徒然なる恋の話

焔 はる

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七夜【大切なもの、守りたいもの】

7-74

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そのあとは、もう・・・

何回なんて、回数はわからない。


ずっと気持ちいいまま、時折その波が大きくなって、揺さぶられて波が弾けて、幾度も飲み込まれて、溺れて、掬い上げられて・・・そうしているうちに、淡いブルーの瞳に囚われる。


キモチイイ

触れられて

ナカに桜太がいて

ただ、ただ、嬉しい・・・


淫らに溶け合うこの行為が愛しくて、それを教えてくれた桜太このひとが、愛しくて、胸がきゅっとなった。


「・・・っ・・・・・・ごめ、ん・・・優しく、してやれなく、て・・・」


「・・・?ぇ・・・?ん、・・・ぅ、ふ、ぁ・・・ぅッ・・・あァッ・・・や、ぁッ、アァッッ・・・」


・・・あ・・・だ、め・・・


飲まれる・・・


桜太しか立ち入ったことがない深いその場所の、更に奥をこじ開けるように穿ち、桜太は突き上げてグリグリ押し付け、熱い飛沫を放つ。


1度この瞬間を知ってしまったら、戻れなくなった・・・。


本来必要な、2人を隔てる膜。


それがあることが寂しくて、ダメなことを欲しがることに歯止めが利かない・・・。


「・・・好き・・・椎娜・・・っ」


耳元で吐き出される、甘く掠れた苦しげな声。


拍動しながら私のナカを満たすソレを、全て絞り出すように腰を揺らして送り込む。


熱い体液がお腹の中を満たして、ゆるゆると桜太が律動を刻み続ける。


・・・この時間がとても好き・・・。


左手に重ねられた桜太の手。


私の肩口に顔を埋めて呼吸を調えていくのがわかる。


「・・・すき・・・こうしてるの・・・」


「・・・ふ、・・・俺も・・・めちゃくちゃ好き・・・」


ぴったりと重なるのは、熱く汗ばんだ胸から伝わる同じだけドキドキしている鼓動。


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