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本編

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うちの隣には魔王が住んでいる。
背が小さくてかわいい女の子だが魔王だ。
ついでに幼馴染である。
しかし魔王である。名前はマオちゃんだ。なんか魔王と似ている。
普通の平民が住んでいそうな家に住んでいるが魔王なのである。
お母さんと二人暮らしなのだが、マオちゃんのお母さんはもともと魔王国の王様の娘だったらしい。
つまりお姫様なのだが、今は平民暮らしだ。
うちの隣でケーキ屋さんをやっている。

魔王だからといって魔王国の王様になるわけではないらしい。
魔王というのは特殊な能力を持つ魔族らしくて、今は別に王様になると限らないらしい。
なお、マオちゃんの能力は勇者特効だということだ。
ボクの事をえいやってやつけるんじゃないかと心配になってくる。
ひとまず仲良くなっておこう。



私の家の隣には勇者が住んでいる。
背が小さくてかわいい男の子だ。私より少し小さいのだが勇者だ。
ついでに幼馴染である。
しかし勇者である。名前はユウ君だ。なんか勇者と似ている。
あまり立派じゃない家に数んでるけど勇者なのだ。
お父さんと二人暮らしだけど、ユウ君のおじいちゃんは人王国の王様らしい。
つまりお父さんは王子様なのだが、今は平民暮らしだ。
隣でイチゴ農家をしている。

勇者といっても王様になるわけではないらしい。
勇者というのは特殊な能力を持つ人族らしい。
ユウ君の能力は魔王特効だ。
私のことをえいやとやっつけるんじゃないかと心配になってくる。
ひとまず仲良くなっておこう。



「ユウ君だいすき~」
「マオちゃん大好き~」

二人は一緒に育てられた。
もともと両家とも片親なものだから、子育てに裂ける時間はそう多くはなく、ひとまとめでえいやと育てられたのだ。
それぞれ相手へ特効という物騒な能力を持っていて、最初のころは心配されていたが、幸い相性はよくケンカすることもなくいつも一緒に遊んでいた。



マオちゃんは今日もかわいかった。
どこがかわいいといわれれば、どこも全部可愛いのだが、今日は特におしゃれをしていた。
ふわふわしたスカートのワンピース。ボクの好みの服装だった。
いや、どんな服装でもマオちゃんはかわいいのだが、今日の服装はふわふわしたマオちゃんに特に似合っていた。
いっぱいかわいいって伝えたが、この気持ちの半分も言葉にできなかった気がする。
凄い残念だ。
明日はもっと大好きって、可愛いって言わないといけない。
来月からはボクたちも学園に通うようになる。
マオちゃんはかわいいからきっとモテるだろう。
取られないように一杯気持ちを伝えないといけない。



今日は学校の入学式だった。
ユウ君は主席だったので入学生代表のあいさつをしていた。
前は私より小さかったのに、いつの間にか私より大きくなったユウ君はとてもかっこよかった。
周りの女の子はぼーっと見てる子がいっぱいだ。
大変だ、ユウ君がかっこよすぎてモテモテになってしまう。
今まで大好きだ、かっこいいといっぱい伝えてきたが、まだ気持ちの10分の1も伝わってない気がする。
急に不安になってきた。ユウ君の部屋に行っていっぱい話さないと。



「で、マオちゃんはボクの部屋に来たわけ」
「はい、そうです」
「今何時?」
「深夜2時です」

床に正座させられながらマオは答える。
ユウ君と話そうとしてもなかなか隙がなかった。
女の子たちがいっぱいいユウにまとわりついていたし、自分の周りにもいっぱい男性が話しかけてきたからだ。
どうにかこうにか躱しながら自分の部屋まで帰ったが、お互い寮暮らしなので異性であるお互いの部屋には行けない。
知り合いも少なく伝言もできないし、寮の外に出たらまた変なのに囲まれそうだ。

どうしようかと悩みに悩み、最終的には皆が寝静まった深夜に窓から脱出。ユウの部屋の窓から侵入したのだった。

「で、マオちゃんは夜這いをしてきたわけだ」
「夜這い!?」
「男の部屋に夜這いをかけてきたらどうなるかわかってる?」
「ちょ、ま、まって、ん~~~♡」
「またないよ、んっ♡」

そうしてマオにキスをするユウ。
マオはそのままベッドに運ばれ押し倒される。

「ユウ君っ!? 服脱がすの手馴れてない!?」
「マオちゃんが服着替えずに寝ちゃったとき着替えさせてたからね」
「うう……」
「でも今日するのはわかってるよね?」
「初めてだから優しくしてね」
「ボクも初めてだから、努力する」

そうしてお互いに服を脱がせあうと、また口づけを交わす。
ユウはゆっくりとマオの乳房を揉み始める。
柔らかくふわふわな乳房を両手で優しくもんでいく。
見たことも、触ったこともないわけではないが、こうやって性的な意味で触るのは初めてだった。

「なにこれぇ♡♡ しゅごいぃ♡♡♡ んあぁぁぁあ♡♡」

すぐにマオは達してしまった。
初めての感覚にふわふわした幸せな気持ちに包まれながら、顔を紅潮させる。

「ユウ君の手、きもちよすぎるよぉ♡」
「ボクも我慢できないんだけど、いいかな?」
「ん、入れて♡」

キスをどちらともなく交わし、そのままユウはマオの中に入っていく。
ずっ♡ ずっ♡ ぶちっ♡ ずっ♡ ずっ♡ ずっ♡ こつっ♡

ゆっくりと入っていき、初めてを破りながら一番奥まで入り込む。
お互いにぴったりと組み合った膣と肉棒は、少しも動く余地なくお互いに極上の感覚を伝え……

「ごめっ♡ でるっ♡♡」
「あっ♡♡ でてるぅ♡♡」

半擦りでお互いイってしまい、中に出してしまう。
幸せな気持ちにお互い染まるが、若い二人がそれだけで我慢できるわけではない。
どちらともなく激しく腰を振り始め、何度も何度も、お互いを求めむさぼりあうのであった。



魔王と勇者の二人は、どこに行っても一緒で延々とイチャイチャし続けている。
学園内では生暖かく見守る一派と、関わらないでおこうとする一派に分かれ、二人はいちゃいちゃ楽しく生活し続ける。
何かあるたびに、無駄に心配した二人がお互い襲うのはもはや二人の中で恒例になっていく。

もっともまた、違うトラブルが発生したりするのだが……
それはまた別の機会に。

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