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はじめての…
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意識を集中するにつれ、地震の規模もはっきりとわかる。
震度5といったところか……。その程度なら今までも何度かあったのになんで沈める必要があるんだろう…そう思った時、高藤瑠璃に意識を読まれたことを思い出した。だが、遅かった。
「今回は試験的に沈めてもらいます。今すぐに。」
「はぁ~。」言葉も出ない。
何度も地震が続き、まだ余震も続いている。
なのでそれを止めろというわけだ。
「やれるかなんてわかんないよ。」
私はブツブツ言いながらも、その場に座り意識を集中した。何処?何処から始まってるの?私はさらに意識を集中した。
「……見つけた。」
私はそういうが早いかその震源地に意識を集中した。そして揺れを押さえ込みにかかった。意識を集中し、イメージする。揺れを抑え込むというイメージを……。
はじめは全く止められなかったが、必死に地面を押さえつけていると徐々に揺れが収まってくる。完全に止まるまで私はその場を動かなかった。5分ほどすると完全に止まった。
「で、できたぁ~。」へたり込んでしまった。それほどの集中が必要だったのだ。
「できたからもういい?帰りたい。家族の所へ。」そう言いながら家族の方を見た。
「今は無理よ。これから大災害がおきると予言されてるの。だからそれを乗り越えないと人類に未来はないわ。当然家族も終わりよ。」
「そ、そんなひどいこと言わないでよ。私なりにやってきたじゃない。これ以上はあなた達が何とかしてよ。」
「それができればとっくにそうしてるわ。無理だから仕方がないじゃない。」
「そうだ。……あとどれくらいの時間はあるの?その間にやりたいことやりたいし…。」
「何をやりたいのかしら?」
「私は恋がしたいのよ。今まで生きてきていいことなんて一つもなかった。だからこそ両想いになったらどうなるのか知りたいのよ。」
「そんな事、…真壁咲夜ではダメかしら。彼は独り身よ。彼女の1人もいやしないわ。」
「ちょっ、そんなこと急に言われたって無理よ。それに彼にも選ぶ権利があるわ。」
「……ということらしいけどどう?真壁。」
「…………。」
「ほらごらん。答えに困ってるじゃない。私なんか平凡な女の子を相手にするなんてこと間違ってもないわね。じゃあ、危なくなったらまた見つけてちょうだい。私は家族と帰ります。」
そう言って帰ろうとした時、腕を掴まれ抱きしめられた。何が何だかわからなくて対処もできなかった。ただ、広い胸に包まれて嫌だという感じはしなかった。
「何するんですか?」
「いや、ちょっと……ね。」
「こんなことやめてください。なんとも思っていないのにやったら勘違いする人もいるかもしれないじゃないですか。」
「君は?」
「そんなのに騙されたりしませんって。」
「そうなんだ……。ざーんねん。」そう言いながらも目が笑っていない真壁に私はなんとも言えない気持ちになった。
震度5といったところか……。その程度なら今までも何度かあったのになんで沈める必要があるんだろう…そう思った時、高藤瑠璃に意識を読まれたことを思い出した。だが、遅かった。
「今回は試験的に沈めてもらいます。今すぐに。」
「はぁ~。」言葉も出ない。
何度も地震が続き、まだ余震も続いている。
なのでそれを止めろというわけだ。
「やれるかなんてわかんないよ。」
私はブツブツ言いながらも、その場に座り意識を集中した。何処?何処から始まってるの?私はさらに意識を集中した。
「……見つけた。」
私はそういうが早いかその震源地に意識を集中した。そして揺れを押さえ込みにかかった。意識を集中し、イメージする。揺れを抑え込むというイメージを……。
はじめは全く止められなかったが、必死に地面を押さえつけていると徐々に揺れが収まってくる。完全に止まるまで私はその場を動かなかった。5分ほどすると完全に止まった。
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「できたからもういい?帰りたい。家族の所へ。」そう言いながら家族の方を見た。
「今は無理よ。これから大災害がおきると予言されてるの。だからそれを乗り越えないと人類に未来はないわ。当然家族も終わりよ。」
「そ、そんなひどいこと言わないでよ。私なりにやってきたじゃない。これ以上はあなた達が何とかしてよ。」
「それができればとっくにそうしてるわ。無理だから仕方がないじゃない。」
「そうだ。……あとどれくらいの時間はあるの?その間にやりたいことやりたいし…。」
「何をやりたいのかしら?」
「私は恋がしたいのよ。今まで生きてきていいことなんて一つもなかった。だからこそ両想いになったらどうなるのか知りたいのよ。」
「そんな事、…真壁咲夜ではダメかしら。彼は独り身よ。彼女の1人もいやしないわ。」
「ちょっ、そんなこと急に言われたって無理よ。それに彼にも選ぶ権利があるわ。」
「……ということらしいけどどう?真壁。」
「…………。」
「ほらごらん。答えに困ってるじゃない。私なんか平凡な女の子を相手にするなんてこと間違ってもないわね。じゃあ、危なくなったらまた見つけてちょうだい。私は家族と帰ります。」
そう言って帰ろうとした時、腕を掴まれ抱きしめられた。何が何だかわからなくて対処もできなかった。ただ、広い胸に包まれて嫌だという感じはしなかった。
「何するんですか?」
「いや、ちょっと……ね。」
「こんなことやめてください。なんとも思っていないのにやったら勘違いする人もいるかもしれないじゃないですか。」
「君は?」
「そんなのに騙されたりしませんって。」
「そうなんだ……。ざーんねん。」そう言いながらも目が笑っていない真壁に私はなんとも言えない気持ちになった。
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