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十三夜【溺れるものは真夜中に溶け合う】
13-19
しおりを挟む「椎娜・・・ベッド行こ」
「え?・・・ンッ、ふ、ァン・・・ッ」
「・・・・・・やらしぃ声・・・ごめんね、奥グリってなっちゃった・・・」
「はァ・・・ァ・・・も、ぅ・・・」
立ち上がった桜太の動きに、身構えたり合わせたりすることも間に合わないまま不安定な体勢で全ての比重は繋がったソコに掛かり、桜太の突き上げと重力に逆らえずに下へずり落ちそうになる自分の体重を、その1点が受け止めた。
「・・・今朝言ったの覚えてる?」
「・・・?」
歩調の揺れと振動、抽挿をしてるわけでもないのにグチュグチュと滑り、出し入れされている時のように肉壁は擦られ、キモチよくて桜太にしがみついて身を任せるしかなかった。
「めちゃくちゃに、ぐちゃっぐちゃに抱く、って言ったの、忘れちゃった・・・?あ、かわいい・・・覚えてるみたいだね、ナカ・・・きゅッてなった・・・期待しちゃう・・・?俺にどんな風にされちゃうのか・・・ね、しぃちゃん・・・?」
桜太の恥ずかしい言葉、淫らな実況中継のような話すら、大好きな声が紡ぐのであれば、それは私のナカに更なる火を灯す燃料にしかならない。
桜太と交わすこの行為が好き・・・
自分でも淫らすぎるとは思う・・・
それでも、淫らであればあるだけ、幸せと感じてしまう。
「・・・椎娜・・・さっき、俺に餌を与えたの気づいてる・・・?」
背中には温もりが移っていないシーツの冷えた感触。
見下ろす瞳は、大好きな淡いブルー。
「・・・・・・服従の口づけ・・・椎娜に・・・仕えたかったのかな・・・過去の俺は・・・。
どうにも出来ない身分差じゃ、仕えて役に立つ事も、傍で守る事も、ましてや娶るなんてできやしないよね・・・。俺は、今こうして椎娜と繋がれて、椎娜の傍にいられて・・・椎娜に服従して、好きなようにされるのも、椎娜に捕らえられるのも俺にとってはすべてが喜びなんだよ・・・」
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