徒然なる恋の話

焔 はる

文字の大きさ
上 下
520 / 617
十四夜【幸福のカタチ】

14-10

しおりを挟む

こういう、突然のパニックみたいな事はたまにある。

『えッこれって恥ずかしいのでは?!』というのが大半で、気づいた瞬間に身を隠したくなるようだ。

滑ってひっくり返ったりしたら大事なので、過度に刺激を与えないように宥めながら腕に納めるのが俺の[[rb:特権 > やくめ]]。

「し~いな、ほら、しぃちゃん、だいじょうぶ、だいじょうぶ・・・よしよし・・・危ないよ、落ち着いて・・・」

「うぅ・・・」

俺の背中に手を回して、顔を見られないように額を胸にくっつけて唸りながら、ぐりぐりと更に額を擦りつけて、言いようのない羞恥の感情と戦っている。

「~~うぅ・・・鎖骨、噛んでいい・・・?」

「ふっ・・・いいよ・・・どうぞ?」

首を傾け、差し出してあげる。

ちゅ・・・と口づけて、骨のカタチを舌でなぞり、あむ、っと甘噛みの後、歯が当たる感触。

正直・・・くすぐったい。

くすぐったいし、なんだが・・・変な気分になってくる・・・。

俺の首に腕を回す椎娜を抱いたまま浴槽の縁に腰かけて、俺の上に椎娜が跨るように乗っかってくるので、俺の感情と理性、性欲はどんなバランスでどこに重きを置いたらいいのか・・・そんな精神状態など知る由もなく、椎娜は夢中で俺の鎖骨から首筋に顔を埋めて、舐めたり噛んだり、キスしたり・・・好き放題なこの子・・・。

「っふ・・・ぅ、ん・・・」

同じように、唇が触れる椎娜の肩や首筋を俺も舐めたり甘噛みしたりすれば、びくっと反応はするものの、離れようとはせずに身体を合わせて密着度が高くなった。

・・・痕、つけちゃおっかな・・・

好きなようにさせておきながら、俺は俺でこの状況を楽しむべく、啄むように音を立てて肌を堪能し、幾つものシルシを残していく。

それに負けじと椎娜も吸い付いてくるのが可愛くて、可笑しくて、笑い声は堪えて、どれだけ椎娜のシルシが増えているのかなぁと、俺の上で悩ましく身体を揺らす椎娜の背を撫でた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

処理中です...