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第一章 神童と呼ばれた第一王女
7 継承の儀前夜
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ロンバルディア王国では、七歳になると皆魔力の測定を行う。
これは平民でも例外ではなく、王国法に定められた儀式である。
これにより国民の魔力を国が把握し、いろいろな場面でその魔力の多寡によって仕事を割り当てたりするらしい。
なんにしろ、魔力の測定である。
普通は魔力測定用の魔具を使って終わり、なのだが、王族には特別な儀式があった。
継承の儀、と呼ばれる儀式である。
ロンバルディア王家は、竜の血を引くといわれている。
現に竜の特徴が出る王族は50年に一人ぐらい産まれるらしい。
ボクのこのしっぽや鱗も、トカゲのものではなく竜の特徴らしい。確かに、トカゲには羽はないし、ドラゴンなのかもしれない。
ラッザロ先生によるとドラゴンは混血しやすいから、数が少なくても絶滅しないのではないかという話だったが、話がずれるのでこのあたりにしておく。
何にしろ王族は竜の血を引いているのだ。
そんなロンバルディア王家に伝わる家宝が竜神剣といわれる剣である。
竜の骨から削り出されたといわれるその大剣は、魔力を流すと色で属性を、光の強さで量を示す特徴がある。
これをもって魔力測定をするのが継承の儀であり、王位後継者になる条件でもあった。
普段している魔力測定も、この継承の儀を一般にもさせるために魔道具を作ったのが始まりらしい。
そんな継承の儀を、ボクは明日行う。
昨日七歳になったためである。
竜の特徴が出ているボクは、おそらく非常に興味を持たれていた。
歴代の竜の特徴を持つ王は王国を発展させてきたため、竜の特徴が出ているボクは期待されているのだろう。
今代で竜の特徴が出ているのはボクだけであるし。
また、ラッザロ先生に気に入られているのもある。
周りの人曰く、気難しいラッザロ先生が何年も一人の弟子を持ち続けるのは珍しいのだとか。
ボクとしては変わり者だけど気難しいとはあまり思わないのだが……
破天荒なところは普通の人にはついていけないのかもしれない。
「見てみてベル。魔封剣だよ!」
「はいはい、アデリー、明日儀式だろ。早く寝ろよ」
七歳になったプレゼントとして、父からは女性用の鎧を、母からは剣をもらった。
質実剛健の極みみたいなプレゼントであるが、個人的には非常に気に入ってた。
特にこの剣である。魔力に反発する性質があるといわれている魔封金と呼ばれる特殊な金属でできているこれは、おそらく世界的に見ても珍しい武器であろう。
百科事典に載っていて非常に興味を示していたボクを見て、母が取り寄せてくれたのだ。
大きさはショートソードといったぐらいだが、その白銀の輝きと魔力を通さなくても切れる切れ味に、ボクは魅せられていた。
あまりにはしゃぎすぎて、いつもなら何も言わないベルがさすがに苦言を呈するぐらいにボクのテンションは上がっていた。
ボクは疑っていなかった。いや、一人を除いてだれも疑っていなかっただろう。
明日も今日と同じ日が続くことを。
運命の時は迫っていた。
これは平民でも例外ではなく、王国法に定められた儀式である。
これにより国民の魔力を国が把握し、いろいろな場面でその魔力の多寡によって仕事を割り当てたりするらしい。
なんにしろ、魔力の測定である。
普通は魔力測定用の魔具を使って終わり、なのだが、王族には特別な儀式があった。
継承の儀、と呼ばれる儀式である。
ロンバルディア王家は、竜の血を引くといわれている。
現に竜の特徴が出る王族は50年に一人ぐらい産まれるらしい。
ボクのこのしっぽや鱗も、トカゲのものではなく竜の特徴らしい。確かに、トカゲには羽はないし、ドラゴンなのかもしれない。
ラッザロ先生によるとドラゴンは混血しやすいから、数が少なくても絶滅しないのではないかという話だったが、話がずれるのでこのあたりにしておく。
何にしろ王族は竜の血を引いているのだ。
そんなロンバルディア王家に伝わる家宝が竜神剣といわれる剣である。
竜の骨から削り出されたといわれるその大剣は、魔力を流すと色で属性を、光の強さで量を示す特徴がある。
これをもって魔力測定をするのが継承の儀であり、王位後継者になる条件でもあった。
普段している魔力測定も、この継承の儀を一般にもさせるために魔道具を作ったのが始まりらしい。
そんな継承の儀を、ボクは明日行う。
昨日七歳になったためである。
竜の特徴が出ているボクは、おそらく非常に興味を持たれていた。
歴代の竜の特徴を持つ王は王国を発展させてきたため、竜の特徴が出ているボクは期待されているのだろう。
今代で竜の特徴が出ているのはボクだけであるし。
また、ラッザロ先生に気に入られているのもある。
周りの人曰く、気難しいラッザロ先生が何年も一人の弟子を持ち続けるのは珍しいのだとか。
ボクとしては変わり者だけど気難しいとはあまり思わないのだが……
破天荒なところは普通の人にはついていけないのかもしれない。
「見てみてベル。魔封剣だよ!」
「はいはい、アデリー、明日儀式だろ。早く寝ろよ」
七歳になったプレゼントとして、父からは女性用の鎧を、母からは剣をもらった。
質実剛健の極みみたいなプレゼントであるが、個人的には非常に気に入ってた。
特にこの剣である。魔力に反発する性質があるといわれている魔封金と呼ばれる特殊な金属でできているこれは、おそらく世界的に見ても珍しい武器であろう。
百科事典に載っていて非常に興味を示していたボクを見て、母が取り寄せてくれたのだ。
大きさはショートソードといったぐらいだが、その白銀の輝きと魔力を通さなくても切れる切れ味に、ボクは魅せられていた。
あまりにはしゃぎすぎて、いつもなら何も言わないベルがさすがに苦言を呈するぐらいにボクのテンションは上がっていた。
ボクは疑っていなかった。いや、一人を除いてだれも疑っていなかっただろう。
明日も今日と同じ日が続くことを。
運命の時は迫っていた。
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