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十六夜【消えたい?消したい?掃除屋との遭遇】
16-12~side by 椎娜~
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どうしよう・・・
どうしよう・・・
スマホの着信・・・あ、置いてきちゃった・・・
混乱している頭と、不安になって頭に浮かぶのは桜太なのに、なんて桜太に連絡していいかもわからないし、何て言うの?あなたの彼女!モテ期ですよ!とか??言えるわけないじゃん!
しかも着信を確認してもきっと桜太からは何も来ていない・・・
桜太との事もどうしていいかわからないのに・・・あの傷だらけ男に連れて来られなければこんな事にならなかったかもしれないのに・・・
あぁ・・・どうしよう・・・どうしたらいいの・・・
トイレの中までヒノキ造りのいい香りで、旅館のようなトイレだ、と呆けていたらいつまでもここに居てしまう気がして、とりあえず岐津さんは冗談かもしれないし、揶揄われていて、「桜太と仲良くしなよ」って笑ってくれるかも、と前向きに都合よく考え、私は避難所のトイレから意を決して廊下へと出た。
「あ、椎娜ちゃん」
「!!!!」
そこにいたのは、傷だらけ男。
岐津さんと同じように「椎娜ちゃん」なんて言うから思い切り心臓が飛び跳ねて、なんだか頭痛までしてきた。
もう、人違いの「しいな」であって欲しい・・・世のモテ女の皆さんはこんな事態をどうやって回避しているのだろうか、ぜひご享受願いたい・・・。
「椎娜ちゃん、トイレ長くね?ハラいてぇの?俺、漏れっかと思った。」
大概失礼であろう発言をしながら、私とすれ違いでトイレに入り、
「ねーー!待っててぇ~~!すぐ出るからぁ!」
と、叫ぶから行くに行けず、待っていると、
「え、ほんとに待ってたの?椎娜ちゃん悪い男に連れてかれちゃうよ?」
などと言って、またしても私の手を握って歩き出す。
「ちょッなんですぐ手ぇ・・・!」
「あ、洗うの忘れた」
「!もぉッばっちぃなぁ!!はなしてぇぇぇッ!!」
「平気平気、オレ、性病ないし」
「そういう話じゃない!」
引きずられるように連れて行かれたのは、さっきまで重苦しい空気の中、岐津さんと対面していた和室だった。
・・・・・・あぁ・・・・・・嫌な予感しかしない・・・・・・
どうしよう・・・
スマホの着信・・・あ、置いてきちゃった・・・
混乱している頭と、不安になって頭に浮かぶのは桜太なのに、なんて桜太に連絡していいかもわからないし、何て言うの?あなたの彼女!モテ期ですよ!とか??言えるわけないじゃん!
しかも着信を確認してもきっと桜太からは何も来ていない・・・
桜太との事もどうしていいかわからないのに・・・あの傷だらけ男に連れて来られなければこんな事にならなかったかもしれないのに・・・
あぁ・・・どうしよう・・・どうしたらいいの・・・
トイレの中までヒノキ造りのいい香りで、旅館のようなトイレだ、と呆けていたらいつまでもここに居てしまう気がして、とりあえず岐津さんは冗談かもしれないし、揶揄われていて、「桜太と仲良くしなよ」って笑ってくれるかも、と前向きに都合よく考え、私は避難所のトイレから意を決して廊下へと出た。
「あ、椎娜ちゃん」
「!!!!」
そこにいたのは、傷だらけ男。
岐津さんと同じように「椎娜ちゃん」なんて言うから思い切り心臓が飛び跳ねて、なんだか頭痛までしてきた。
もう、人違いの「しいな」であって欲しい・・・世のモテ女の皆さんはこんな事態をどうやって回避しているのだろうか、ぜひご享受願いたい・・・。
「椎娜ちゃん、トイレ長くね?ハラいてぇの?俺、漏れっかと思った。」
大概失礼であろう発言をしながら、私とすれ違いでトイレに入り、
「ねーー!待っててぇ~~!すぐ出るからぁ!」
と、叫ぶから行くに行けず、待っていると、
「え、ほんとに待ってたの?椎娜ちゃん悪い男に連れてかれちゃうよ?」
などと言って、またしても私の手を握って歩き出す。
「ちょッなんですぐ手ぇ・・・!」
「あ、洗うの忘れた」
「!もぉッばっちぃなぁ!!はなしてぇぇぇッ!!」
「平気平気、オレ、性病ないし」
「そういう話じゃない!」
引きずられるように連れて行かれたのは、さっきまで重苦しい空気の中、岐津さんと対面していた和室だった。
・・・・・・あぁ・・・・・・嫌な予感しかしない・・・・・・
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