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九夜【真昼のぬくもり】
9-13
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・・・
・・・・・・部屋を見渡す。
俺が経営者なんて立場になりたかったのは、何かが無くて椎娜の望みに応えてやれないのは嫌だったからだ。
幼馴染の立場から脱却して、堂々と椎娜の彼氏でいたい為の装備品。
事業を展開していく事、それが成功していく事は勿論楽しい事で仕事が好きなのはある。
けれど、1番は椎娜。
・・・椎娜に、俺が知らないところで知らない人間と関わって欲しくなくて、金が無いから働かなきゃいけないとか、昔から同性と上手く関係を築けないのも知っていたし、それなのに生活に困るからと仕事を続けなくてもいいように、生活に不自由をしないで、俺の隣にいて欲しいから、俺はこの立場に立った。
理由が必要だった。
何もしなくていいから、俺といてよ、と言える理由。
根拠もなく、『俺といてよ』なんて、未来が見えない無責任な言葉を言えるわけがない。
だから、『経営者』『社長』という肩書は、椎娜を俺に縛る為の俺の装備品なんだ。
・・・幼馴染をぶっ壊して関係を変えるために、装備品がないと自信なんて持てなかった。
「・・・・・・ちぃせぇ・・・・・・俺・・・・・・」
とられたくない・・・椎娜を誰にもとられたくない・・・
ようやく手に入れた『今』。
・・・それを脅かすようなら・・・。
・・・・・・部屋を見渡す。
俺が経営者なんて立場になりたかったのは、何かが無くて椎娜の望みに応えてやれないのは嫌だったからだ。
幼馴染の立場から脱却して、堂々と椎娜の彼氏でいたい為の装備品。
事業を展開していく事、それが成功していく事は勿論楽しい事で仕事が好きなのはある。
けれど、1番は椎娜。
・・・椎娜に、俺が知らないところで知らない人間と関わって欲しくなくて、金が無いから働かなきゃいけないとか、昔から同性と上手く関係を築けないのも知っていたし、それなのに生活に困るからと仕事を続けなくてもいいように、生活に不自由をしないで、俺の隣にいて欲しいから、俺はこの立場に立った。
理由が必要だった。
何もしなくていいから、俺といてよ、と言える理由。
根拠もなく、『俺といてよ』なんて、未来が見えない無責任な言葉を言えるわけがない。
だから、『経営者』『社長』という肩書は、椎娜を俺に縛る為の俺の装備品なんだ。
・・・幼馴染をぶっ壊して関係を変えるために、装備品がないと自信なんて持てなかった。
「・・・・・・ちぃせぇ・・・・・・俺・・・・・・」
とられたくない・・・椎娜を誰にもとられたくない・・・
ようやく手に入れた『今』。
・・・それを脅かすようなら・・・。
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