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八夜【決別は未来への決意】
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続いて返された言葉に、這わせていた唇の動きを止めてしまい、一瞬背筋を冷たい感覚が走った。
「・・・おう、た・・・」
「・・・ん?」
「・・・・・・く、ろき・・・か、ら・・・・・・」
「・・・」
「何か、渡された・・・?」
・・・椎娜はどこまで感づいている・・・?
わざわざ聞いてきたってことは、それなりに、いや、もしかしたらより確実な確信があるからだ。
「・・・いや・・・?何かって?」
・・・一度だけ、カマを掛けてみる。
「・・・写真?」
確信を突かれた。
誤魔化せない。
嘘も誤魔化しも、何も意味を成さないだろう。
椎娜の後頭部を掴み支えていた手の力を緩め、乱れた髪を手櫛で直しながら、できる限り優しくゆっくりと撫でて、胸に抱き寄せた。
応えるように、椎娜の左手が俺の背に回り、背中や腰に触れ、存在を確認するように撫でている。
・・・写真、ていうのは当たっている・・・
でも・・・
・・・そうだ、と言ったらどんな写真かきっとわかるだろう・・・
俺が否定をせずに、そうだとも言わない時点で椎娜はわかってるだろうけど、言葉でハッキリ答えるべきかすぐに判断できなかった。
「・・・嫌な思いさせて、ごめんね・・・」
俺の胸に額を預けて下を向いたまま、2人の間の空間に椎娜は大きく息を吐いた。
「・・・おう、た・・・」
「・・・ん?」
「・・・・・・く、ろき・・・か、ら・・・・・・」
「・・・」
「何か、渡された・・・?」
・・・椎娜はどこまで感づいている・・・?
わざわざ聞いてきたってことは、それなりに、いや、もしかしたらより確実な確信があるからだ。
「・・・いや・・・?何かって?」
・・・一度だけ、カマを掛けてみる。
「・・・写真?」
確信を突かれた。
誤魔化せない。
嘘も誤魔化しも、何も意味を成さないだろう。
椎娜の後頭部を掴み支えていた手の力を緩め、乱れた髪を手櫛で直しながら、できる限り優しくゆっくりと撫でて、胸に抱き寄せた。
応えるように、椎娜の左手が俺の背に回り、背中や腰に触れ、存在を確認するように撫でている。
・・・写真、ていうのは当たっている・・・
でも・・・
・・・そうだ、と言ったらどんな写真かきっとわかるだろう・・・
俺が否定をせずに、そうだとも言わない時点で椎娜はわかってるだろうけど、言葉でハッキリ答えるべきかすぐに判断できなかった。
「・・・嫌な思いさせて、ごめんね・・・」
俺の胸に額を預けて下を向いたまま、2人の間の空間に椎娜は大きく息を吐いた。
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