徒然なる恋の話

十五夜【壊れていく音】

15-14

「ぅ、く･･･っ･･･ぁっ･･･ァ･･･っ･･･」


手のひらで丸みのある先端を握り込んで、グリグリと手の中で転がす。


力も入れていないのに、手首の返しだけで遊んであげているだけなのに、先走りの量が増えて私の手の中はグチャグチャになっていった。


「可愛い、こんなに濡らしちゃって、私の手グチャグチャなんですけど。」


「は･･･ァ･･･ァ･･･ん･･･」


「ねぇ、キモチよくなってないで、おぅちゃん。」


「ァぅッ･･･ッそ、コ、ッ･･･や、めッ･･･」


「え～･･･なんで？キモチよさそうだよ？先っぽも、裏筋も･･･触ってると桜太のバッキバキだよ？」


「～～ッ･･･ほん･･･ッ･･･ごめ、ん･･･ッ」


「･･････まだ、最後までしてないから。」


「しぃっ･･･」


パッケージを破り、避妊具をさっさと被せたソレに私は腰を下ろし、胎内に受け入れていった。


「あ･･･」

何度も受け入れて私のナカを満たしてくれた桜太のソレは、無理矢理だとしてもさっきまで私を貫いていたせいか幾分柔らかく解れたナカに飲み込まれていく。


「･･･は･･･どぉ？自分の意志じゃなくされる気分は･･･」


「･･･ッ･･･ぅ･･･キモチぃ･･･」


「･･････違う、そんなこと聞きたいんじゃない」


「んぅッ」


引き抜き、再び腰を沈める。

反応を見るだとか、テクニックとか、雰囲気だとか、そんなものはない。


「だって･･･ッ･･･きもちぃんだよ･･･椎娜だから･･･ッ」


解けてしまったネクタイから解放された桜太の手が私に伸ばされる。


「ッ･･･やだ！」


びくっとして急停止した手が行き場を失い、握り合ってお腹に落ちた。