徒然なる恋の話

焔 はる

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十五夜【壊れていく音】

15-5~side by 椎娜~

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いつもは家に着く前に必ず入る連絡がないまま、家主の帰宅の声。

その声には苛立ちと機嫌の悪さが顕著に表れていて、けれど理由なんてわからない私はいつものように声を掛けて出迎えた。


しかし、私を抱き上げた桜太はそのまま寝室のベッドに私を下ろすと、背中を片手で押さえつけてシャツワンピの裾から差し入れた手を躊躇なく下着の中に侵入させた。

こんな、冷えた求められ方・・・桜太からはされた事はなかった・・・でも、その苛立ちの原因は私なんだろう・・・。

思いやりの欠片もなく、「しぃちゃん」と呼ばれる事もないまま、捻じ込まれた指で掻き混ぜられ、粘膜を削がれて、冷えた恐怖はあるのにそれが桜太だから・・・桜太に教えられた快楽に結び付く行為に否応にも私の身体は反応してしまう。

遠慮もなくナカを掻き混ぜ、子宮口を転がして蹂躙するのに、私が弱い場所を的確に撫で、擦り、無理矢理身体に火を灯す。



「もう突っ込んでいい?」



引き抜かれた指に、「なんで?」と問いかけた声は、下着を下ろされて硬く勃ち上がったソレを突き入れられた衝撃にかき消されてしまった。



どうしてだろう

私、何かしたのかな

それとも・・・やっぱり・・・桜太も・・・私の事、つまらなくなったの・・・?



桜太の身体に慣れてしまった私の身体は、乱暴にされても、冷たく使われても、セックスを悦びだと感じて快楽を得る。


後ろから突かれて、桜太が私の事を呼ぶ事もないまま、胎内が桜太で満たされていった。




・・・・・・熱い・・・・・・


それなのに、心は冷えていく・・・。



全てを出し切って、桜太が私のナカから出て行くと、空っぽになったソコからはドロリとした精液が溢れ、零れる感覚。



・・・・・・洗い流したい・・・・・・



立ち上がった時によろけたのを伸びてきた桜太の手が支えてくれようとした。

でも、今は触られたくなかった。



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