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2-1 触手怪人との蜜月(前段・エロなし)

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ということで次は触手怪人さんとの蜜月である。

触手さんであるテンタクルさんのおうちは、森の中の木をくりぬいたとてもファンタジーなおうちだった。
とても可愛らしい。中の家具も結構メルヘンで可愛らしかった。

「どうですか?」
「とても可愛らしくていいですね」

ルナルさんのお城もカッコよくてよかったが、若干立派過ぎて使いにくいところがあった。
その点この家はちょうどいい広さな気がする。

「そういえばテンタクルさんってどういう系の生き物なんですか?」
「どういう系?」

ちょっと気になったので聞いてみる。

「いえ、イカとかタコの親戚なのかなって」
「あ、私はツタ系植物の親戚ですよ」
「え、ツタなんですか」

思わず手を伸ばして触ってみる。ピンク色の手首ぐらいの太さの触手だ。
ぬめぬめはしていないが、色や質感的に、タコとかナマコとか、そういう系の生き物かと思ったのだが違うようだ。

「ピンク色なのは花なんですよ。その辺全部」

そういいながらもそもそと動くと、ピンクの中から緑の葉っぱが出てきた。
本当に植物なんだ、とちょっと感心した。

「人型でないとおいやですか?」
「いえ、むしろ興奮しますから大丈夫です」

異種姦は個人的には大好きだ。実際にそんな現場見たら怒りしかわかないだろうが、自分が優しくされる分にはノーカンである。
そのままお花でできた椅子に座ると、飲み物と果物が出てきた。
一口口にすると、とても甘いのにさわやかな、不思議な味わいだった。

「ルナルのところみたいに肉は出せませんが、果実と蜜でおもてなしさせていただきますよ」

蜜を溶かした水なのだろうか、とても香りもよくておいしい。
果物も、すさまじく甘いがいい香りがして、とてもおいしい。食べたことのない味だった。

「ひとまず、するのは夜からでいいですか? 準備もしたいですし」
「構いませんよ。水浴びはすぐそこの茂みの中の泉を使ってください。ほかに欲しいものがあればおっしゃっていただければ用意しますよ」
「ひとまず夕食だけ軽く用意してもらえれば」

あんまり食べ過ぎると先月の二の舞になる。
セーブしないといけないだろう。 

軽くおやつを食べて、外のお花畑を散歩して、水浴びをしたら日が暮れてきた。
少し早いけどもういいだろう。
ボクはテンタクルさんの寝床へと足を向けるのであった。
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