536 / 617
十五夜【壊れていく音】
15-10
しおりを挟む「・・・私が水無瀬くんの、初めての人だから。」
「・・・・・・え」
驚きと、意外な理由だったのか桜太が目を見開いて私を見上げる。
「それって・・・」
「そ。彼の筆おろしをしたのは私。」
・・・なんで好きな人に、彼氏に、こんな話をしているんだろう・・・
それもこれも、私は悪い事をしてないのに、自ら自白をしないと彼氏が納得してくれなくて、ご機嫌を直してくれないからだ。
「ふ・・・え・・・え・・・?」
「・・・・・・だからね、私が水無瀬くんの初めてのセッ」
「わぁぁぁっいい!!わかった!わかったから・・・もう、いいです・・・」
「・・・ほんとに?もういいの?納得してないなら、してくれるまで話すよ?」
「ううん・・・いい・・・わかったから・・・」
「・・・・・・ほんとかなぁ・・・・・・」
「・・・ほんとだよ。なんで・・・・・・・・・俺だって・・・・・・初めてはしぃちゃんがよかったよ・・・・・・」
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇっ・・・そっち・・・・・・・・・・・・?
桜太の中で違う方向に更に拗れた気がする・・・。
「・・・俺もしぃちゃんに筆おろしされたかった・・・」
「・・・・・・もうどうしようもないね。桜太・・・経験値積みすぎだもん。」
「うぅ・・・」
「・・・もう・・・ばかだねぇ桜太・・・」
「・・・・・・椎娜・・・・・・どこにも行かない?」
「行かない。」
「・・・ずっと俺と・・・」
「しつこい。」
「!し、っ・・・ちょっ・・・」
「うるさい。これはお仕置きです。・・・今は黙って抱かれなさい。」
ネクタイを引き抜き、ボタンを外した胸を広げて、引き締まった胸からお腹に私は手を這わせていった。
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。


会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

禁断溺愛
流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる