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八夜【決別は未来への決意】
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「・・・客で来てた女は客でしかないよ・・・今更椎娜が気にする必要ない・・・」
ペロリと桜太の舌が唇を舐めた。
右手が耳から首筋を滑り降りて、うなじを撫で、頬に添えられる。
その先の行為には繋がらないのに、熱を宿した身体の奥が桜太を求めて切なく疼き、欲しくて、欲しくて、好きだという思いを乗せて淡いブルーを見上げた。
前髪を指先でよて、桜太の唇がそっと額に触れた。
「・・・・・・かっこいい、よ・・・・・・?」
「ふっ・・・ありがと・・・」
「・・・心臓、破裂しそうなくらいには、かっこいいって思ってる・・・」
「・・・それは・・・相当だね・・・」
「・・・・・・やらしい・・・・・・」
「なにが(笑)?」
「制服・・・やらしい。」
「え~そうかなぁ・・・」
「・・・だめ。」
「だめ?」
「・・・・・・私だけ、メロメロにして。」
「・・・・・・はぁぁ・・・ほんっっっと・・・!椎娜もそういうとこ・・・!!さっきまで頑ななのに、一度言葉にしたら、ぽろっぽろ零すんだから・・・ずるいよね・・・」
「もう、私のだから・・・桜太。」
「・・・・・・ふぅん・・・よくわかってるじゃん、椎娜・・・・・・」
強気に見つめると、それをさらに挑発的な瞳に受け止められて、
「ぅ、ンッ・・・」
後頭部を鷲掴み、逸らされたガラ空きの喉に桜太が噛みつく。
・・・喰われる・・・
その表現以外に浮かばない程、その瞬間まで見つめ合う視線は熱を帯びていた。
押し付けて、舐めて吸われた箇所にはチリッとした痛みが生まれ、痛みを余韻として残し、次の場所へと角度を変えながら唇を這わせていく。
桜太の肩を掴み、力なんて入らずに僅かな抵抗・・・。
けれどそれは、背筋を這うゾワゾワとした快感を逃す為にしがみついているようなもの。
左手に力を込めても、指先、手のひらに触れるワイシャツのサラっとした感触すら淫らに想像を掻き立てて、キュっと瞑った眼裏には、色気と妖艶さを醸し出して口づける桜太が浮かぶ。
「・・・女の子のこと、こういう呼び方するの嫌いなんだけど・・・他にないんだよな・・・」
首元にかかる熱い吐息・・・
「・・・・・・俺はお前のだけど・・・椎娜、お前も、俺のだから。」
クンッ・・・と力が増して顔が上向き、肩口に軽く歯を立てられる。
「あ・・・っン・・・」
「・・・他の男になんて二度と触れさせない・・・」
ペロリと桜太の舌が唇を舐めた。
右手が耳から首筋を滑り降りて、うなじを撫で、頬に添えられる。
その先の行為には繋がらないのに、熱を宿した身体の奥が桜太を求めて切なく疼き、欲しくて、欲しくて、好きだという思いを乗せて淡いブルーを見上げた。
前髪を指先でよて、桜太の唇がそっと額に触れた。
「・・・・・・かっこいい、よ・・・・・・?」
「ふっ・・・ありがと・・・」
「・・・心臓、破裂しそうなくらいには、かっこいいって思ってる・・・」
「・・・それは・・・相当だね・・・」
「・・・・・・やらしい・・・・・・」
「なにが(笑)?」
「制服・・・やらしい。」
「え~そうかなぁ・・・」
「・・・だめ。」
「だめ?」
「・・・・・・私だけ、メロメロにして。」
「・・・・・・はぁぁ・・・ほんっっっと・・・!椎娜もそういうとこ・・・!!さっきまで頑ななのに、一度言葉にしたら、ぽろっぽろ零すんだから・・・ずるいよね・・・」
「もう、私のだから・・・桜太。」
「・・・・・・ふぅん・・・よくわかってるじゃん、椎娜・・・・・・」
強気に見つめると、それをさらに挑発的な瞳に受け止められて、
「ぅ、ンッ・・・」
後頭部を鷲掴み、逸らされたガラ空きの喉に桜太が噛みつく。
・・・喰われる・・・
その表現以外に浮かばない程、その瞬間まで見つめ合う視線は熱を帯びていた。
押し付けて、舐めて吸われた箇所にはチリッとした痛みが生まれ、痛みを余韻として残し、次の場所へと角度を変えながら唇を這わせていく。
桜太の肩を掴み、力なんて入らずに僅かな抵抗・・・。
けれどそれは、背筋を這うゾワゾワとした快感を逃す為にしがみついているようなもの。
左手に力を込めても、指先、手のひらに触れるワイシャツのサラっとした感触すら淫らに想像を掻き立てて、キュっと瞑った眼裏には、色気と妖艶さを醸し出して口づける桜太が浮かぶ。
「・・・女の子のこと、こういう呼び方するの嫌いなんだけど・・・他にないんだよな・・・」
首元にかかる熱い吐息・・・
「・・・・・・俺はお前のだけど・・・椎娜、お前も、俺のだから。」
クンッ・・・と力が増して顔が上向き、肩口に軽く歯を立てられる。
「あ・・・っン・・・」
「・・・他の男になんて二度と触れさせない・・・」
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