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僕の好きな子は…。
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ムカついていた。
だってさ、あいつ…嘘つきやがったんだよ?ありえるか?
腹が立って喚いた。
だけど状況は何も変わらない。
ここは何処?
知らない街の知らない場所で僕は友達に嘘をつかれた。
ここ、君の好きな子がよく通る道だって…。
そんなのどうやって知ったのか…。
普通はわからないと思う。
ストーカーか何かか?と思ったよ。
でもそいつ…違うって言うんだよ。
じゃあなんだって言うんだ?
友達か何かか?
違うと言われ…う~ん、分からん。
とにかくあれこれと言われ丸め込まれて今ここにいる。住宅街だから不審者と間違えられないか不安だった。
そもそもどうやって僕が好きな子がいるのがわかったのか?誰にも言ってないのにね。ただ目で追いかけていただけ…。
だけどもうそのダチもいない。
僕を置いて逃げたのだ。
どうしてくれよう…。
とりあえずはここから動かなくては。
携帯は持ってたが、手持ちが心もとない。だからタクシーを呼ぶと言う方法は使えそうにない。
そもそもここがどこかわからないから呼びようもないのだが…。
昼間という時間なのに街中には人っ子一人歩いている姿は見られない。
何で?
昼間なら買い物に出たり、井戸端会議でもしてるものとばかり思っていたのに…。
仕方がないからトボトボと大通りを目掛けて歩いていく。
しばらく歩いていたら、知らない場所の大通りに出たようだ。
ひらけた場所に出た。
「ひゃぁ~、やっと出たか…。でもココドコだ?何市になる?」看板を探してみてもどこにも立っていないようで見当たらない。
こうなったらもう行き当たりばったりで行くしかない。
意を決して僕は歩き出した。
その時目の前を一瞬だが誰か人が通った気がした。
それは僕の好きな子だった気がする…。気のせいかもしれないけれど。
追っかけてみたよ。
そしたらね?女の子ってことはわかったんだけど、お目当ての子かはわからなかった。
でもね?おかしいんだ。
だってね?ついさっき目の前の曲がり角を曲がったばかりだったはずなのに僕が覗き込んだ時にはどこにも人影どころか気配さえもなかったのだ。
まさか…って思ったよ。
とりあえずは人を探したんだ。
だーれもいないこの場所にはいてはいけない気がする。
怖くなってきた僕はとにかく人を探した。
携帯の時計はちょうどお昼を指していた。
ならどこかの家に行けば誰かいるかも。そう思ったのに近くの家に行ってチャイムを鳴らしても誰も出てこない。他の家に行っても同じだった。ここら一体に人がいないってどういう事?
地域の旅行か何かか?
そんなの知らないし…。
チリンチリンと鳴る音が聞こえる。
誰かの持っている鈴の音か?
振り返っても誰もいない。
でもね?前を見ると音がする。
今度は音がする方を見るがどこにも人は立っていない。
なんかだんだんさ~、不気味に感じ始めたんだよ。
だってさ~、誰もいないんだよ?おかしいって。
音がするから近くに入るはずなんだけど姿は見えない。何で?
その時また視界に女の子が入ってきた。
「ねぇ、ちょっと君!」
声をかけたが聞こえていないのかこちらを見ようとはしない。何で?
その女の子の肩に触れようとしたが、触る事ができなかった。素通りした気がした。何だ、人じゃないのか…ってえー!!
冷や汗が出てきた。
もしかしてこれが【霊】というやつなのか。冷静ではいられなかった。
だからその女の子が僕が好きな子なのかさえも頭に思い浮かばなかった。抜け落ちていたのだ。
その場から逃げ出したが、今度は僕が追われる事に…。
霊はどんなにまこうとしてもまけなかった。
汗を流しながら僕は何とか逃げようとしたのだが、霊は先回りしていた。
顔は見えない。というか見てない。見れるわけないじゃないか。
だからさ、無心で逃げたよ。そしたらさ、突然パタリと追いかけられなくなった。
「何だったんだよ?さっきのは…。」
今度またあったら写真を撮ってみようと思った。記録に残るかもしれないと思ったのだ。実際はどうなのかはわからないのだが…。
結局僕の好きな子がどこに住んでいるのかはわからなかった。教えてくれるはずのダチもいない。
歩き回ったせいで余計にややこしくなってしまい、気が付けば駅の目の前の道路に出ていた。
「やったぁ!これで帰れるぞ!」
そう思った時背後から声が聞こえた気がした。
「ねぇ…。」
振り返ったがそこには誰もいない。
怖くなった僕は慌てて駅に向かった。駅に着くとホッとして急に尿意を感じた。
トイレに入り、用を足す。
手を洗っている時、目の前に鏡があることに気がついた。しかしそこに写っていたのは…僕の後ろに立つ髪の長い女の子。
目は落ち窪んでて真っ黒。
でもね?後ろの壁が透けて見えるんだ。その後の記憶は僕にはない。
気が付いたら電車に乗っていた。
そして少しすると自分が住んでいる最寄駅に。
記憶がない間のこと…何があったのか分からないが、知りたいとは思わない。
だってさ、何か嫌なことがあって忘れたんだろうと思ったから。
思い出したらダメなんだと思った。
でもね?
いまだに気になってる…。
好きな子の住んでる場所。
ダチにはもう聞けない。
嘘つかれそうだから。
でもね?それも聞いちゃダメな気がする。それがなんなのかは分からないが。
だってさ、あいつ…嘘つきやがったんだよ?ありえるか?
腹が立って喚いた。
だけど状況は何も変わらない。
ここは何処?
知らない街の知らない場所で僕は友達に嘘をつかれた。
ここ、君の好きな子がよく通る道だって…。
そんなのどうやって知ったのか…。
普通はわからないと思う。
ストーカーか何かか?と思ったよ。
でもそいつ…違うって言うんだよ。
じゃあなんだって言うんだ?
友達か何かか?
違うと言われ…う~ん、分からん。
とにかくあれこれと言われ丸め込まれて今ここにいる。住宅街だから不審者と間違えられないか不安だった。
そもそもどうやって僕が好きな子がいるのがわかったのか?誰にも言ってないのにね。ただ目で追いかけていただけ…。
だけどもうそのダチもいない。
僕を置いて逃げたのだ。
どうしてくれよう…。
とりあえずはここから動かなくては。
携帯は持ってたが、手持ちが心もとない。だからタクシーを呼ぶと言う方法は使えそうにない。
そもそもここがどこかわからないから呼びようもないのだが…。
昼間という時間なのに街中には人っ子一人歩いている姿は見られない。
何で?
昼間なら買い物に出たり、井戸端会議でもしてるものとばかり思っていたのに…。
仕方がないからトボトボと大通りを目掛けて歩いていく。
しばらく歩いていたら、知らない場所の大通りに出たようだ。
ひらけた場所に出た。
「ひゃぁ~、やっと出たか…。でもココドコだ?何市になる?」看板を探してみてもどこにも立っていないようで見当たらない。
こうなったらもう行き当たりばったりで行くしかない。
意を決して僕は歩き出した。
その時目の前を一瞬だが誰か人が通った気がした。
それは僕の好きな子だった気がする…。気のせいかもしれないけれど。
追っかけてみたよ。
そしたらね?女の子ってことはわかったんだけど、お目当ての子かはわからなかった。
でもね?おかしいんだ。
だってね?ついさっき目の前の曲がり角を曲がったばかりだったはずなのに僕が覗き込んだ時にはどこにも人影どころか気配さえもなかったのだ。
まさか…って思ったよ。
とりあえずは人を探したんだ。
だーれもいないこの場所にはいてはいけない気がする。
怖くなってきた僕はとにかく人を探した。
携帯の時計はちょうどお昼を指していた。
ならどこかの家に行けば誰かいるかも。そう思ったのに近くの家に行ってチャイムを鳴らしても誰も出てこない。他の家に行っても同じだった。ここら一体に人がいないってどういう事?
地域の旅行か何かか?
そんなの知らないし…。
チリンチリンと鳴る音が聞こえる。
誰かの持っている鈴の音か?
振り返っても誰もいない。
でもね?前を見ると音がする。
今度は音がする方を見るがどこにも人は立っていない。
なんかだんだんさ~、不気味に感じ始めたんだよ。
だってさ~、誰もいないんだよ?おかしいって。
音がするから近くに入るはずなんだけど姿は見えない。何で?
その時また視界に女の子が入ってきた。
「ねぇ、ちょっと君!」
声をかけたが聞こえていないのかこちらを見ようとはしない。何で?
その女の子の肩に触れようとしたが、触る事ができなかった。素通りした気がした。何だ、人じゃないのか…ってえー!!
冷や汗が出てきた。
もしかしてこれが【霊】というやつなのか。冷静ではいられなかった。
だからその女の子が僕が好きな子なのかさえも頭に思い浮かばなかった。抜け落ちていたのだ。
その場から逃げ出したが、今度は僕が追われる事に…。
霊はどんなにまこうとしてもまけなかった。
汗を流しながら僕は何とか逃げようとしたのだが、霊は先回りしていた。
顔は見えない。というか見てない。見れるわけないじゃないか。
だからさ、無心で逃げたよ。そしたらさ、突然パタリと追いかけられなくなった。
「何だったんだよ?さっきのは…。」
今度またあったら写真を撮ってみようと思った。記録に残るかもしれないと思ったのだ。実際はどうなのかはわからないのだが…。
結局僕の好きな子がどこに住んでいるのかはわからなかった。教えてくれるはずのダチもいない。
歩き回ったせいで余計にややこしくなってしまい、気が付けば駅の目の前の道路に出ていた。
「やったぁ!これで帰れるぞ!」
そう思った時背後から声が聞こえた気がした。
「ねぇ…。」
振り返ったがそこには誰もいない。
怖くなった僕は慌てて駅に向かった。駅に着くとホッとして急に尿意を感じた。
トイレに入り、用を足す。
手を洗っている時、目の前に鏡があることに気がついた。しかしそこに写っていたのは…僕の後ろに立つ髪の長い女の子。
目は落ち窪んでて真っ黒。
でもね?後ろの壁が透けて見えるんだ。その後の記憶は僕にはない。
気が付いたら電車に乗っていた。
そして少しすると自分が住んでいる最寄駅に。
記憶がない間のこと…何があったのか分からないが、知りたいとは思わない。
だってさ、何か嫌なことがあって忘れたんだろうと思ったから。
思い出したらダメなんだと思った。
でもね?
いまだに気になってる…。
好きな子の住んでる場所。
ダチにはもう聞けない。
嘘つかれそうだから。
でもね?それも聞いちゃダメな気がする。それがなんなのかは分からないが。
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