21 / 44
【21】
しおりを挟む
リジーからの電話で表に待機していたシュナイダー達は女子トイレにもかかわらずズカズカと入り込んできた。
他に女子はいなかったのでホッとしたリジーだが、まだ油断はできないと思っていた。
この女の言うことがもし本当だとすれば状況は変わらない。
ここから抜け出すためには何が一番得策か?
女を放っておくこともできなかった。
仲間には反対されたが、彼女の言うことがもし本当ならマジでやばいからだ。
目隠ししてどこかに隠しておくことも考えたが、奴らがどう出るかがわからなく、下手なことはできないと思っていたのだ。
一応警察にも一報を入れておいた。
もしもの時の場合を考えてだ。
狙われているのがこれで3人になって、ますます警護が難しくなる。
そこでシュナイダーはある人物にコンタクトを取ることにした。
その人物とは…刑事部長だ。
SPをやっていると色々な人物とコネクションを持つことができ、何かと都合が良かったのだ。
今回はそのつてで地元の刑事部長に連絡を取り、秘密裏にことを進めていった。
彼女はどこに連れて行かれるのかさえわからないだろう…。
「彼女大丈夫かしら?」
「ああ、それは問題ない。知り合いの仲間に頼んできたからな。下手に何かあれば警察が動く。そんなヘマをする奴らじゃないだろう?」
「ええ、そうね。それは間違い無いと思うわ。なら安心ね。でも、犯罪組織をこのまま放っておいても私が解放されるわけじゃ無いわよね。一体どうしたら…。」
「そうだ!罠を貼ろう。奴らに都合のいいように写真を譲るとホームページに載せるんだ。」
「それでどうなるっていうの?奴等がのってくるかしら…。」
「このままでいるよりは良くないか?トカゲの尻尾切りにならないように親玉が出てくるようにしかけるんだ。」
「そう簡単にのってくれるかしら?」
「ホームページに載せる内容はこちらに任せてくれ。後は奴等の出方を伺うだけだ。」
「分かったわ。それ以外に私ができることはないかしら?」
「今のところはないよ。決まったらまた知らせる。とりあえずは待機しててくれ。」
「分かったわ。じゃあ。」
リジーはそう言って部屋の奥に入って行った。
シュナイダーは早速罠を作る事にした。
数日は全くと言っていいほど何も変化は起こらなかった。リジーは【敵さんも諦めたかも…。】そう思っていたのだが、間違いだと気づいた。
だって買うという人が何人も現れたからだ。
誰が本ボシなのかを探らなくてはならなかったが、シュナイダー達はそこらへんも慎重に事を進めていった。絞って3人にまで数を減らしたのだが、まだこの中の誰かはわからない。
緊張が走る。
他に女子はいなかったのでホッとしたリジーだが、まだ油断はできないと思っていた。
この女の言うことがもし本当だとすれば状況は変わらない。
ここから抜け出すためには何が一番得策か?
女を放っておくこともできなかった。
仲間には反対されたが、彼女の言うことがもし本当ならマジでやばいからだ。
目隠ししてどこかに隠しておくことも考えたが、奴らがどう出るかがわからなく、下手なことはできないと思っていたのだ。
一応警察にも一報を入れておいた。
もしもの時の場合を考えてだ。
狙われているのがこれで3人になって、ますます警護が難しくなる。
そこでシュナイダーはある人物にコンタクトを取ることにした。
その人物とは…刑事部長だ。
SPをやっていると色々な人物とコネクションを持つことができ、何かと都合が良かったのだ。
今回はそのつてで地元の刑事部長に連絡を取り、秘密裏にことを進めていった。
彼女はどこに連れて行かれるのかさえわからないだろう…。
「彼女大丈夫かしら?」
「ああ、それは問題ない。知り合いの仲間に頼んできたからな。下手に何かあれば警察が動く。そんなヘマをする奴らじゃないだろう?」
「ええ、そうね。それは間違い無いと思うわ。なら安心ね。でも、犯罪組織をこのまま放っておいても私が解放されるわけじゃ無いわよね。一体どうしたら…。」
「そうだ!罠を貼ろう。奴らに都合のいいように写真を譲るとホームページに載せるんだ。」
「それでどうなるっていうの?奴等がのってくるかしら…。」
「このままでいるよりは良くないか?トカゲの尻尾切りにならないように親玉が出てくるようにしかけるんだ。」
「そう簡単にのってくれるかしら?」
「ホームページに載せる内容はこちらに任せてくれ。後は奴等の出方を伺うだけだ。」
「分かったわ。それ以外に私ができることはないかしら?」
「今のところはないよ。決まったらまた知らせる。とりあえずは待機しててくれ。」
「分かったわ。じゃあ。」
リジーはそう言って部屋の奥に入って行った。
シュナイダーは早速罠を作る事にした。
数日は全くと言っていいほど何も変化は起こらなかった。リジーは【敵さんも諦めたかも…。】そう思っていたのだが、間違いだと気づいた。
だって買うという人が何人も現れたからだ。
誰が本ボシなのかを探らなくてはならなかったが、シュナイダー達はそこらへんも慎重に事を進めていった。絞って3人にまで数を減らしたのだが、まだこの中の誰かはわからない。
緊張が走る。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
やすらぎはあなたと
神名代洸
恋愛
日常の中、ガイは同僚のエリックととある店に入った。
エリックのおすすめの店だ。
そこで飲むことになったが、そこで一人で飲んでいる女性のことが気になるガイ。
エリックのお節介で喋ることになるのだが、意外と盛り上がる。
彼女との出会いによりガイの日常が変わる。どうなるのか?
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
誘惑の延長線上、君を囲う。
桜井 響華
恋愛
私と貴方の間には
"恋"も"愛"も存在しない。
高校の同級生が上司となって
私の前に現れただけの話。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
Иatural+ 企画開発部部長
日下部 郁弥(30)
×
転職したてのエリアマネージャー
佐藤 琴葉(30)
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
偶然にもバーカウンターで泥酔寸前の
貴方を見つけて…
高校時代の面影がない私は…
弱っていそうな貴方を誘惑した。
:
:
♡o。+..:*
:
「本当は大好きだった……」
───そんな気持ちを隠したままに
欲に溺れ、お互いの隙間を埋める。
【誘惑の延長線上、君を囲う。】
英国紳士の熱い抱擁に、今にも腰が砕けそうです
坂合奏
恋愛
「I love much more than you think(君が思っているよりは、愛しているよ)」
祖母の策略によって、冷徹上司であるイギリス人のジャン・ブラウンと婚約することになってしまった、二十八歳の清水萌衣。
こんな男と結婚してしまったら、この先人生お先真っ暗だと思いきや、意外にもジャンは恋人に甘々の男で……。
あまりの熱い抱擁に、今にも腰が砕けそうです。
※物語の都合で軽い性描写が2~3ページほどあります。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
可愛がってあげたい、強がりなきみを。 ~国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます~
泉南佳那
恋愛
※『甘やかしてあげたい、傷ついたきみを』
のヒーロー、島内亮介の兄の話です!
(亮介も登場します(*^^*))
ただ、内容は独立していますので
この作品のみでもお楽しみいただけます。
******
橋本郁美 コンサルタント 29歳
✖️
榊原宗介 国民的イケメン俳優 29歳
芸能界に興味のなかった郁美の前に
突然現れた、ブレイク俳優の榊原宗介。
宗介は郁美に一目惚れをし、猛アタックを開始。
「絶対、からかわれている」
そう思っていたが郁美だったが、宗介の変わらない態度や飾らない人柄に惹かれていく。
でも、相手は人気絶頂の芸能人。
そう思って、二の足を踏む郁美だったけれど……
******
大人な、
でもピュアなふたりの恋の行方、
どうぞお楽しみください(*^o^*)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる