徒然なる恋の話

焔 はる

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十一夜【空白の後は濃密に愛して】

11-23

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「・・・椎娜?大丈夫?」

「・・・っ・・・おぅた・・・ぁ・・・」

「・・・?」

「どう、しよぅ・・・きも、ち、いぃ・・・」

俺の胸元を掴む手が僅かに震えている。

キモチイイと零す唇は、言葉と共に吐息を吐いて、俺の指を埋めたソコは蜜に濡れる。

「・・・泣かないで・・・?刺激強すぎた・・・?」

大きく盛り上がり、決壊した涙が頬を伝い流れる。

はぁ、はぁと整わない呼吸に、涙の筋を拭ってやって、キスをした。

「ちが・・・わかんない・・・」

久しぶりの感覚と困惑。

嫌じゃないのに、むしろキモチよくて後にも先にも進めない。

困りながら感じてるのも可愛い・・・


「・・・いいよ」


大丈夫・・・そのまま、俺の指を、俺を感じてたらいい・・・

安心させるように囁いて、もう一度唇を重ねた。


痛みがある様子でもないし、苦痛を感じてるようでもない。

もう少し、動かしても平気な感じだけど・・・

動かしていなくても、俺の指先を咥えるソコは、『キモチイイ』と椎娜が感じる度にヒクついて、身体は小さく震える。

まだ・・・これだけしか入れてなくて、これしかしてなのに・・・可愛すぎる・・・


「ねぇ・・・しぃちゃん・・・いつも、生理後ってこんな敏感なの?」

「・・・?・・・いつも・・・?今まで・・・?」

「・・・・・・聞きたくはないけど、うん。」

・・・詳しくは聴きたくない・・・でも、気になる・・・

そんな、詳細は聴きたくないけど・・・気になる・・・

「今までは・・・こんな、ゆっくり・・・されたことないから・・・痛かったっていうのしかわからない・・・」

・・・~~~!!っっ・・・!!もうっ!!

・・・聴いたのは自分なのに、胸が痛くなった・・・

痛かったっていうのしかわからない、って、その間・・・、痛みに耐えて我慢してたってことじゃないか・・・



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