徒然なる恋の話

焔 はる

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八夜【決別は未来への決意】

8-10

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車の中でのネガティブな思考も、自分の出自に関することもマイナス思考に引っ張られる時は大体が生理前の不安定な時期だというのに、前回からの日にち的にも、どうせ生理は予定通りになんてこないと思っていて、すっかり失念していた・・・。

「・・・いっぱい、えっちしたから、奥、桜太のでたくさん突かれて刺激されたから、それで今日生理きたのかな・・・」

「・・・椎娜、いったん落ち着こうか・・・普段恥じらうのに、会いたいとか言うのも照れてるのに、椎娜の口からポンポン飛び出るワードが刺激的すぎるので、ほんと・・・。」

「恥ずかしい・・・ごめんね・・・」

生理が来るまでがグダグダで、来ると精神面は落ち着く。

けれど、生理痛も含み、身体の状態は酷くなる。

やはり一度病院に行こう・・・。

「原因ていうか・・・理由がわかってよかったじゃん。今回はいろんな状況が重なってたり、あとは・・・椎娜が言うように、刺激・・・しちゃったのが関係あるかはわからないけど・・・身体冷やさないようにして、眠かったらベッド行って寝てな・・・?」

「・・・桜太・・・」

「・・・椎娜・・・?」

寝室の扉を開け、室温を調整してくれる桜太に背後から手を回して背中に顔を埋めた。

「なぁんだよ、どうした?」

桜太のお腹に触れる私の手を、ぽんぽんと叩き、重ねて握りながら返される声に、きゅんとした。

「・・・どうもしない・・・ぎゅってしたかっただけ・・・」

「・・・・・・もう・・・そういうの、ずるいよね・・・可愛さのテロだよ・・・?」

・・・これも、これも、あれもこれもそれも・・・ぜんぶぜんぶ、PMSのせい・・・。

世の中の怒りと争いと病気の原因は、大体がストレスとPMSで片付けられるのでは?

そう思うくらい、思考はポンコツ。

きゅんとして桜太に甘えたくなるのに、胸が痛む気がしたり、好きな気持ちが倍増する気がしたり、全部全部、PMSのせい・・・。

いつもは煩わしいPMSこいつが、今だけは、言い訳に使える味方な気がした・・・。

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