27 / 43
第四章
蔓延する呪詛②
しおりを挟む
開けた窓から冷たい風が吹き込んでレースのカーテンを揺らした。
時計の針はもうすぐ重なりそうだ。眠気を堪えて、綾奈は小説のページを捲くった。
暗い気持ちを吹き飛ばそうと珍しく趣味ではない恋愛小説を手にとってみたが、これが意外と面白くて、ついつい読み進めてしまう。
明日は土曜日で朝早く起きる必要がないから、夜更かししたって平気だ。
綾奈はどっぷりと小説の世界に浸っていた。
不意に足に重みを感じた。きっとケイだ。
ケイはいつも、パソコンや読書や勉強をしていると、膝の上に飛び乗ってくる。
そして、膝の上でそのまま眠ってしまうのだ。
秋と冬は寒いからか、特に膝に飛び乗ってくることが多い。
寒いから温かい人の上で眠りたがる、甘えん坊なところが可愛くて、足が痺れるのを我慢して、いつもケイずっと上に乗せたままでいる。
ケイが退いてくれる頃には、足がジンジンして立てないこともしばしばあった。
今回も特にケイに構わずに、綾奈は小説を読み続けた。
主人公の少女の恋の行方が気になって、ケイの方を見ることさえもしなかった。
つい次へ次へと頁を捲ってしまう。
嫌煙していたけど、たまには恋愛小説もいいものだ。
小説が中盤まで差し掛かった時、綾奈は何気なく顔を上げた。
近くばかり見ていて疲労してきた目を休めようと窓へ目を遣る。
ガラスの向こうに広がる闇に融け込むような、漆黒の毛並みの猫が窓枠に座っているのが見えた。
一瞬、見間違いかと思った。指で目を擦ると、もう一度、綾奈は窓枠を見た。
見間違いじゃない。そこにはケイがちょこんと座っていた。
金色の目が、自分のことを捕えて離さない。
ケイは窓に座っている。だとしたら、今感じている膝の重みは誰のものなのか。
綾奈の背筋を冷や汗が伝い落ちていく。
そういえば、ケイにしてはやけに冷たいと思った。
ケイならもっと温もりがある。
しかし、今自分の膝に乗っているモノからは、温かみがまったく感じられなかった。
ぞっとするような冷たさが足元から這い上がってくる。
早鐘を打つ心臓が痛むのを感じながら、綾奈は椅子を少し後ろへひいて自分の膝の上を見た。
机の下から立て膝の状態で自分の膝にしな垂れかかるモノが瞳に飛び込む。
長い黒髪を垂らして膝に纏わりついていたのは、血に塗れた白い着物の女だった。
白目のない、獣のような黒々とした瞳孔を爛々と輝かせ、口の端を吊り上げてこちらをじっと見詰めている。
乾いた唇から覗く歯は異様に黄ばんでいて、肌は土色でミイラのように乾燥していた。
まったく生気が感じられず、どう見ても生きた人間ではない。
太腿に纏わりつく、枯れ木のようなカサカサした腕の感触が気味悪かった。
戦慄が身体を駆け抜け、声が出なかった。
綾奈は椅子からヨロヨロと立ち上がる。
足に乗っていた女がドサリと床へ崩れた。
女は顔を上げると、瞳を糸のように細めて歪んだ笑みを浮かべる。
女がこちらに向かって勢いよく這ってきた。
「フシャャァ」
ケイが唸り声を上げて窓枠から飛び、自分と化け物の間に割って入った。
それに弾かれるように短く悲鳴を上げると、綾奈は化け物を睨むケイを抱き上げて自分の部屋を飛び出した。
隣りの兄の部屋をノックもせずに乱暴に開け、中へ走り込んだ。
「ど、どうしたんだ?綾奈」
机に向かっていた玲が珍しく狼狽えた様子で、綾奈を振り返った。
綾奈は彼に走り寄ると、脱力したように抱いていたケイを下へ降ろした。
それから何も言わずに玲の胸の中に飛び込んで、ぎゅっとシャツを握り締めた。
綾奈の手が震えていることに気付くと、宥めるように玲は綾奈の背中を擦った。
「怖いことでもあったのか?」
玲にふわりとした声で尋ねられたが、綾奈は答えなかった。
語調を荒げることなく、再度、玲は促すように尋ねた。
「ほら、何があったのか俺に話してごらん」
黙ったまま綾奈は頷いた。綾奈と玲はゆっくりとベッドに腰を降ろす。
静寂に包まれた部屋に、綾奈のか細い声が弱々しく響いた。
「ミコトサマが、部屋に出たの―…」
「ミコトサマ、幽霊がでたってことか?」
「嘘じゃないよ」
「そうか、やっぱりそうか」
まるで自分が幽霊を見ることを予見していたかのような台詞だ。
恐怖に支配されていた心が懐疑に塗り替えられた。
綾奈は動揺した顔で玲を見る。
「や、やっぱりってどういうこと?お兄ちゃん、何か知ってるの?」
「ああ、実は屋敷と外界を隔てる道祖神が壊れていたらしいんだ」
「あの道祖神、やっぱり大事なものだったんだ。ごめんね、お兄ちゃん。この前は黙ってたけど、それを壊したのは私達なの。海が躓いて蹴っちゃって」
罪悪感を滲ませて顔を歪ませた綾奈の頭を、そっと玲は撫でた。
「道祖神のことはあまり気にするな。綾奈が道祖神について尋ねてきた時点で、なんとなく予想はついていたさ。
それよりもっと重大なことがある。
この前、綾奈を迎えに行った時に泥棒のことを話しただろ?あの泥棒が大変なものを盗んでいたことがわかったんだ」
「大変なもの?」
「ああ。幽霊屋敷からミコトサマが出てしまわないように、石で作った宝玉を置いて結界を張ったという話は覚えているか?」
「うん、覚えてる」
「実は、泥棒はその宝玉を盗んで壊してしまったらしいんだ」
ひときわ高く心臓が音を立てた。嫌な動悸が身体をかけ巡る。
割れた宝玉、壊れた道祖神。
『とけた、自由だ』森を抜けた時に聞こえたか声が、まざまざと脳裏に蘇った。
とてつもなく大変なことになっているのではないだろうか。綾奈は身震いした。
「それって、やっぱり危ない事態になってるってこと、だよね?」
綾奈が不安げに揺れる瞳で玲を見詰めた。
玲は返事をしなかったが、苦虫を噛み潰したような顔が肯定を示していた。
「綾奈、これは俺の予測だから信じるかどうかは自由だ。こ
の町で過去に幽霊騒動が起こったって言ったよな。
町の人が幽霊を見るようになって、最終的に派町の人が変になって暴力事件を起こしたり、怪死が多発したって。
もしかするとなんだが、また同じことが起こるかもしれない」
「そ、そんな。どうすればいいの?」
「それはわからない。ともかく、過去の事件と屋敷の調査を進めてみる。
そうすることで、きっと解決策も見つかるさ。ともかく、お前は何も心配するな」
「うん……」
綾奈は歯切れ悪く返事をした。不安が胸を塞いでいる。
まだ幽霊がいるかもしれないと思うと、部屋に戻るのが怖い。
それにいつ幽霊騒動が起きるかもしれない状況で、一人で夜を明かすのは怖かった。
綾奈の心中を察した玲が、綾奈の頭を撫でながら優しく微笑む。
「今日は部屋に戻らずに、俺の部屋のベッドを使え。自分の部屋に戻るのはちょっと怖いだろう?」
「え、ううん。平気だよ、電気点けて寝るから」
「そんなこと言って、本当は怖いんだろう。いいからこの部屋で寝たらいい。
俺もお前が一緒に居た方が、安心できる」
「でも、お兄ちゃんの寝る場所がなくなっちゃうよ?」
「俺はカウチで寝るよ。寝心地は抜群なんだ」
玲が親指でピジョンブルーのカウチソファを示した。
ケイのお気に入りの寝場所の一つでもあるそのソファは、玲が大学に入ってから始めた家庭教師のバイト代で買ったお気に入りだ。
ふかふかでこの家で一番座り心地が良いといっても過言ではない。
下手すると、ベッドよりも柔らかいクッションだ。とはいえソファはソファだ。
居眠りするなら最高だが、一晩寝たら腰が痛くなってしまいそうだ。
そう思ったけれど、自分の部屋に帰る勇気がなかったので兄の言葉に甘えることにした。
「ありがとう、お兄ちゃん。お言葉に甘えてベッド、借りるね」
優しい視線に見守られながら、綾奈は静かに瞳を閉じた。
ケイもベッドに潜り込んできて寝息を立てはじめる。
いつもは鬱陶しい電気の人工的な明かりが、今日はとても心強い味方に感じられた。
時計の針はもうすぐ重なりそうだ。眠気を堪えて、綾奈は小説のページを捲くった。
暗い気持ちを吹き飛ばそうと珍しく趣味ではない恋愛小説を手にとってみたが、これが意外と面白くて、ついつい読み進めてしまう。
明日は土曜日で朝早く起きる必要がないから、夜更かししたって平気だ。
綾奈はどっぷりと小説の世界に浸っていた。
不意に足に重みを感じた。きっとケイだ。
ケイはいつも、パソコンや読書や勉強をしていると、膝の上に飛び乗ってくる。
そして、膝の上でそのまま眠ってしまうのだ。
秋と冬は寒いからか、特に膝に飛び乗ってくることが多い。
寒いから温かい人の上で眠りたがる、甘えん坊なところが可愛くて、足が痺れるのを我慢して、いつもケイずっと上に乗せたままでいる。
ケイが退いてくれる頃には、足がジンジンして立てないこともしばしばあった。
今回も特にケイに構わずに、綾奈は小説を読み続けた。
主人公の少女の恋の行方が気になって、ケイの方を見ることさえもしなかった。
つい次へ次へと頁を捲ってしまう。
嫌煙していたけど、たまには恋愛小説もいいものだ。
小説が中盤まで差し掛かった時、綾奈は何気なく顔を上げた。
近くばかり見ていて疲労してきた目を休めようと窓へ目を遣る。
ガラスの向こうに広がる闇に融け込むような、漆黒の毛並みの猫が窓枠に座っているのが見えた。
一瞬、見間違いかと思った。指で目を擦ると、もう一度、綾奈は窓枠を見た。
見間違いじゃない。そこにはケイがちょこんと座っていた。
金色の目が、自分のことを捕えて離さない。
ケイは窓に座っている。だとしたら、今感じている膝の重みは誰のものなのか。
綾奈の背筋を冷や汗が伝い落ちていく。
そういえば、ケイにしてはやけに冷たいと思った。
ケイならもっと温もりがある。
しかし、今自分の膝に乗っているモノからは、温かみがまったく感じられなかった。
ぞっとするような冷たさが足元から這い上がってくる。
早鐘を打つ心臓が痛むのを感じながら、綾奈は椅子を少し後ろへひいて自分の膝の上を見た。
机の下から立て膝の状態で自分の膝にしな垂れかかるモノが瞳に飛び込む。
長い黒髪を垂らして膝に纏わりついていたのは、血に塗れた白い着物の女だった。
白目のない、獣のような黒々とした瞳孔を爛々と輝かせ、口の端を吊り上げてこちらをじっと見詰めている。
乾いた唇から覗く歯は異様に黄ばんでいて、肌は土色でミイラのように乾燥していた。
まったく生気が感じられず、どう見ても生きた人間ではない。
太腿に纏わりつく、枯れ木のようなカサカサした腕の感触が気味悪かった。
戦慄が身体を駆け抜け、声が出なかった。
綾奈は椅子からヨロヨロと立ち上がる。
足に乗っていた女がドサリと床へ崩れた。
女は顔を上げると、瞳を糸のように細めて歪んだ笑みを浮かべる。
女がこちらに向かって勢いよく這ってきた。
「フシャャァ」
ケイが唸り声を上げて窓枠から飛び、自分と化け物の間に割って入った。
それに弾かれるように短く悲鳴を上げると、綾奈は化け物を睨むケイを抱き上げて自分の部屋を飛び出した。
隣りの兄の部屋をノックもせずに乱暴に開け、中へ走り込んだ。
「ど、どうしたんだ?綾奈」
机に向かっていた玲が珍しく狼狽えた様子で、綾奈を振り返った。
綾奈は彼に走り寄ると、脱力したように抱いていたケイを下へ降ろした。
それから何も言わずに玲の胸の中に飛び込んで、ぎゅっとシャツを握り締めた。
綾奈の手が震えていることに気付くと、宥めるように玲は綾奈の背中を擦った。
「怖いことでもあったのか?」
玲にふわりとした声で尋ねられたが、綾奈は答えなかった。
語調を荒げることなく、再度、玲は促すように尋ねた。
「ほら、何があったのか俺に話してごらん」
黙ったまま綾奈は頷いた。綾奈と玲はゆっくりとベッドに腰を降ろす。
静寂に包まれた部屋に、綾奈のか細い声が弱々しく響いた。
「ミコトサマが、部屋に出たの―…」
「ミコトサマ、幽霊がでたってことか?」
「嘘じゃないよ」
「そうか、やっぱりそうか」
まるで自分が幽霊を見ることを予見していたかのような台詞だ。
恐怖に支配されていた心が懐疑に塗り替えられた。
綾奈は動揺した顔で玲を見る。
「や、やっぱりってどういうこと?お兄ちゃん、何か知ってるの?」
「ああ、実は屋敷と外界を隔てる道祖神が壊れていたらしいんだ」
「あの道祖神、やっぱり大事なものだったんだ。ごめんね、お兄ちゃん。この前は黙ってたけど、それを壊したのは私達なの。海が躓いて蹴っちゃって」
罪悪感を滲ませて顔を歪ませた綾奈の頭を、そっと玲は撫でた。
「道祖神のことはあまり気にするな。綾奈が道祖神について尋ねてきた時点で、なんとなく予想はついていたさ。
それよりもっと重大なことがある。
この前、綾奈を迎えに行った時に泥棒のことを話しただろ?あの泥棒が大変なものを盗んでいたことがわかったんだ」
「大変なもの?」
「ああ。幽霊屋敷からミコトサマが出てしまわないように、石で作った宝玉を置いて結界を張ったという話は覚えているか?」
「うん、覚えてる」
「実は、泥棒はその宝玉を盗んで壊してしまったらしいんだ」
ひときわ高く心臓が音を立てた。嫌な動悸が身体をかけ巡る。
割れた宝玉、壊れた道祖神。
『とけた、自由だ』森を抜けた時に聞こえたか声が、まざまざと脳裏に蘇った。
とてつもなく大変なことになっているのではないだろうか。綾奈は身震いした。
「それって、やっぱり危ない事態になってるってこと、だよね?」
綾奈が不安げに揺れる瞳で玲を見詰めた。
玲は返事をしなかったが、苦虫を噛み潰したような顔が肯定を示していた。
「綾奈、これは俺の予測だから信じるかどうかは自由だ。こ
の町で過去に幽霊騒動が起こったって言ったよな。
町の人が幽霊を見るようになって、最終的に派町の人が変になって暴力事件を起こしたり、怪死が多発したって。
もしかするとなんだが、また同じことが起こるかもしれない」
「そ、そんな。どうすればいいの?」
「それはわからない。ともかく、過去の事件と屋敷の調査を進めてみる。
そうすることで、きっと解決策も見つかるさ。ともかく、お前は何も心配するな」
「うん……」
綾奈は歯切れ悪く返事をした。不安が胸を塞いでいる。
まだ幽霊がいるかもしれないと思うと、部屋に戻るのが怖い。
それにいつ幽霊騒動が起きるかもしれない状況で、一人で夜を明かすのは怖かった。
綾奈の心中を察した玲が、綾奈の頭を撫でながら優しく微笑む。
「今日は部屋に戻らずに、俺の部屋のベッドを使え。自分の部屋に戻るのはちょっと怖いだろう?」
「え、ううん。平気だよ、電気点けて寝るから」
「そんなこと言って、本当は怖いんだろう。いいからこの部屋で寝たらいい。
俺もお前が一緒に居た方が、安心できる」
「でも、お兄ちゃんの寝る場所がなくなっちゃうよ?」
「俺はカウチで寝るよ。寝心地は抜群なんだ」
玲が親指でピジョンブルーのカウチソファを示した。
ケイのお気に入りの寝場所の一つでもあるそのソファは、玲が大学に入ってから始めた家庭教師のバイト代で買ったお気に入りだ。
ふかふかでこの家で一番座り心地が良いといっても過言ではない。
下手すると、ベッドよりも柔らかいクッションだ。とはいえソファはソファだ。
居眠りするなら最高だが、一晩寝たら腰が痛くなってしまいそうだ。
そう思ったけれど、自分の部屋に帰る勇気がなかったので兄の言葉に甘えることにした。
「ありがとう、お兄ちゃん。お言葉に甘えてベッド、借りるね」
優しい視線に見守られながら、綾奈は静かに瞳を閉じた。
ケイもベッドに潜り込んできて寝息を立てはじめる。
いつもは鬱陶しい電気の人工的な明かりが、今日はとても心強い味方に感じられた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
終焉の教室
シロタカズキ
ホラー
30人の高校生が突如として閉じ込められた教室。
そこに響く無機質なアナウンス――「生き残りをかけたデスゲームを開始します」。
提示された“課題”をクリアしなければ、容赦なく“退場”となる。
最初の課題は「クラスメイトの中から裏切り者を見つけ出せ」。
しかし、誰もが疑心暗鬼に陥る中、タイムリミットが突如として加速。
そして、一人目の犠牲者が決まった――。
果たして、このデスゲームの真の目的は?
誰が裏切り者で、誰が生き残るのか?
友情と疑念、策略と裏切りが交錯する極限の心理戦が今、幕を開ける。
怨念がおんねん〜祓い屋アベの記録〜
君影 ルナ
ホラー
・事例 壱
『自分』は真冬に似合わない服装で、見知らぬ集落に向かって歩いているらしい。
何故『自分』はあの集落に向かっている?
何故『自分』のことが分からない?
何故……
・事例 弍
??
──────────
・ホラー編と解決編とに分かれております。
・純粋にホラーを楽しみたい方は漢数字の話だけを、解決編も楽しみたい方は数字を気にせず読んでいただけたらと思います。
・フィクションです。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/3/11:『まぐかっぷ』の章を追加。2025/3/18の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/10:『ころがるゆび』の章を追加。2025/3/17の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/9:『かおのなるき』の章を追加。2025/3/16の朝8時頃より公開開始予定。
2025/3/8:『いま』の章を追加。2025/3/15の朝8時頃より公開開始予定。
2025/3/7:『しんれいしゃしん』の章を追加。2025/3/14の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/6:『よふかし』の章を追加。2025/3/13の朝4時頃より公開開始予定。
2025/3/5:『つくえのしたのて』の章を追加。2025/3/12の朝4時頃より公開開始予定。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる