徒然なる恋の話

焔 はる

文字の大きさ
上 下
590 / 617
十七夜【タイトル未定】

17-6

しおりを挟む
「私、素直になれなく、って・・・自分だって、いろんな女の子とシてたくせにって思った・・・それなのに私だけが責められるの?って納得できなくて、・・・ッ・・・男なんて結局みんな、私を思い通りにしたいだけなんだって思ったッ・・・」

桜太は黒木や他の男と違う、関係が変わってもそれは更に近い関係になって、失ったり煩わしく感じたり、勝手な期待や裏切り、そんなものに振り回される事はないって思っていた事自体が、とんでもない思い上がりだと思い知った。

桜太が私を好きだと言う事に自惚れたまま、安心しきっていつの間にか桜太をきちんと見なくなっていた事に他の誰でもない私自身がとんでもなく絶望して、私という人間のクズさに気づいた。


「ごめん・・・桜太・・・」


「・・・・・・別にいいんじゃない?」


「・・・・・・・・・は?」


思いがけない言葉に、啜り切れない鼻水が糸を引いて桜太のお腹にぽたりと落ちた。

「ちょ、鼻水(笑)」

身体を捻ってティッシュに手を伸ばし、私の鼻を拭いて自分のお腹を拭った。

「好きの表現が違うだけ、椎娜は・・・物凄く下手くそだし、でも、出て行かないって事は俺の事を好きでいてくれたからでしょ?それに・・・」


「んやんッ・・・あ、ぁんっ・・・」


「ちょっと突いただけでそうやって喘いで俺の事締め付けてるの、気づいてない?」


「・・・知らな、ッ・・・」


「ふぅん?俺はそれだけで十分、愛されてると思ってたけどね。」


にんまりと笑う桜太は、片腕が使えないハンデなどないかのように、私の腰を掴んで容赦なく突き上げ、弾かれるボールのように桜太の上で踊る私は、深く深く熱杭で貫かれて攻めたてられる。


「んんんんっあ、ぁ、ぁっ、ぁっッ・・・ンゃうッ・・・ッく、ぅ、んッ・・・」


「しぃちゃん、俺のコトキモチよくしてくれるんじゃないの?ほら、ねぇ」


「やぁッ・・・やぁぁッ・・・」


「やぁとか、そんな啼いてないでキモチよくしてよ・・・し~ちゃん・・・?」


グチュンッ・・・


「ッ・・・ーー~!んんっやぁあぁッ・・・」


子宮を突き上げてゴツゴツと穿ち、周囲の臓器やもっと深い場所にある臓物まで掻き混ぜるように肉体を打ち上げる凶器が、脳に響く音を立てて子宮を抉った瞬間、脳内が真っ白な世界にスパークして、光が弾けた。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...