徒然なる恋の話

焔 はる

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十一夜【空白の後は濃密に愛して】

11-24

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・・・

・・・・・・

「・・・ゆっくりならキモチイイの?」

埋めた指先を、入り口から少しだけ入った浅い場所でゆっくりと出し入れをすると、蜜を零して潤う粘膜が指に纏わりついて、引けば追いかけて、差し入れればクチュ・・・と受け入れる。

「・・・こんなに敏感なら、毎月・・大事に大事に可愛がってあげる・・・可愛すぎるんだけど・・・」

喉元に手を這わせて指先で上を向かせ、額に、目元にキスをする。

白い喉に噛みつきたい・・・俺のだと、シルシを残したい・・・

この数日で、椎娜の身体に刻んだ俺の証・・・はかなり薄れているはず。

椎娜が自分の身体を見た時に、自分がどんな風に俺に愛されたか、何度その場所に熱を感じたか、思い出すように。

俺が愛しいこの子に残した痕を見た時に、もう手離さない、誰にも渡さないし触れさせないと決めた事を思い出せるように・・・身勝手に刻む独占欲・・・。

大事に。

大事に。

大切に・・・

うっとおしがられる程に可愛がって甘やかして、愛したい・・・。

初めて椎娜とシた時よりも敏感に感じて身悶える姿を、大事に可愛がれば見ることが出来るのなら、毎月この時期が楽しみですらある。


「ぁ・・・ぁ・・・ゃ、ァ・・・ッ」

「ん・・・キモチよさそう・・・もう少し沈めるね・・・」


ズブ・・・ッと沈めた指は、この数日の間に狭くなった内壁を掻き分けて深い場所を目指す。


「ッ・・・っぁッ・・・ンッ・・・」


指先を入れた時よりも刺激が強かったのか、椎娜の手はまさに今自分のナカに指を埋める俺の手をギュッと掴んでいる。

・・・視線を合わせたまま、不安に揺れる瞳。


「・・・指、半分くらいだよ?」

「っ!・・・え・・・まだ・・・?」

「うん、・・・もう少し、イレていい・・・?」

「ッぅン・・・ッぁ・・・ッ」

「痛い・・・?」

首を横に振るのを確認して、痛みじゃないなら・・・と、ゆっ・・・っくりと奥へ指を沈めた。


・・・てか・・・ほんと、せま・・・

今日、大丈夫か・・・?


指1本でこんな締め付けて敏感に感じて、心配になる・・・。
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