徒然なる恋の話

焔 はる

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九夜【真昼のぬくもり】

9-24

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「ねぇ、なんで依織が泣くの(笑)あとナツも。」


大人3人が往来で涙する異常事態、非常事態に困りながら笑う柊誠さんと、「よしよし」と私の頭を撫でてくれる小さな騎士 ナイト桃弥くん。


「だって・・・!柊誠さんっ・・・桃弥がっ桃弥がぁぁっ~!!うぁぁっ・・・」


柊誠さんに抱きついて、号泣する奥さんの依織さんと、「泣いてませんよっ」と言いながら鼻をを啜るナツさん。


「(笑)も~、大人たち~(笑)」


依織さんを抱きしめて、大人の騎士 ナイトは楽しそう。


「しぃちゃん、よしよし。おとこは、おんなをなかせないんだ。なきやんで?いたくないよ。」


この子、ほんとどうしたの・・・?将来が怖い・・・


「もぅ・・・柊誠さんがあれこれ当たり前に教育するから・・・うちの子たちみんな、女の子にこんなで・・・」


「え~だって、息子がクズな野郎に育ったら嫌じゃない?」


「・・・そうですけど・・・」


「女性に紳士でいられる男なら、いい子を見つける見る目もきっと養われるよ。俺が依織を見つけたみたいに。」


依織さんの肩を抱いて、に~っこりと微笑む。


柊誠さんの教育って・・・この子4歳なんですよね・・・??


しかも、桃弥くんの上に2人息子さんがいらっしゃると・・・その子たちも、桃弥くんのように紳士教育を受けていると考えると、いろんな意味で恐ろしい。


「あ。紹介するの忘れてた。桃弥、しぃちゃんに手を貸してあげて。」


「!いいよっ!はい!!」


柊誠さんに頼まれたのが嬉しいようで、桃弥くんは張り切って私に手を貸してくれる。


立ち上がって桃弥くんに手を引かれながら、柊誠さんと依織さんと対面。


「2人とも、紹介が遅くなってごめんね、桃弥が思いがけずいい仕事をしてたもんだから・・・。」


私と手を繋ぐ桃弥くんにチラっと視線を移し、「えへへ~」と得意げに笑う桃弥くんを見る瞳は嬉しそう。


柊誠さんは、私に依織さんを、依織さんに私を紹介してくれた。


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