徒然なる恋の話

焔 はる

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十一夜【空白の後は濃密に愛して】

11-25

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「ァ・・・ァ・・・」

「・・・・・・ほら・・・届いた・・・」

「・・・!!ァ・・・ぅ・・・ん・・・ぅ・・・」

「・・・ツラい・・・?」

「あ・・・は・・・ァ・・・」

指の先がピッタリと当たったのは、一番深く敏感な、椎娜が好きな場所。

押し当てたまま、揺らしたり、突いたり、擦ったりもしていないのに、自分の身体が震える度に俺の指先が触れるその場所にも振動が加わり、快感に身を震わせる。

きゅぅっとお腹に力が入り、さらに指を締め付ける。

熱く潤んだ粘膜も、コリコリしたハリのある子宮口 好きな場所も、意図せずして、自ら身体を震わせて快感に生み出していた。

「・・・大丈夫?」

息を吐きながら、椎娜はなんとか頷いて、

「椎娜、こっち見て・・・?」

あ・・・と零れた甘い吐息を重ねた唇で閉じ込めた。

「ん・・・ふ・・・ァ・・・」

閉ざされた瞼の端から涙が伝う。

流れた涙が頬を滑り、首筋へと達して胸元に消えた。

差し込んだ俺の舌に縋るように椎娜は舌を絡めて追いかける。

快感に不器用で、キモチよくて涙を流して、『好き』も『ほしい』も、本能のままにぶつけ始める。




ーーーーズ、プ・・・・




最奥に押し当てていた指を、ゆっくりと、一息で入り口まで引き抜いた。
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