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気づいたら見知らぬ場所でした(エロなし)

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ボクは知らない天井を見ながら目覚めた。
なぜここにいるのか、何も思い出せない。

首を動かして左右を見る。。
両側とも壁と天井しか見えない。壁も天井も床も真っ白だ。
足元の方を見ると、金属製の飾り気のない、白い扉が存在する。
同時に自分の体が見えた。

真っ白な肌。
なだらかに膨らむ胸と、その先に立つ桃色の乳首。
その向こうには平らなおなかとおへそ。
更に向こうの股間あたりは毛も何も生えていない。
そしてすらりとした手と足。
女性の裸体と思われる、自分の体が見えた。

ゆっくりと起き上がる。
周りを見回すと、6畳ぐらいの広さの部屋のようだ。
足元のほうに会った扉以外、右にも左にも何もない。
振り向いて、頭の上だったほうには大きな鏡が置いてあった。

ボクが寝ていたベッドとも言えないような、プラスチックみたいな素材でできた台から降りて、まずは鏡の前に立つ。
腰ぐらいまでありそうな長い白髪。
目は蒼く、顔は目が丸くて大きくて、幼いながらもかわいい少女だ。
体つきは女性らしい丸さはあるが、全体的に華奢である。
胸も大きくなく、股間は毛も生えていない縦スジだった。

少し恥ずかしくなって、右手で股間を、左腕で胸を隠す。
鏡の中の美少女も同じ動きをした。
やはりこれが自分なのだろう。
とても自分と認識できなかった。

日本という国で生まれ、そのまま育った三十代男性。
家で寝ていたというのが自分の最後の記憶である。
名前だけはなぜか思い出せないが、記憶の自分の外見と、鏡に見える自分の外見は違いすぎた。
というか、性別から違いすぎる。
全く意味不明な状況に置かれていた。

何にしろ、部屋には鏡と謎のベッドもどきと、扉だけである。
この場にいても何も進まない。
ドアに近づく。
ドアノブは、ボクの首ぐらいの高さにある。ちょっと開けにくい。
ノブをもち、ひねると鍵もかかっておらず、扉は簡単に開いた。
ボクは恐る恐る、部屋から外に出たのであった。



部屋を出ると、そこは廊下だった。
壁も床も天井もやっぱり真っ白で、よく考えたら明かりすらない。
もしかしたら部屋全体が光っているのだろうか。
廊下は左右に続いており、ボクがいた部屋と同じ側に、扉がいくつかついていた。
右の廊下の突き当りには、出てきたのと同じような白い扉が
左の廊下の突き当りにも同じような白い扉があったが、そこは開いており、部屋の中には誰かがパソコンのようなものに向かって何かしていた。
どうしていいかわからないボクはひとまずその人物のほうへと足を向けるのであった。

一歩ずつ歩いていく。
床はツルツルで、チリ一つ落ちていないので、裸足で出歩いても特に問題はない。
覚えのない体だが、歩くのにも支障はない。

一歩ずつ近づいていく。
男性は大柄のようだ。
鏡で見た感じ、ボク自身が幼い印象を受けたので、ボクのほうが小柄なのかもしれないが。
現状この体になって見たのは、扉と、目の前の男性と、謎のベッド状の家具と、鏡だけである。
比較する物が少なすぎて、いまいち大きさの感覚がつかめなかった。

そうしてボクは、その男性の後ろに立つのであった。



――――――――――
ホムンクルスデータ

 名称:WHー001-01
 通称:シロ
 身長:137.4cm
 体重: 31.2kg
 体型:B60 W53 H68
 状態:処女

 概要:繁殖用強化ホムンクルスの試作1号。
    体の成長は十分でなく、まだ繁殖に耐えない。
    緊急の際は特殊な処理をした上で繁殖作業をすることが許される。
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