徒然なる恋の話

焔 はる

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七夜【大切なもの、守りたいもの】

7-75

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「よい、しょっと・・・」


「・・・っん、あ、ン・・・」


「やっぱり、最後はこうしておきたい。」


「・・・ん、もぅ・・・やァ・・・ッ」


最後と言いながら、私を抱き起して定番になりつつあるコアラ抱っこ。

体位に名前があるのは知っているけれど、温かく甘い意味合いな気がして、桜太がそう呼び、そうしてくれるからその言い方が好き。

体勢が変わったことで、繋がったままのソコからはドロっとした感覚とともに桜太が出したソレが溢れ出る。

ナカにはまだ入ったままで硬さを取り戻しつつある桜太自身が、グリっと擦るように動き、声を上げてしまう。


「も、ぅ・・・出ちゃ、った・・・」


私のナカから溢れたモノが、桜太の下腹部から内股を伝い、汚していく。


「・・・だからさ・・・それ、無意識?」


「?どれ・・・?」


「・・・・・・なにが出ちゃったの・・・・・・?」


「なっ・・・なに、って・・・おぅたの、だよ・・・動くから・・・溢れちゃったじゃん・・・」


・・・それしかないのに・・・


不用意に動かれるから、私の中を満たしていたソレが溢れて、繋がったままのソコだけではなく、あちこちヌルヌルしている。


「・・・そういうとこだよ、椎娜。」


「??もう、どういうこと・・・?!」


・・・・・・・・さっきから意味ありげに言葉を濁す桜太。


もう、なに???


「・・・ほんっと、タチ悪いわぁ・・・無自覚、こわ・・・」


「ぜんっぜんわかんない・・・」


「はいはい、ったくもう・・・ねぇ、気づいてる?俺の・・、元気になっちゃってるの。」


「!!」


後頭部を掴む手。

反発しようとしても、それは許されずに塞がれた唇。


「んんっ・・・な、ッ・・・は、ぅン・・・ぅ・・・」


「・・・椎娜が悪い。」


「なっ、ン・・・」


「出ちゃった、なんて・・・俺のが溢れたなんて、煽り文句でしかないって、いい加減学んだ方がいい。そのせいで、ほら・・・」


・・・おさまらなくなっちゃった。


そう言いながら私の目を射抜く瞳は肉食の獣のそれ。

再び勃ち上がって、苦しいほどナカで大きくなる熱の塊。

絶対に離してもらえない・・・

胎内を満たす存在感が、硬さを増して最奥を押し上げ、腰が浮きそうになるのに気づいた桜太が逃すまいと突き上げた。


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