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十一夜【空白の後は濃密に愛して】
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なんでも気持ちは伝えたい。
そう決めたけど、恥ずかしい思いもある。
けれど、男としてカッコ悪くても、椎娜が安心するなら、気持ちがほぐれるなら・・・俺でよかったって思ってくれるなら、それでいいんだ。
・・・だから、俺も少しだけドキドキしながら言葉にする。
「だってさ・・・なんか、そんな風に思われてるのに、好き、可愛い、たまんない、とか必死になってるの想像してみてよ・・・物凄く滑稽じゃない?馬鹿みたいじゃない?俺、・・・彼女がどう思ってるかもちゃんとわからないで腰振んの・・・?恥ずかしすぎる・・・吐きそうになるよ・・・」
「・・・(笑)」
「・・・よかった、笑った。」
もう、本当にそれ。
椎娜が笑ってくれたならそれでいい。
男としてダサくたって、椎娜が1人緊張して、ドキドキしてなくたっていいんだよって、わかってくれたらそれでいい。
「え・・・」
「だからぁ・・・そんな、ガッチガチにならないで、なんでも言いなさいよってこと。はい。」
両手を広げて差し出して、触れた椎娜の両手。
包帯を巻いた痛々しい右手と、無事な小さい左手。
「俺の手はなんだと思う?」
「・・・?なんだと・・・?」
・・・(笑)なんだと、って・・・(笑)
漫画かアニメでそんなセリフあったな、と笑いそうになった。
けれどそれは堪えて拾わずにスルーして、
「俺の手はねぇ・・・まず、椎娜を可愛がる為にあるでしょ~。あと・・・俺の手は稼ぎます。がっぽりとね。そんで~・・・椎娜を守る・・・そんでそんで~・・・・・・可愛がる・・・」
「2回言った・・・(笑)」
気づいた椎娜は拾って笑ってくれる。
「あはは、大事な事だからね。あと~・・・」
重ねた右手をゆっくり引いて、抵抗がないのを確かめて俺の腕にすっぽりと納めた。
あ~・・・大好きな子・・・。
もう・・・愛しくて仕方ない女の子・・・。
頭に頬ずりをして、ぎゅっと抱きしめて・・・
ぎゅぅっっ・・・っと抱きしめた。
そう決めたけど、恥ずかしい思いもある。
けれど、男としてカッコ悪くても、椎娜が安心するなら、気持ちがほぐれるなら・・・俺でよかったって思ってくれるなら、それでいいんだ。
・・・だから、俺も少しだけドキドキしながら言葉にする。
「だってさ・・・なんか、そんな風に思われてるのに、好き、可愛い、たまんない、とか必死になってるの想像してみてよ・・・物凄く滑稽じゃない?馬鹿みたいじゃない?俺、・・・彼女がどう思ってるかもちゃんとわからないで腰振んの・・・?恥ずかしすぎる・・・吐きそうになるよ・・・」
「・・・(笑)」
「・・・よかった、笑った。」
もう、本当にそれ。
椎娜が笑ってくれたならそれでいい。
男としてダサくたって、椎娜が1人緊張して、ドキドキしてなくたっていいんだよって、わかってくれたらそれでいい。
「え・・・」
「だからぁ・・・そんな、ガッチガチにならないで、なんでも言いなさいよってこと。はい。」
両手を広げて差し出して、触れた椎娜の両手。
包帯を巻いた痛々しい右手と、無事な小さい左手。
「俺の手はなんだと思う?」
「・・・?なんだと・・・?」
・・・(笑)なんだと、って・・・(笑)
漫画かアニメでそんなセリフあったな、と笑いそうになった。
けれどそれは堪えて拾わずにスルーして、
「俺の手はねぇ・・・まず、椎娜を可愛がる為にあるでしょ~。あと・・・俺の手は稼ぎます。がっぽりとね。そんで~・・・椎娜を守る・・・そんでそんで~・・・・・・可愛がる・・・」
「2回言った・・・(笑)」
気づいた椎娜は拾って笑ってくれる。
「あはは、大事な事だからね。あと~・・・」
重ねた右手をゆっくり引いて、抵抗がないのを確かめて俺の腕にすっぽりと納めた。
あ~・・・大好きな子・・・。
もう・・・愛しくて仕方ない女の子・・・。
頭に頬ずりをして、ぎゅっと抱きしめて・・・
ぎゅぅっっ・・・っと抱きしめた。
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