徒然なる恋の話

焔 はる

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十夜【それは記憶と結びつくから。】

10-13

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「・・・ほら、俺のペースになると、どうしていいのか、どう反応していいのかわからない・・・でしょ?」


「!・・・そういうのが・・・女誑しだ・・・」


「ふふ、まぁねぇ~別に、モテないわけじゃないし。けど、付き合った彼女は騙してたわけじゃないと思うよ、俺としては・・・。大切にしなかったわけでもない・・・。好きっていう感情はあったから付き合った。それでも、椎娜を忘れることはなくて、やっぱり俺が好きなのは椎娜だな、って確信に変わったわけです。だから・・・、椎娜が思う以上にしつこいし、かなり執着するし、嫉妬もするし、4歳児だろうが、くれてやるつもりないから。あなた、僕のですから。」


・・・おわかりですか?


おねーさん?


「・・・・・・悪いおねぇさんでも?」


ほら、また・・・


あ~~~もう、素直じゃないなぁ・・・そんなのさ・・・・・・


「大好物ですが?」


「っ・・・胃もたれしても知らないよ・・・っ」


「俺の栄養素の1つなので、欠けたら生きていけない。日々身体に取り込まないと生きていけません。ほら、観念して、椎娜はグッダグダに愛されてなよ。」


逃げられないのに、逃がさないのに、少し潤んで眠気の飛んだ瞳で俺を見る。


ゆっくり重ねた唇を割って、吐息と飲み込み、深く舌を差し入れた。


「っ・・・ん・・・」


頬を包み、髪を撫でて耳を擦り、首筋に手を滑らせる・・・


Tシャツの上から、柔らかな膨らみを手のひらに包み込んだ。


「・・・しぃな・・・ココ、硬くなってる・・・」


先端の小さな突起はツンとして指先に触れた。


・・・あぁいう話をした後に、俺が椎娜を物凄く好きだよ、っていう話しで椎娜を負けに追い込むと、椎娜の身体が熱く潤む事は知ってる。


・・・でも、今は出来ない期間。


だからこれは、ちょっと仕返し。


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