すとすぐに神龍大戦が勃発するのでできるだけ手を出さないように、と思っていた。
しかし子供好きの彼女は手際の悪すぎるマザードラゴンのやり方はどうしても気になってしまい、手を出しては嫉妬したマザードラゴンと神龍大戦を起こした。
何度も行われた大戦により、最終的に火山島の広さは人二人が住むのにギリギリな広さ程度の小島程度まで削られ、周りの海は荒れ狂う渦潮だらけの海になってしまった。
そんな大騒ぎの中、リュウと名付けられた子供はすくすくと育っていった。
マザードラゴンと女神の英才教育により、賢く強く、また元々の素質もあったのだろう輝くほどイケメンに育った。
14年という、二人には短すぎる時間で成長した彼は、無事成人を迎えたのであった。
成人祝いのパーティを3人で行ったが、その間中、感動と旅立ってしまう寂しさで、マザードラゴンはずっと泣いていた。
別に旅立つとは決まっていないのだが、マザードラゴンはこんな何もない所よりも広い世界に出ていくだろうと信じていた。
リュウはそんな母に存分甘え、べたべたと引っ付いていた。
女神は何が起きるかを何となく悟って、非常に楽しそうにしていた。
ごちそうを食べ、ゲームで遊び、日も暮れたころ、リュウは切り出した。
「お母様、お願いがあるのですが、叶えていただけませんか?」
マザードラゴンは狂喜乱舞した。
マザードラゴンは立派な親バカだ。子供を甘やかしたくてしょうがないのだが、リュカはあまり母親に甘えず、どちらかというと女神の方を頼りがちだった。
お願いなんて言われた記憶がない。誕生日プレゼントは要望を聞いて渡していたけれども。
だから彼女は軽受けあいした。
『なんでしょうか? 母様ができることなら何でもかなえますよ』
と。
「ありがとうございます。では、お母様、いえ、ドーラ。ボクの妻となっていただけませんか?」
『……え?』
女神が満面の笑みを浮かべた。
女神は知っていた。態度を見ていればリュウが母に異性愛を抱いているのはまるわかりだったし、というか普通に、母に恋するのはおかしいか、なんて相談までされていた。
それに対する女神の答えは一つだった。
おかしくはない。押して押して押し倒すべきだ、と。
リュウが母親にあまり頼らないのも肩を並べるべく必死に背伸びしていたからだし、マザードラゴンはそっけないと不満を漏らしていたが、女神から見ればリュウの母へのボディタッチは異常なほど多かった。
これだから耳年増の処女は面倒なんだ。女神は思ったが口に出したら神龍大戦がもう一度増えそうだから賢い彼女は黙っていた。
『え、あ? え?』
「ドーラ。ボクの妻になってください」
再度プロポーズをするリュウ。手には大粒の金剛石が乗った指輪があった。婚約指輪なのだろう。
堂々とプロポーズするリュウに対し、マザードラゴンのドーラは顔を真っ赤にして目を回していた。そろそろ頭から湯気を噴きそうだ。
そうして少しの沈黙の後、マザードラゴンは竜化して逃げ出した。
『そこで逃げんのかよ!!!』
女神は叫ぶ。予想以上のヘタレっぷりだった。
女神としては断る可能性が高いと思ってはいたが、そのあとのリュウの怒涛の愛情表現を楽しみにしていた。
もちろん受けても楽しい。きっとイチャイチャ生活が始まるので、それを天界から見守ろうと思っていた。
まさか逃げるとは。
『そこまで堕ちたか!』
女神は叫んだ。
一方リュウは冷静だった。逃げることも考慮に入れていたのだろう。
飛び立とうという瞬間、一瞬にしてマザードラゴンを結界を張り閉じ込めると、走り出し一瞬にして追いついた。
大混乱で暴れるマザードラゴンの攻撃を一つ一つ丁寧につぶし、反らし、封じていく。
リュウの戦い方は圧倒的な強者の戦い方だった。
女神は驚いた。先ほどまでこの世界で最強は確実にマザードラゴンだった。
いつものじゃれているような戦いならば、手加減するやさしい彼女に合わせればいいだけであり、地形が多少変わる程度で済むのだ。
しかし、本気の全面戦争になった場合、マザードラゴンの力は世界全体に匹敵するはずだ。もちろん女神単体では勝負になるかも怪しい。
現状のマザードラゴンは周知と混乱と恐怖で一切手加減がない。
それを彼は一つずつ丁寧に確実につぶしていく。そこには一定の力量差があった。
マザードラゴンにそんな戦い方ができる彼はすなわち最強ということだ。
まあ、彼も彼女も、根が優しいしそれでも問題はないだろうと女神は判断した。
「お待たせしました。女神様」
『お疲れ様。大丈夫なの?』
5分ほどで彼はマザードラゴンを完全に封じ込めた。彼女は今結界の中に監禁されている。
「今からちゃんと、母様、いえ、ドーラにわからせますから大丈夫ですよ」
『ふふ、頑張ってね。見守ってるから』
「相変わらず趣味が悪いですね」
彼は愛の女神ののぞき見好きはよく知っていたし、自分と彼女の交わりもきっと覗かれるのだろうが、それは今まで育ててもらった恩もあるし許すつもりだった。同性ならギリギリ愛する人の裸を見られても許せる。
『では、そのうち会いましょう。ご機嫌よう』
「次は結婚式に呼びますね」
そういって彼は結界の中へと消えていった。
結界の中で、マザードラゴンは息子の育て方を間違ったと号泣してた。
近親相姦するような悪い子に育てたつもりなんてなかったのに、どうして間違ってしまったのか。
これはもう、子供を殺すなんてできないから自分だけ切腹するかというところまで追いつめられていた。
「いやいやドーラとボクは義理の親子だから血縁的に近親じゃないし」
まあ本当に親子でも我慢はできなかっただろうな、と思いながらもそれは心にしまった。
「それに、ドーラが望んでいたお婿さんと、自分の産んだ子供も作れるよ?」
『自分で産まなくたって、リュウは大事な子供です』
「それはもちろんわかってますよ。でも、もう終わりです。わからせますから」
『え? んぐううううう♡♡♡』
突然の口づけに、マザードラゴンは目を見開き、そして体を痙攣させて腰を跳ねさせた。
キスだけでイってしまったのだ。
全く性感の発達していない彼女の体を、彼は巧みに口から刺激するとともに、魔法、催眠術、その他あらゆる方法で性感を増幅させたのだ。
完全な未通女なマザードラゴンに耐えられる刺激ではなかった。
『あっ♡ あっ♡♡』
何が起こったかわからずに呆然とするマザードラゴンの服をはぎ取ると、その豊満な乳房に彼は吸い付いた。
本当に最近までこの乳房に吸い付いていた。なんせ火山島には食料がないのだ。マナなどで腹を膨らませることはできるが、遠慮なく母の乳に甘えて吸わせてもらっていた。
この乳房のことは、本人以上に彼は知り尽くしていた。
右の乳首を強く吸うとともに、両手で乳房のうち、彼女の一番弱い所10か所を一斉に刺激した。
『おひいいいいいい!?!?!?!?』
両胸の乳首から噴水のように母乳を吹き出しながら再度絶頂する。
涙を流し、いやいやと首を振るが、まったく母乳は収まらない。本人の意思に反して、墳乳絶頂は続く。
母乳を十分に飲み切った彼の肉棒はガチガチに膨らんでいた。母乳を浴びるとさらに強化される。
彼女の母乳とは最強の竜の血と同義である。体を非常に強化する効果があった。
「ドーラ、これを今から入れるよ」
『やだぁああ♡♡ だめだよぉ♡♡ こんなのだめぇ♡♡』
「…… 母様、今から母様と種付け交尾するからね」
『っ!?!?』
母様、そう呼ばれただけで母性と愛情と背徳感で胸があふれ、彼女はまた絶頂してしまう。
とんだ変態だが、そんなところも彼は大好きだった。結局どうあがいても彼女は彼が最愛だし、彼は彼女が最愛なのだ。
頭がぐちゃぐちゃになって呆然とする彼女の処女膣を、彼の竜殺しの肉棒が一気に貫いた。
ぶちぶちっ♡♡ ごりゅごりゅ♡ ごりゅっ♡ めりめりめりっ♡ ずんっ♡♡♡
『お”っ♡♡♡』
一気に子宮の中まで貫かれ、ひどい絶頂をしながら彼女は白目をむいてのけぞって気絶した。
彼女のための存在として育った彼の一撃があまりに効果的過ぎたのだ。
しかし彼はあわてなかった。
そのまま彼女の両おっぱいをわしづかみにして起き上がらせながら、さらに奥を
ずんっ♡♡
と肉棒で小突いた。
『おひっ♡♡』
それで目を覚ました彼女は、すぐに状況をまた察する。
『あ、あ、あ』
すでに彼女は気づいていた。完全にフィットしはまり込んだ息子の肉棒を引き抜くことは100%不可能である。
そして、すでに体が竜生初めての産卵に備え、卵を作るように動き始めているのも自覚してしまった。
100%中に出され、100%それを妊娠する。
確実な運命にどうしていいかわからなくなった締まったのだ。
もう、彼女はお母さんにはなれない。彼のお嫁さんに堕ちるしかなかった。
『だめぇ…… わたしは、お母さんに……』
「すぐにお母さんになれますよ」
そういってもう一度一番奥を
ずんっ♡♡
と肉棒で小突くと、そのおっぱいを強くつかむ。
「出しますっ」
『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”♡♡♡♡』
どろどろとした奔流が彼女の中に流し込まれる。
やけどしそうなぐらい熱く、ゼリーのように濃厚な精汁が彼女の中にため込まれていく。
彼女が予定したとおり、彼女は妊娠した。
そして彼女はれっきとした彼のお嫁さんとなり、望み通り最愛の相手との子供を育てることができるのであった。
大いなる母マザードラゴンの伴侶、竜帝は若いということはあまり知られていない。
若いといっても数百年は優に生きているのだが、有史以前から存在していたマザードラゴンに比べれば本当に若いのだ。
各地にマザードラゴンの血を引いた竜人族が現れるようになったため、結婚した時期もだいたい推定できている。
もっともマザードラゴンとは万物の母であり、すべてを創造した存在である。
伴侶を得る以前にはどうやって創造をしていたのかは謎に含まれている。
なお、一時期マザードラゴンは昔伴侶がおり、竜帝は再婚ではないかという学説が存在したが、竜帝の逆鱗に触れたため、今では語る者はいない。
かの夫婦は非常に仲睦ましいのは、増える竜人族の数から明らかである。
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リュウ君…💧😥幾多の神龍大戦を、よくぞ生き延びたねぇ…😞