徒然なる恋の話

焔 はる

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十一夜【空白の後は濃密に愛して】

11-9

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ーーーーズ、プ・・・・

「・・・ンン・・・!!」

声にならない悲鳴は、重ねた口内に飲み込まれた。

その動きはとてもゆっくりで、私を気遣ってくれている。

それでも、ビクビクと収縮するように指を受け入れていた粘膜には、引き戻される指の刺激は強すぎて、

「・・・っ・・・ッ・・・ぅ、ァ・・・・・・あ・・・」

「・・・椎娜・・・大丈夫?今日、無理しなくてもいいいんだよ・・・?」

「・・・や、だ・・・やだ・・・ァ・・・する・・・する・・・ゥ・・・ッ」

「・・・よしよし、・・・泣かないで・・・キモチよすぎたの?」

「ん・・・そ、ぅ・・・だから、する・・・シたい、の・・・さわ・・・て・・・」


・・・怖い・・・

キモチよくなること、キモチよくなってしまうこと、キモチよくされてしまうこと、その場所の感覚は自分ではどうにもできない・・・。

桜太にされるのがキモチイイと身体も心も知ってしまったら、されることを求めてしまう貪欲さが大きくなった。

入り口付近の浅い場所まで引き戻されていた指。

もっと・・・もっと・・・奥に触れてほしくて・・・


「・・・・・・ナカ・・・も、っと・・・シて・・・・・・」


縋る・・・。

左手で桜太のTシャツをギュッと握ると胸元に皺が寄り、やめてほしくなくて、その場所に生まれる熱を中毒のように「もっと」と欲してしまう。


ズプ・・・

ゆっくり沈んで最奥に触れて撫で上げて・・・


「ひッ・・・ァッ・・・は・・・ッ・・・は・・・ぁ、ン・・・」

「ゆっくりシてるけど・・・ナカ、敏感になってるの、キモチよさそうだね・・・」

「ん・・・ン・・・き、もち・・・ぃ・・・」


グブ・・・ッ

お腹側をゆっくりと擦って引き戻す・・・


繰り返し・・・繰り返し・・・


「ナカ、ほぐれてきた・・・」

「ん・・・ん・・・ァ・・・ァ・・・ン・・・も、へぃ、き・・・」

「・・・うん・・・少し、強くするね・・・」


熱い熱はじんわりと私のナカを満たして、抉る鋭い快感は段々と知っている愛しいものだとカラダが思い出していく。

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