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十四夜【幸福のカタチ】
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椎娜に抱きついて、胸に顔を埋めて、あちこちにキスをしてたまに甘噛み。
「こらぁ~、ガブガブしないでくださ~い」
椎娜のお腹や胸、首へと這い上がり、俺の痕を残していく。
数日すれば消えてしまうとわかっていても、今だけは、目に見えてわかる俺のシルシを残したかった。
「・・・桜太、ね・・・また・・・」
「いいよ、えっちする?俺、元気だよ」
「・・・・・・」
「ねぇ・・・本気で引かれると傷つきマス・・・」
食い気味でした返事は、呆れてものも言えない、と顔で語る椎娜にお断りされた模様。
悲しい・・・。
「ふ・・・元気だよ、って・・・(笑)」
あ・・・
「あはは・・・元気、だよねぇ・・・桜太はさ・・・ほっとする・・・」
俺にはやはり、椎娜のツボはわからないけど、こうして笑ってくれる事が一番嬉しくて、この笑顔をずっと守っていきたいと思ったんだ。
「あ。」
「!」
鏡を見て、俺は自分の首に残る紅い痕を発見した。
ちらっと椎娜を見ると、
「・・・・・・し~~~~い、ちゃんっ、これ、なんだと思う~?」
「・・・・・・知らない・・・・・・」
ブクブクとお湯に沈みゆく椎娜。
右手だけ死守して上げたままなのがなんとも言えずにシュールな光景。
「なんだろうこれ・・・いつの間に・・・あ、どこのおねぇさんにつけられたのかな~・・・心当たりある人は知らないって言うしぃ・・・じゃあ他の・・・」
ザバァァァァァァァ!!!!!!
「私の!!!」
・・・え、水の妖怪みたいにお湯から出てきて、仁王立ち(笑)
「それ私の!!」
椎娜の指が指す先は、
「・・・痕?それとも、俺?」
わざと意地悪に二択を提示。
「~~~~!!!どっちも!!!」
「・・・もぉ・・・なに必死になってんだよ・・・おいで・・・?」
伸ばした手に掴まり、浴槽から出てきた椎娜を引き寄せた。
「こらぁ~、ガブガブしないでくださ~い」
椎娜のお腹や胸、首へと這い上がり、俺の痕を残していく。
数日すれば消えてしまうとわかっていても、今だけは、目に見えてわかる俺のシルシを残したかった。
「・・・桜太、ね・・・また・・・」
「いいよ、えっちする?俺、元気だよ」
「・・・・・・」
「ねぇ・・・本気で引かれると傷つきマス・・・」
食い気味でした返事は、呆れてものも言えない、と顔で語る椎娜にお断りされた模様。
悲しい・・・。
「ふ・・・元気だよ、って・・・(笑)」
あ・・・
「あはは・・・元気、だよねぇ・・・桜太はさ・・・ほっとする・・・」
俺にはやはり、椎娜のツボはわからないけど、こうして笑ってくれる事が一番嬉しくて、この笑顔をずっと守っていきたいと思ったんだ。
「あ。」
「!」
鏡を見て、俺は自分の首に残る紅い痕を発見した。
ちらっと椎娜を見ると、
「・・・・・・し~~~~い、ちゃんっ、これ、なんだと思う~?」
「・・・・・・知らない・・・・・・」
ブクブクとお湯に沈みゆく椎娜。
右手だけ死守して上げたままなのがなんとも言えずにシュールな光景。
「なんだろうこれ・・・いつの間に・・・あ、どこのおねぇさんにつけられたのかな~・・・心当たりある人は知らないって言うしぃ・・・じゃあ他の・・・」
ザバァァァァァァァ!!!!!!
「私の!!!」
・・・え、水の妖怪みたいにお湯から出てきて、仁王立ち(笑)
「それ私の!!」
椎娜の指が指す先は、
「・・・痕?それとも、俺?」
わざと意地悪に二択を提示。
「~~~~!!!どっちも!!!」
「・・・もぉ・・・なに必死になってんだよ・・・おいで・・・?」
伸ばした手に掴まり、浴槽から出てきた椎娜を引き寄せた。
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