徒然なる恋の話

十一夜【空白の後は濃密に愛して】

11-10

このひとにされることは、怖くない、痛くない、求めたくなること。

身体がバラバラになって、ナカからは蜜が溢れ、声は枯れて喉もカラカラになる。

優しく触れているのに、全身に広がる快感は強く、欲しいのに、逃げたくなる。

それ以上を求めたら･･･

それ以上を与えられたら･･･

それは、期待と、不安･･･

私がどうなってしまうのか、どんな私を見られてしまうのか、欲望は強くなり、声は悲鳴のように響いた。



私のナカを慣らす為、桜太は私をベッドに寝かせて組み敷いて見下ろし、指を１本から２本･･･と増やしていた。


じっくりと時間をかけて肉壁を押し広げ、苦しさを感じない位までナカをほぐしていく桜太。

生理が終わってすぐなんて、痛みこそすれ、濡れにくくましてや感じた事なんてなかったのに、桜太に触れられてからグズグズに蕩けさせられたソコからは、途切れることなく卑猥な水音が響いていた。

どれくらい時間が経ったのかわからないし、この慣らされる時間だけで私は何度イッたのかわからない。

もしかしたら、イッてそのままナカを擦られて、奥を指の腹で撫でられると腰が砕けるような快感に幾度目かの涙を零してまたイッて･･･そんな事を何度か繰り返しているのかもしれない･･･


「･･･ぁ･･･も、･･･や･･･ぁ･･･」


「ん･･･？やなの･･･？キモチよくない･･･？」


私の顔の右脇に左腕を着いて、見下ろす瞳は大好きなブルー･･･

大好きで、私を捕らえて魅了して、惹き込まれる･･･


･･･キモチよくない、んじゃないよ･･･

そんなの、桜太が１番わかってるくせに･･･


「ほら･･･もう１回･･･」


左の口角が上がり、嬉しそうに微笑わらって、２本の指の動きは加速する。

闇雲にではなく、私が弱い場所を的確に撫でて抽挿を繰り返した。