561 / 617
十六夜【消えたい?消したい?掃除屋との遭遇】
16-11~side by 岐津 元春~
しおりを挟む
「はは・・・ほんと、かわいいな・・・ここ俺んちだっつの・・・」
正直に言えば、今までの女とはタイプが真逆だ。
年の割に幼く見える童顔な顔に、しっかりしてそうなのに全然しっかりしていないトコロ、俺の事も兄貴の事も、稼業の事も感づいているはずなのに聞いてこない賢いトコロも、・・・小柄なのに胸は大きいトコロも、あの子を見ているとかわいいと思えてきたのはいつからだったか。
泣く女は面倒くさいし、束縛されるのも嫌いだ。
依存されても面倒だし、お互い都合よく付き合えるのが俺には一番合っている、ずっとそう思っていた。
それがなんだ・・・桜太を思って泣くのも、男に警戒心を持つのも、かと思えば遠慮しないでガツガツ焼肉を食うとか、桜太を馬鹿にされて昔の男を殴りつけたり・・・面白いし、最高だと思った。
「奪う気はねぇけど・・・本人次第なら問題はねぇだろ・・・?」
俺の言葉に戸惑う姿が蘇り、可愛らしくてニヤける。
桜太と上手くやってんなら横やりを入れるつもりもなかったし、何かあれば助けてやるつもりだった。
それが、幸運にも舞い降りて来たチャンスと思えば、鳥籠から放たれた鳥を捕まえたって、文句を言われる筋合いはないってもんだ。
「バカだなぁあいつも。手に入れて自分は満足だろうが、檻の中で追いかけ続けたら逃げたくもなるだろうよ。まだガキだな・・・」
女なんて・・・めんどいだけだったのに、あの子に惹かれるなんて俺もヤキが回ったかな・・・
悪い気はしないまま、俺は久しぶりの狩りに心躍らせていたのも事実だった。
正直に言えば、今までの女とはタイプが真逆だ。
年の割に幼く見える童顔な顔に、しっかりしてそうなのに全然しっかりしていないトコロ、俺の事も兄貴の事も、稼業の事も感づいているはずなのに聞いてこない賢いトコロも、・・・小柄なのに胸は大きいトコロも、あの子を見ているとかわいいと思えてきたのはいつからだったか。
泣く女は面倒くさいし、束縛されるのも嫌いだ。
依存されても面倒だし、お互い都合よく付き合えるのが俺には一番合っている、ずっとそう思っていた。
それがなんだ・・・桜太を思って泣くのも、男に警戒心を持つのも、かと思えば遠慮しないでガツガツ焼肉を食うとか、桜太を馬鹿にされて昔の男を殴りつけたり・・・面白いし、最高だと思った。
「奪う気はねぇけど・・・本人次第なら問題はねぇだろ・・・?」
俺の言葉に戸惑う姿が蘇り、可愛らしくてニヤける。
桜太と上手くやってんなら横やりを入れるつもりもなかったし、何かあれば助けてやるつもりだった。
それが、幸運にも舞い降りて来たチャンスと思えば、鳥籠から放たれた鳥を捕まえたって、文句を言われる筋合いはないってもんだ。
「バカだなぁあいつも。手に入れて自分は満足だろうが、檻の中で追いかけ続けたら逃げたくもなるだろうよ。まだガキだな・・・」
女なんて・・・めんどいだけだったのに、あの子に惹かれるなんて俺もヤキが回ったかな・・・
悪い気はしないまま、俺は久しぶりの狩りに心躍らせていたのも事実だった。
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる