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十夜【それは記憶と結びつくから。】
10-7
しおりを挟む「・・・ボディソープと・・・洗剤・・・あと、桜太の匂い・・・」
丸見えになった耳のフチを唇でそっとなぞったり、甘噛みをしたり、椎娜の言葉を聞きながら繰り返す。
首の後ろに手を添えて、近づくように促し、俺の首筋に顔を埋めた椎娜が深く息を吸う気配・・・。
「・・・ん・・・」
椎娜の唇が耳たぶを食んでペロリと舐め、甘噛みをして舌を這わせ、顎の下に潜り込んで喉に口づけた。
「・・・マーキングなんてされないでよ。私のなのに。」
「んっ、ぅ・・・ご、め・・・ん、て・・・」
可愛い・・・ヤキモチが可愛いすぎ・・・。
抑えながらもぶつけるように喉に噛みついて、小さな肉食獣は俺の上で「私の」と主張する。
不可抗力、その場にいたから付いた臭いでも気入らないくらい、椎娜の女心を刺激することになったのなら、あの女社長にも感謝しなければならない。
お陰でヤキモチを隠さないこんな椎娜を見れたのだから。
痛いほど噛みつくわけじゃないのに、時折軽く歯が当たったり、喉仏に吸い付かれたり、甘噛みされたり・・・
「・・・桜太・・・おっきくなってる・・・」
「・・・・・・ほんとだぁ~・・・・・・」
「棒読み。」
「だって、こんな愛撫されたらそりゃあ勃つよね。」
可愛い彼女の可愛い愛撫、ヤキモチを添えて。
そんな事をされたら、俺に身体を重ねた椎娜の下で、擦られるように刺激されている下半身は反応しないわけがない。
「・・・悪い子。」
「っちょっ・・・んぁ・・・っ」
わかっていて椎娜は、2人の身体の間で膨らみを増すソイツを身体を前後に揺らして刺激する。
「・・・桜太、起こして・・・」
「・・・?え・・・?」
突然の淫らな刺激に一瞬意識を持っていかれ思考が麻痺していた。
・・・起こして、って言った・・・?
・・・・・・うん、たぶんそうだな・・・。
もう・・・たまにこんな風に『エロいお仕置き』するんだよね・・・。
好きだけど・・・。
椎娜の『お仕置き』という名目のSっ気・・・。
俺は結構好きだったりする。
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