徒然なる恋の話

焔 はる

文字の大きさ
上 下
499 / 617
十三夜【溺れるものは真夜中に溶け合う】

13-18

しおりを挟む

「ん~・・・?桜太が、可愛いから・・・」

「・・・・・・揶揄わないでよ」

「ふふ・・・揶揄ってないよ。」

尖らせた唇に今度は私が舌を伸ばす。

ペロリと舐め、もう1回・・・もう1回・・・

嬉しいと持ち上がる、左の口角もぺろっとして、むにゅ・・・っと唇を重ねた。

「・・・しぃちゃん・・・ドキドキする・・・」

「・・・・・・うん・・・ドキドキしてる・・・・・・」

「え・・・?」

「・・・ふふ・・・私のナカで・・・・・・」

「!!やだッ・・・そういうの、は・・・恥ずかしいから言わないで。」

「だって・・・ほんとだもん・・・桜太の・・・びくってするし、ドキッて震えるの、わかるんだよ、ちゃあんと・・・ココで・・・」

左手を当てた下腹部。

この中、ココの奥深い場所に桜太が触れている。

「・・・私のナカ、桜太のためにある・・・桜太がいてくれるから、寂しくない・・・」

「ッ・・・あ・・・ッ・・・」

「えへへ・・・ナカでぎゅってした・・・」

「・・・ん・・・も、ぅ・・・そういう、ことする子には・・・」

「・・・・・・ん・・・・・・」

「・・・だぁかぁらぁ・・・・・・期待した目で見んな・・・ばか・・・」


私を傷つけない桜太。

愛しさが溢れてる桜太。

本当は思いのままに抱きたいのを、我慢して堪えてる桜太。


「桜太・・・」

「ん・・・?」

私の肩口に顔を埋め、吸い付いたり、舐めたりしている桜太が返事をして顔を上げた。

「・・・・・・・・・私・・・桜太のしたいようにされたい・・・・・・」

「・・・・・・だめ・・・・・・」

眉間に皺を刻み、口にするのは拒絶。

「どうして・・・?」

不都合な理由なんて思い当たらないのに。

「・・・・・・今で十分好きなようにシてる・・・・・・」

「うそ。」

「ッ・・・嘘、じゃない、よ・・・」

「はい、嘘です、桜太くん、うそはいけません。」

「・・・・・・なんだよそれ・・・・・・(笑)」

「桜太、嘘つく時絶対先に左側に目が泳ぐもん。あと、唇噛んでる。」


桜太は唖然とした後両手で顔を覆った。


へへ・・・私の勝ち・・・。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

処理中です...